1970年後半~1980年代前半、「欽ちゃんのどこまでやるの!」「欽ドン!良い子悪い子普通の子」などの冠番組の合計視聴率が100%を越え、「視聴率100%男」と称された、萩本欽一(はぎもと きんいち)さんですが、実は、萩本さんは、「運」をとても大切にされていたといいます。
「萩本欽一が80歳を前に大学を退学した理由とは?別大学入学も?」からの続き
運がよくなる方法を伝授?
萩本さんは、
運がよくなる方法をみんなに伝えるのも僕の仕事
と、おっしゃっており、
2011年「欽ちゃんのダメをやって運をつかもう !!」
「ダメなときほど運はたまる ~だれでも「運のいい人」になれる50のヒント~」
2012年「負けるが勝ち、勝ち、勝ち! 」
2015年「続・ダメなときほど運はたまる (廣済堂新書)」
2017年「運が開ける欽言録」
など、運がよくなるための著書を発表されているのですが、
僕は運だけで生きてきたんだ。だから運については一家言(いっかげん)あるの
と語るほど、運をとても大切にされてきたのだそうです。
運を招くにはバランスが重要?
ちなみに、萩本さんは、冠番組「欽ドン!良い子悪い子普通の子」の出演者をオーディションした際、まず、「イモ欽トリオ」の「良い子」に、演技力が抜群だった山口良一さんを合格させたそうですが、
番組を成功させるためには、できる人間だけでは成立しないと考え、
一番最初に落したあのデキない子、もう一度連れてきてよ。合格にしよう!
と、不合格となっていた長江健次さん(フツオ)も合格にしたそうで、
番組を当てるには、デキる人間だけを集めても決して成功しない。デキる人間をキャスティングしたら、必ずデキない人間もいれる。そうすることでバランスが取れ、運を招くことができるのである。
と、おっしゃっていたそうです。
実際、萩本さん自身も、仕事が順調過ぎる時は、あえてマイナスの要素を取り込み、運を使いすぎないように、バランスを調整されているのだそうです。
不幸な人は運が溜まっている?
また、萩本さんは、「欽ちゃんのどこまでやるの!」では、妻役に真屋順子さんを抜擢されているのですが、
なんと、真屋さんの写真を見ただけで、真屋さんが背負う不幸に魅せられたそうで、萩本さん独自の「不幸な人は、運が溜まっている」という「運」の法則からの抜擢だったのだとか。
そのほか、見栄晴さんも「家庭が恵まれていない」との理由で合格、細川たかしさんも「不幸を背負っている」という理由で、後半からレギュラーに起用されています♪
(前列左から)見栄晴さん、真屋順子さん、萩本さん、高橋真美さん。(後列左から)関根勤さん、小堺一機さん。
強運の持ち主を採用
そんな萩本さんは、オーディション終了後、参加者を呼び寄せることが多かったため、「良い子悪い子普通の子おまけの子」のオーディションの際には、それを予想したスタッフが気を回して、参加者の中から5名を待機させたそうですが、
萩本さんは、スタッフの予想に反し、
今回は強運の持ち主が欲しいんだよね
1時間後に家に電話して、一番早く出た奴を採用する
と、言われたそうです。
そこで、慌てたスタッフが、5名いる中から柳葉敏郎さんを呼び出し、
電話をかけて最初に出たのが柳葉
と、いうことにしたのだそうですが、
(このことは、この後30年間、スタッフと柳葉さんだけの秘密だったそうです)
萩本さんは、
真っ直ぐに家帰る奴は、運が相当溜まってるね。仕事がない奴と金がない奴しか、真っ直ぐ帰らないからね。で、つながったのが柳葉っていうけど、でもね、あいつ真っ直ぐ帰りそうもないんだよなぁ。
と、このことに、長年、違和感を感じておられたそうで、
後年、当時のディレクターに質問し、
もう時効なので話します
と、ようやく、真相を知るのですが、
それでも、萩本さんは、
真相は違っても、スタッフの中から選ばれたのは彼の持っている運だ。柳葉は最後までずっとスタッフとの約束を守り、僕に真相を言わなかった。本当に男らしい。
と、柳葉さんを高く評価されたそうで、やはり、萩本さんの運を見る目に狂いはなかったようです。
「運」にまつわる名言
それでは最後に、萩本さんの「運」にまつわる名言をいくつかご紹介しましょう。
運って、みんなが平等に同じように持ってて、みんなが同じように使える。ただ、運を使えないって人はいる。意地悪だったりずるかったり、がっつくってとこには運はこない。
みんなが平等に運を使ったら、こんなに世の中辛かったり悲しいはずがない。ずるかったり意地悪な人が多いんだと思いますよ。
人生における運と不運の配分は50%ずつ。だからダメな時、つらい時には、その裏で確実に運がたまっている。つらさが大きければ大きいほど、その先にでっかい運がやってくるの!
運って、追っかけると逃げていくの。恋愛に近いかな。惚れてるって言うとさ、(相手が)どんどん逃げてく感じがしない? まさに運はがっつかずにじっと待つ。追ったら運はつかめない。
僕の人生の中で、運って真正面から来たことがないの。「これがしたい」っていう仕事は来たことがない。いつも嫌な仕事ばっかり来るわけ。でも「嫌だ」って言えないからやると、次の大きな仕事にぶち当たるっていう。
とのことです。
是非、活用して運気を上げたいものです♪