1994年にテレビ番組「開運!なんでも鑑定団」のメイン司会者を務められると、博識を活かしたコメントで番組の人気に大きく貢献された、石坂浩二(いしざか こうじ)さんですが、2014年頃から、石坂さんのシーンが不自然に編集されているとネットで話題になり、ついには・・・
「石坂浩二の絵画とプラモデルが凄い!ハズキルーペCMでは鉄道模型も!」からの続き
「開運!なんでも鑑定団」とは?
まずは、「開運!なんでも鑑定団」についてご説明すると、
そもそも、「開運!なんでも鑑定団」とは、もともと、深夜番組「EXテレビ」の一企画として、島田紳助さんが一人で司会をしていた「家宝鑑定ショー」で、
「EXテレビ」が、キー局である日本テレビに「家宝鑑定ショー」の番組化を打診するも、断られたことから、最終回において司会を務めていた島田紳助さんか、上岡龍太郎さんかのどちらかを司会者として起用することを条件に、企画そのものをオークションとして売りに出すと、
テレビ東京の制作陣が興味を示し、島田さんをメイン司会者としてこの企画を買い取ったそうで、
1994年、番組化される際、島田さんのほかに、古美術に造詣の深い石坂さんが司会に加わってスタートすると、当初こそ、視聴率は低迷し、苦戦を強いられるも、本物に見える鑑定品が偽物だったり、逆にそれほど価値があるように見えない鑑定品が実は高額な品物だったりと、その意外性が視聴者にウケて、一躍人気番組になったのでした。
不自然過ぎる編集がネット上で話題~理由はイジメ?
こうして、紳助さんのトークと石坂さんのウンチクで、20年も続く超長寿人気番組となった「お宝鑑定団」ですが、
2014年頃からは、司会者にもかかわらず、なぜか石坂さんが番組でほとんどしゃべらず、お宝の布を取る動作をしているだけ、金額スロットを押しているだけといったような、不自然な形でカット(編集)で、画面に映らないようになっていることが、ネット上で騒がれ始めます。
そして、そんな状態が2年以上も続くと、ついには、石坂さんの痴呆説までもが飛び出すようになっていたのですが、そんな中、2016年1月26日、週刊誌「女性自身」が、内情をよく知る番組関係者の話として、
石坂さんが“発言しない”のではなく、発言部分を“意識的にカット”して編集されているんです。だからオンエアでは、石坂さんの発言ばかりか音声がほとんどない。発言が少なくなる傾向は、島田紳助さんが(引退により)司会を辞めた後ぐらいから始まりました。今では音声が編集でカットされていることは、番組スタッフならみんな知っています。
意識的に石坂さんの音声をカットするように指示しているのは、番組制作の責任者A氏です。彼が責任者になってから、番組内で石坂さんが仕切る名物コーナー「鑑定ルーム」が廃止されました。ある酒席で、番組内容をめぐって、石坂さんとトラブルを起こしたこともあります。
A氏は、番組創設メンバーであるスタッフや紳助さんらが番組を去るなか、残る最後の大物である石坂さんを辞めさせたいようです。音声カットは、石坂さんの番組内での存在感をなくし、自主降板へと追い込むためなんです。
と、石坂さんがほとんど話さない、不自然過ぎる編集は、「陰湿ないじめ」と報道したのでした。
降板理由は視聴率不振と番組リニューアル
すると、その2日後の28日には、一部スポーツ紙が、
テレビ東京が石坂に、3月末での(「開運!なんでも鑑定団」の)降板を通告した
と報道。
テレビ東京は、その理由について、視聴率不振と20年以上たった番組のリニューアルと説明し、
定例会見でのテレビ東京の高橋雄一社長も、
改編に関することは申し上げられない
と、石坂さんの降板理由については語らなかったのでした。
BS「開運!なんでも鑑定団 極上!お宝サロン」
一方、石坂さんはというと、ギャラの減額まで申し出て、出演の継続を交渉したとも言われているのですが、結局、降板は覆らず、3月いっぱいで降板されると、翌4月からは、BS「開運!なんでも鑑定団 極上!お宝サロン」に出演されています。
ちなみに、週刊誌が、石坂さんんに今回の降板について、取材を申し込んだところ、
コメントは差し控えさせていただきます(所属事務所)
との回答のみで、石坂さんご本人からも降板については話を聞くことはできていません。
プロデューサーとの確執
ところで、「女性自身」が報じた、石坂さんとプロデューサーとの確執ですが、
実は、2006年頃、A氏が番組制作の責任者に就任して間もないころに開かれた、100人ほどの宴会の席の場では、A氏が、石坂さんが番組内で進行役を務める「鑑定ルーム」について、
何であんなつまらないコーナーをやっているのか!
と、まだ挨拶をした程度の浅い関係にもかかわらず、突然、石坂さんに絡み、
石坂さんも負けじと、
お前はいったい誰なんだ!
と、A氏を大声で怒鳴りつけたそうで、
普段は紳士的な石坂さんが、ものすごい剣幕で怒る姿に、会場は凍りついたそうですが、A氏は別の酒席でも石坂さんに絡んで、たびたびトラブルを起こしていたというのです。
意地の張り合い?
また、A氏は、番組の責任者になるやいなや、視聴率が低迷した「鑑定団」を再び高視聴率番組にするため、石坂さん降板に向けて動きだすも、事務所などの関係で降板させることができず、
意図的に発言をカットするやり方で、番組内で石坂さんの存在感をなくし、自主降板させるように仕向けていったと言われていますが、(A氏は過去に同様の手口で、あるタレントを降板させることに成功したことがあったそうです)
それでも、2年間も、石坂さんがこのような陰湿なイジメにじっと耐えていたとは考え難く、
A氏が番組を盛り上げるため、
もっとこんなコメントをしてほしい
と、石坂さんに要求するも、石坂さんが、大ベテランということや鑑定団の創設期からいるプライドから、まったくこの要求を聞き入れず、
ついには、石坂さんが、
俺のコメントが使えないというなら使わなくていい
と言い放ち、
A氏が、
なら使わない
と、なったとの証言も出てきて、ますます真相は分からなくなっていったのでした。
プロデューサー「A氏」の名前は岡田英吉?
ところで、このプロデューサーの「A氏」ですが、
- (当時)40代後半
- 早稲田大学文学部出身
- テレビ東京の社員
- 過去に「土曜スペシャル」「いい旅夢気分」「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」「大食い選手権」など人気番組を手がけたやり手のプロデューサー
- 「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」が始まった2005年当初はアシスタント・プロデューサーだったが、のちにプロデューサーへ昇格
- 前にも他の番組でパネリストとして出演していた有識者が、収録時間以外にもウンチクを語ることが気にいらず、揉めたことがある
- 局内では自分より賢い人物に対して、なにかコンプレックスでもあるといわれている
という人物とのことで、
これらのことを総合すると、岡田英吉さんという方ではないか、と言われています。
岡田英吉さん。
島田紳助の話
また、芸能リポーターの井上公造さんが、今回の石坂さんの降板劇の真相を確かめるべく、「お宝鑑定団」を立ち上げ、石坂さんとともに司会を担当した島田紳助さんに電話をされているのですが、
井上:2006年頃の酒席で石坂さんと制作会社のチーフプロデューサーが口論になったという報道について
紳助:言われてみれば、「あったかな?」という程度の記憶。大騒ぎじゃなかったはず。正直、そのチーフプロデューサーの顔も思い出さないし、個人的には食事や飲みに行ったこともなかったから
井上:石坂さんとチーフプロデューサーの間に確執を感じなかったか?
紳助:僕がやっていた間に、石坂さんがしゃべりにくい雰囲気はなかったはず
と、紳助さんは、A氏が原因ではないのではと言われています。
そして、
僕は骨董品などに関する知識がなかったし、博識で知られる石坂浩二さんにどうしても出演してほしかった。でも、番組には予算がない。僕のギャラを半分渡すから、司会を受けてもらえないか頼みに行ってもらったら、石坂さんは快諾してくれた。
たぶん、石坂さんの普通のギャラの半分以下だったはず。それでも受けてくれたのだから、石坂さんが番組に対して特別な思いがあるのは当然でしょう。
と、石坂さんの気持ちを慮り、
最後には、
石坂浩二さんなしでは、あの番組が成功しなかったのは、絶対的な事実です。品位と格が番組につきましたから。僕だけでは、単なるバラエティーで失敗してました。確実に。
と、石坂さんあっての「鑑定団」だったことを強調されています。
さて、いかがでしたでしょうか。
石坂さんの、
- そもそも「開運!なんでも鑑定団」とは?
- 不自然過ぎる編集がネット上で話題~理由はイジメ?
- 降板理由は視聴率不振と番組リニューアル
- BS「開運!なんでも鑑定団 極上!お宝サロン」
- プロデューサーとの確執
- 意地の張り合い?
- プロデューサー「A氏」の名前は岡田英吉?
- 島田紳助の話
について、まとめてみました。
紳助さんのトークと石坂さんのうんちくが絶妙にマッチして作り上げられた「開運!なんでも鑑定団」が、紳助さんの引退による降板もそうですが、石坂さんまでもがこんな形で追い出されるとは、なんとも残念な話。
まあ、近年は、テレビ制作者のレベルが低すぎて、軒並み、既存の小説・漫画・アニメからしかドラマが作れない時代ですから、こんなことも驚くべきことではないのかもしれませんね。
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