共通の友人、アイヴァン・ヴォーンさんにより、ついに、セント・ピーターズ教会のガーデンパーティーでジョンレノンさんと運命の出会いを果たした、ポールマッカートニーさん。今回は、伝説のバンド「THE Beatles」が結成されるまでの経緯をご紹介します。

「ポールマッカートニーとジョンレノンの出会いは?」からの続き

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ポールが「ザ・クオリーメン」に加入

共通の友人、アイヴァン・ヴォーンさんにより、ジョンレノンさんを紹介されたポール・マッカートニーさんは、ジョンレノンさんら「ザ・クオリーメン」のステージが終わると、ジョンさんにギターのチューニングの仕方を教えてあげながら、しばらく会話を交わし、

その後、バンドのメンバーの前で、「Whole Lot of Shakin’ Goin’ On」をCのキーで弾いたり、「Tutti‐frutti」「Long Tall Sally」をピアノで弾き語り、

さらには、ギターを逆さに持って、リトル・リチャードの曲のメドレーや、エディ・コクランの「Twenty Flight Rock」、ジーン・ヴィンセントの「Be-Bop-A-Lula」などを弾き語られているのですが、

その出会いの後、ジョンさんは、ポールさんを「ザ・クオリーメン」に入れようと、グループのメンバーかつ親友の、ピート・ショットンさんと話し合いをしたそうで、

2週間後、ピートさんが、ウールトンで自転車に乗っていたポールさんに声をかけ、「ザ・クオリーメン」に勧誘すると、ポールさんは、後日、メンバー入りを承諾されたのでした。

ちなみに、後に、ジョンさんは、

ポールの “Twenty Flight Rock” には感心させられた。ポールは確かにギターがうまかった。僕はぼんやり考えた。この男、僕と同じぐらいうまいぞ・・・って。

その時まで、僕はバンドのリーダーだった。でも今、彼と組んだらどうなるだろう。もしポールを仲間に入れたら、僕は彼をいつも追いかけていなきゃならないかもしれない。

でも、ものすごく上手だから仲間に入れる価値はあった。それにエルヴィス(プレスリー)にも似ていた。要するに、僕はあいつに惚れたんだ。

メンバーより明らかにうまい奴をいれて、うまくいくんだろうか。グループ全体ののパワー・アップを考えるべきなのか、自分のリーダーとしての地位を守るべきなのか。

結論は、個人的なことにこだわるよりも、対等なパートナーシップに基づいて、グループを最強にすることを第一に考えようというものだった。

ポールさんは、

僕はその時 “考えとくよ” と答えただけだったが、内心は誘われたことが嬉しくて仕方がなかった。僕は(ジョンと共通の友人)アイヴァン(ヴォーン)を通じて、ジョンにイエスと返事をした。

と、それぞれ語られており、相思相愛の二人は、以降、強い絆で結ばれることになったのでした。

(ポールさんは14歳の時にガンで、ジョンさんも10歳の時に交通事故でお母さんを亡くしており、そんな共通点も、二人を強く結ぶ要因の一つだったのかもしれません)

ジョージ・ハリスンも「ザ・クオリーメン」に加入

そして、翌年の1958年2月6日には、ポールさんが、かねてから友人だった(1950年代半ば頃に知り合われたそうです)ジョージ・ハリスンさんを、

そいつはものすごくギターがうまいんだぜ。リード・ギタリストが欲しいなら、そいつしかいないよ。

と、ジョンさんに紹介すると、

ある夜、誰も乗っていないバスの2階で、いわば、「ザ・クオリーメン」の即席オーディションなるジョージさんの演奏を、メンバーのみんなで聴くことに。

すると、ジョージさんが、当時、高等テクニックが必要だった、ビル・ジャスティスの「Raunchy(ローンチー)」というギターインストゥルメンタルを完璧に弾きこなしたそうで、その場でみんな納得し、ジョージさんも「ザ・クオリーメン」に加わったのでした。

ちなみに、ほどなくして、グループのリード・ギタリストはジョンさんからジョージさんに明け渡され、ジョンさんはリズム・ギターに専念するようになったそうですが、

ジョージさんは、「いつもギターに触っていたい」というギターに対する情熱から、以前から在籍しているバンドも継続しつつ、「ザ・クオリーメン」の活動と掛け持ちされ、そのため、8時間以上も夜通し演奏することもあったそうですが、ジョージさんは、全く苦にならなかったそうです。

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「THE BEATLES」の原型となる3人で活動

こうして、「THE BEATLES」の3人が集まった訳ですが、

その後、ジョージさんいわく、

他にもメンバーがいたけど、何もしてないように見えた。

という、「ザ・クオリーメン」の他のメンバーは、いつの間にかやめていき、1959年1月には、「THE BEATLES」の原型である、ポールさん、ジョンさん、ジョージさんの3人だけで音楽活動を続けていくこととなったのでした。


(左から)ポール・マッカートニーさん、ジョン・レノンさん、ジョージ・ハリスンさん。

ちなみに、この時点では、3人ともギターを演奏されており、

ドラムは?

と聞かれても、

リズムはギターで刻む

と言われていたそうです♪

「ビートルズの名前の由来は?改名前の3つの名前とは?」に続く

ジョンさんいわく、最初に録音したのは、この「That’ll Be the Day」と「In Spite of All the Danger」だそうです

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