1957年、22歳の時に、劇団「民藝」の舞台「アンネの日記」で女優デビューして以来、60年以上も女優を続けられている、吉行和子(よしゆき かずこ)さんですが、今回は、そんな吉行さんのプライベートについてご紹介します。
「吉行和子のデビューからの出演ドラマ映画を画像で!」からの続き
元夫は?子どもは?
吉行さんは、28歳の時に結婚されているのですが、4年ほどで離婚されると、その後は独身です。
(お子さんはいらっしゃいません)
結婚していた頃は、相手に対して、
なんでわかってくれないの
という思いが強かったそうですが、
吉行さんは、何でも自分で決めてしまうので、相手の方も、「どうして相談しないの」と言って驚かれたそうです。
というのも、吉行さんが育った家庭は、誕生日をみんなでお祝いしたり、お正月にお節やお雑煮をみんなで食べるなどという家族だんらんが一切なく、みんながそれぞれ好きなことをしている感じだったため、人に相談するという発想がそもそもなかったそうで、
結婚してみて初めて、自分がいかにマイペースで、相手のことを気にしないかがわかりました。相手がどういう人だったとしても、長年連れ添うのは無理だったんじゃないかしらね。
と、吉行さんは語っておられます。
また、人と一緒に暮らすことが嫌いだということも分かったそうで、
私は典型的なB型というんでしょうか、基本的には、人のことはどうでもいいっていうんでしょうか(笑)、自分が常に気分よくいたいって方でして・・・
そういう性格なものですから、誤解されることも随分あって、相手を怒らせちゃったりするものですから、友達づきあいもなかなかスムーズにいかなかったりします。
とも、明かされていました。
それでも、
(恋愛感情は)もちろん、死ぬまで持っていたいですよ。恋心は自然とわいてくるもの。異性にドキドキする気持ちは大事だと思います。恋愛感情を抜きにしても、男の人って面白いじゃない。
考え方や感じ方がぜんぜん違って。男の人にはたくさん教えてもらえましたよ。もう昔の話ですけど、嫌な思いをさせられて、自分はこんなに醜い言葉を口走るのか、と思ったことも。
そんな男の人でさえ、自分の嫌なところ、駄目なところ、自分にはこういう面もあるのだ、と教えてくれたのですから。思い出したくないこともひっくるめて、男たちよ、ありがとう!と言いたいですね。
と、決して男嫌いというわけではないようです♪
結婚生活で料理は一度もしなかった?
ちなみに、吉行さんは、トーク番組「徹子の部屋」に出演された際、
今までハサミで切れないものは食べなかった。包丁買って、料理しています
と、2018年頃まで、自宅に、包丁、まな板、やかんを持っていなかったと、驚きの告白をされているのですが、
(今もやかんは無いとのこと)
当然、4年間の結婚生活でも、一度も料理を作ったことがなかったとのこと。
確かに、普通の結婚生活は難しそうですね・・・
冨士眞奈美・岸田今日子と仲良し
そんな吉行さんは、冨士眞奈美さんと岸田今日子さん(2006年に「脳腫瘍」による呼吸不全で他界)、3人仲良しだったそうですが、
もともと、冨士眞奈美さんと岸田今日子さんが、テレビドラマ「鏡子の家」での共演で仲良くなり、
その後、冨士さんが結婚して家庭に入っている間に、吉行さんと岸田さんが清水邦夫さんの舞台で2度続けて共演して仲良くなり、1984年末~1985年初めにかけて一緒にインド旅行して親友となると、
そこへ、冨士さんが離婚して独身になったことから、3人仲良くなられたのだそうです。
(左から)吉行さん、冨士眞奈美さん、岸田今日子さん。
ちなみに、吉行さんと冨士さんは、「婦人公論」(2007年10月7日号)での対談で、
吉行:野越え山越え、波瀾万丈の人生の末に、「この人となら友達になれる」というのがわかった頃、知り合った。
冨士:中年になってできた友達だから、お互い、昔のこと全然知らないわけじゃない。和子っぺの子どもの頃の話なんて、物語を聞いているみたい。喘息の療養のために、4歳のときに一人で汽車に乗せられて岡山に行った話を聞いたときには、本当に驚いたわ。汽車で20時間以上かかる時代でしょう?
吉行:私は私で、あなたが浮き輪代わりにひょうたんを2、3個腰に巻いて泳いでいたとか、まるで違う世界の人みたい。まったく違う人生を何十年も送ってきて、こんなに仲良くなれるなんて、面白い。
と、語っておられるのですが、
どれほど絆が固くなっても、お互いの自宅を行き来することはせず、3人共が「自分は自分」というスタンスで、生活にまでは踏み込まないそうで、
吉行さんは、自分の生活スタイルがきちんとあったうえで、会えば楽しいという関係だから長続きしているのでは、とおっしゃっていました。
俳句
そんな3人は、知り合われた直後は、冨士さんの好きなボクシングの試合を3人で見に行かれるほか、山下洋輔さんの追っかけをして仲が深まったそうですが、俳句もその一つだったそうで、
もともと、吉行さんは、俳句には興味がなかったそうですが、冨士さんと岸田さんが句会に参加していたことから、楽しそうに思い、俳句を詠むようになったのだとか。
ただ、句会で月に一度会っても、一般的な女性のように、帰りに何か一緒に食べて帰ろう、というのはないのだそうです♪
(※句会とは、複数の人間が自作の俳句を出し合い、評価・批評し合うために行われる集まり)
さて、いかがでしたでしょうか。
吉行さんの、
- 年齢は?出身は?身長は?本名は?
- 父親は作家の吉行エイスケ
- 母親は吉行あぐり
- 兄は小説家の吉行淳之介
- 妹は詩人・小説家の吉行理恵
- 病弱だった幼少期
- 幼少期に父親が他界
- 劇団「民藝」の舞台を観て芝居の世界に憧れる
- 劇団「民藝」に研究生として入団
- 舞台「アンネの日記」の主人公・アンネ役で女優デビュー
- 初舞台で女優を辞めるつもりだった
- 義父の娘の存在に自立心を促される
- 劇団経営の厳しい現実に流される毎日
- 劇団「民藝」を退団
- 唐十郎の舞台で芝居の楽しさに目覚める
- 一人芝居「MITSUKO」
- 舞台からの引退を表明
- 出演作品(映画)
- 出演作品(映画)
- 本当の女優デビューは映画「由紀子」での端役
- 「愛の亡霊」で女の情念を演じて「日本アカデミー賞優秀主演女優賞」を受賞
- 元夫は?子どもは?
- 結婚生活で料理は一度もしなかった?
- 冨士眞奈美・岸田今日子と仲良し
- 俳句
について、まとめてみました。
80代になっても、いまだ衰えを見せない姿からは、到底、2歳の時から喘息を患うなど、病弱な幼少期を過ごしていたとは思えない吉行さん。
これからも、まだまだ、お元気な姿を見せてほしいものです♪
「吉行和子の母親あぐりは朝ドラのモデル!兄と妹は芥川賞作家!」