女優の吉行和子さん、冨士眞奈美さんと、3人とても仲が良かったという、岸田今日子(きしだ きょうこ)さん。今回は、そんな3人が仲良くなったきっかけや仲良しだった理由などについてご紹介します。
「岸田今日子の死因は?元夫・仲谷昇の死去の一ヶ月後に死去していた!」からの続き
吉行和子・冨士眞奈美と3人仲良し
岸田さんは、吉行和子さんと冨士眞奈美さんと3人仲良しだったそうです。
もともと、岸田さんと冨士眞奈美さんが、テレビドラマ「鏡子の家」(1962年)で共演して仲良くなり、
その後、冨士さんが結婚して家庭に入っている間に、岸田さんと吉行さんが清水邦夫さんの舞台で二度続けて共演して仲良くなったそうですが、
吉行さんによると、舞台で共演中はさほど会話もなかったそうですが、突然、岸田さんから、
人生観を変えてみたくありませんか?
と、電話がかかってきたそうで、
吉行さんが、
変えてみたいです
と、即答すると、2人でインド旅行に行くことに。
以来、2人は親友となったそうで、そこへ、冨士さんが離婚して独身になったことから、3人仲良くなられたのだそうです。
ちなみに、吉行さんによると、
あのころから本当に楽しくなったのは、友だちとの関係。それまで私にはあまり友だちがいなかったんだけれど、そこから岸田さんと仲よしの冨士眞奈美さんも加わって、3人で旅行をするようになったのね。
私も若いころは、親しい友人と一緒に旅行に行って“え? こんな人だったの?”ってがっかりした経験があるけれど、あのふたりもきっとそうだったと思う。
でもそれぞれがいろんな思いをしてひと山越えて、自分がわかってきた年齢で友だちになったから、続いたんじゃないかって。
あとは3人ともマイペース、自分勝手でまわりのことが気にならない。だからお互いを見て“信じられないわね”とかいいながら、おもしろがれるのね(笑)
とのことでした♪
俳句がきっかけで仲が深まる
その後、3人は、冨士さんの好きなボクシングの試合を一緒に観に行ったり、ジャズピアニストの山下洋輔さんの追っかけをしたりするほか、岸田さんと冨士さんが吉行さんを句会に誘い、吉行さんが句会に参加したことで、より仲が深まったそうですが、
(※句会とは、複数の人間が自作の俳句を出し合い、評価・批評し合うために行われる集まり)
それでも、月に一度、句会で会っても、一般的な女性のように、帰りに何か一緒に食べて帰ろう、というのはなかったそうで、適度な距離を保ち、仲良くなっても、べったりという関係ではなかったのだとか。
(ちなみに、吉行さんは、岸田さんと冨士さんがあまりにも楽しそうに俳句の話をしていたことから、俳句を始められたそうです。)
性格が違うから楽しい
また、3人は、よく一緒に旅行されたそうですが、
ヘリコプターで(オーストラリアの)キラウエア火山を遊覧したり、ジープで川を横断するなど、見かけと違い、激しいことが好きだった岸田さん、
怖くて、キラウエア火山の遊覧は絶対しなかった冨士さん、
どこの国にいってもマッサージしてくれる人を探しに、夜な夜な一人で出かけてしまう吉行さんと、
3人とも性格が全然違うからこそ、ただただ楽しかったのだそうです♪
オーストラリアにてアボリジニ(原住民)と。(左から)冨士眞奈美さん、吉行和子さん、岸田さん。
さて、いかがでしたでしょうか。
岸田さんの
- 年齢は?出身は?身長は?本名は?
- 父親は岸田國士
- 姉は詩人で童話作家の岸田衿子
- 岸田森は従兄弟
- ぼんやりした子どもで心配されていた
- 「宿題」の意味が分からなかった?
- 割り算を理解したことが人生の転機?
- 母親の死をきっかけに精神的に自立
- 舞台美術要員として「文学座付属養成所」に入所
- 舞台「キティ颱風」で看板女優・杉村春子の娘役に抜擢
- 初舞台で女優に目覚める
- 「文学座」の「狐憑」で正式デビュー
- 「サロメ」「陽気な幽霊」などで注目を集める
- 「砂の女」で実力派女優としての地位を確立
- 「文学座」脱退~「劇団 雲」設立~「演劇集団 円」設立
- アニメ「ムーミン」の声優をしていた
- 「ムーミン」の世界観に共感していた
- 「ムーミン」の声優を引き受けたのは娘のためだった
- 童話作家としても
- 絵本も
- 「演劇集団 円」で大人も子供も楽しめる芝居を企画
- 出演作品(映画)
- 出演作品(テレビドラマ)
- 保毛尾田保毛男の姉役で若い世代にも人気
- NHK大河ドラマ「徳川慶喜」の松島役でもコメディリリーフ
- 本木雅弘とデュエット・アルバム「泣かないで -小さな旅人へ-」をリリース
- 仲谷昇と結婚
- 仲谷昇とおしどり夫婦と呼ばれるも離婚
- 娘は?孫からは今日子ちゃん?
- 死因は脳腫瘍
- 吉行和子・冨士眞奈美と3人仲良し
- 俳句がきっかけで仲が深まる
- 性格が違うから楽しい
について、まとめてみました。
かつて、岸田さんは、
私、アボリジニやジプシーといった、自然と一体になって暮らしている人たちに、深く憧れているんです。
スペインの詩人のロルカはジプシーのことを、「彼らは月や星と直接取引している。自分は教育なんか受けてしまったから、それができなくなった」と表現した。
私はその言葉を聞いたとき、とっても共感したの。私も月や星と取引するような知恵を失ってしまっている、とね。しいたげられながらもさまよい続ける彼らは、自然に近い、特殊な素朴さを持っていると思う。
少なくとも文明人と呼ばれる人たちより、地面や木にずっと近い。私たちがなくしてはいけないものを持っていることに、郷愁も含めて憧れます。
とも語っておられたのですが、
「ムーミン」の世界観にも強く共感されており、大人になって社会生活をする上で、周りと合わせていただけで、もしかしたら、岸田さんの中では、無垢すぎた少女時代から、何も変わっていなかったのかもしれませんね。
岸田さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
「岸田今日子の従兄弟は岸田森!父親は岸田國士!姉は岸田衿子!」
(左から)吉行和子さん、冨士眞奈美さん、岸田さん。