１９６６年、NHK連続テレビ小説「おはなはん」でヒロインに抜擢されると、ドラマが高視聴率を記録し、たちまちお茶の間の人気者になられた、樫山文枝（かしやま ふみえ）さん。今回は、そんな樫山さんのデビューからの出演作品を画像を交えてご紹介します。
年齢は？出身は？身長は？本名は？
樫山さんは、１９４１年８月１３日生まれ、
東京府北多摩郡武蔵野町吉祥寺（現・東京都武蔵野市吉祥寺）のご出身、
身長１６２センチ、
体重５２キロ、
血液型はＡ型、
靴のサイズは、２３.５センチ、
学歴は、
東京文化学園高等学校卒業、
趣味・特技は、読書、観劇、
ちなみに、「樫山文枝」は本名で、結婚後は「綿引文枝」となられています。
朝ドラ「おはなはん」でブレイク
樫山さんは、高校卒業後、「俳優座附属養成所」に入られ、１９６３年に「劇団民藝」の俳優教室に入られると、
翌年の１９６４年には、「アンネの日記」で、５代目アンネ役に抜擢され、舞台デビュー。
そして、１９６５年に、正式に劇団「民藝」の劇団員となられると、
１９６６年には、いきなり、NHK連続テレビ小説「おはなはん」の主人公、浅尾はな役に抜擢されます。
「おはなはん」より。
というのも、もともと、浅尾はな役は、森光子さんに決まっていたのですが、
撮影開始直前の１９６５年１１月に、森さんが急病で入院してしまい、長期出演が困難となったことから、急遽、新人を起用することとなり、樫山さんに白羽の矢が立ったのでした。
すると、樫山さんは、夫と死別後、２人の子どもを抱えながらも、持ち前の明るさで、明治・大正・昭和という、激動の時代を生き抜いていく姿を好演し、ドラマは、平均視聴率４５.８%、最高視聴率５６.４%という大ヒットを記録。
樫山さんは一躍お茶の間の人気者となられたのでした。
ちなみに、２０１０年９月２５日付の「朝日新聞」土曜版「be」のアンケート、「心に残る朝ドラヒロイン」では、４５年経過しているにもかかわらず、樫山さんが第１位を獲得されており、いかに樫山さんが好演されたかが分かりますね。
（以来、「NHK連続テレビ小説」のヒロインには、新人女優が起用されるようになったそうです。）
出演作品（舞台）
それでは、ここで、樫山さんのデビューからの主な出演作品をご紹介しましょう。
舞台では、
１９６７年「うちのお姉さん」
１９６８年「ヴェニスの商人」
「斬られの仙太」
１９６９年「かもめ」
１９７０年「もう一人のヒト」
１９７１年「銀河鉄道の恋人たち」
１９７２年「三人姉妹」
１９７４年「才能とパトロン」
１９７６年「リリオム」
１９７７年「ジェイン・エア」
１９７８年「山脈」
「才能とパトロン」より。
１９８０年「夜明け前 第一部」
１９８１年「夜明け前 第二部」
１９８３年「わたしは生きたい ラインの監視」
１９８４年「白夜」
１９８６年「人形の家」
１９８７年「クラクションを吹きならせ！」
１９８８年「雨」
１９８９年「天使との二〇分」
１９９０年「エマ 自由よ、アメリカに咲いた赤い花」
１９９３年「ルナサの祭りの日に」
１９９４年「おはなはん」
１９９５年「私を忘れないで」
１９９６年「帯に短し…くちなし幻想」
１９９８年「根岸庵律女」
１９９９年「二人だけの舞踏会」
２０００年「かの子かんのん」
２００１年「静かな落日-広津家三代-」
２００２年「海の夫人」
２００３年「モンゴル帰りの翁」
２００４年「スポイルズ・オブ・ウォー そして得たもの」
「かの子かんのん」より。樫山さんと日色ともゑさん。
２００５年「火山灰地」 第一部・第二部
２００６年「喜劇の殿さん」
２００７年「林の中のナポリ」
２００８年「海霧」
２００９年「来年こそは」
２０１０年「十二月 下宿屋『四丁目ハウス』」
２０１１年「帰れ、いとしのシーバ」
２０１２年「冬の花 ヒロシマのこころ」
２０１３年「集金旅行」
２０１７年「33の変奏曲」
２０１８年「ペーパームーン」
「33の変奏曲」より。（左から）桜井明美さん、樫山さん、大中耀洋さん。
出演作品（テレビドラマ）
テレビドラマでは、
１９６６年 NHK朝の連続テレビ小説「おはなはん」
「若者たち」第1回「出発」
１９６９年 NHK大河ドラマ「天と地と」
１９７０年「わが青春のとき」
「男は度胸」
「歳月」
「おはなはん」より。樫山文枝さんと津川さん。
１９７１年 火曜日の女シリーズ「幻の女」
１９７２年 NHK朝の連続テレビ小説「藍より青く」
１９７３年 NHK大河ドラマ「国盗り物語」
「木枯し紋次郎 第2シリーズ」第19話
１９７４年「放浪記」
１９７５年「同心部屋御用帳 江戸の旋風」
「あんたがたどこさ 第2シリーズ」
「国盗り物語」より。
１９７８年「私の愛は」
１９７９年「幻の花嫁」
１９８１年「新・事件 わが歌は花いちもんめ」
１９８３年「生命ふたたび」
「妻は何を感じたか」
「大奥」第47話
１９８４年「あなた一人で生きて」
「妻たちの離陸」
１９８５年「遅れてきた年賀状」
「母さん帰ってきて!」
「妻はついに浮気宣言」
１９８６年「かけもち結婚、かけもち仲人」
「出社拒否症になった夫」
１９８７年 NHK朝の連続テレビ小説「はっさい先生」（ナレーション）
「長い道II」
１９８８年「3年B組金八先生3」
１９８９年「再婚家族」
「夫の遺言」
「あやしい家族、です」
１９９１年「忠臣蔵 風の巻・雲の巻」
「はぐれ刑事純情派 第4シリーズ」第23話
１９９２年「リバースアンドプレイバック」
１９９６年「ようこそ青春金物店」
「はぐれ刑事純情派 第9シリーズ」第17話
１９９８年「女調査員・おでん屋“ぽんた”探偵局」
２００１年「監察医・室生亜季子29 不完全な心中」
２００２年 NHK朝の連続テレビ小説「さくら」
「3年B組金八先生 第6シリーズ」第20・21話
「忠臣蔵 風の巻・雲の巻」より。
２００６年「西村京太郎トラベルミステリー 秋田新幹線・こまち連続殺人!」
２０１６年「大岡越前3」第6話
２０１９年「長崎発地域ドラマ かんざらしに恋して」
出演作品（映画）
映画では、
１９６８年「黒部の太陽」
「孤島の太陽」
１９７５年「男はつらいよ 葛飾立志篇」
１９８１年「子どものころ戦争があった」
「典子は、今」
「孤島の太陽」より。樫山さんと芦川いづみさん。
「男はつらいよ 葛飾立志篇」より。樫山さんと渥美清さん。
１９８３年「ふるさと」
１９８８年「ダウンタウン・ヒーローズ」
２００６年「旅の贈りもの 0:00発」
２０１９年「わたしは光をにぎっている」
ほか、数多くの作品に出演されています。
「樫山文枝の旦那は綿引勝彦！子供は？伯父はオンワード創業者！」に続く
「わたしは光をにぎっている」より。松本穂香さん（左）と樫山さん（右）。
