1984年1月、33歳の時、結婚の事実を隠していたことが発覚し、釈明会見をされた、梅沢富美男(うめざわ とみお)さんですが、今回は、その隠し妻・京子さんが発表した手記をもとに、お二人の馴れ初め、結婚に至った経緯、お子さんなどについてご紹介します。
「梅沢富美男が若い頃は妻子がいることを隠していた!」からの続き
隠し妻(元妻)は梅沢富美男のファンだった
手記によると、「三枚目役者」から「鮮やかに踊る役者」への変貌ぶりに、たちまち、梅沢さんのファンになったという京子さんですが、
高校を卒業し、会社員になると、梅沢さんの舞台を観るため、大衆演劇ファンのお母さん以上に篠原演芸場に通うようになったそうで、
京子さんは、
客席から主人の舞台を息をつめて見つめる・・・ただ、それだけで十分だったのです。
と、綴っておられます。
隠し妻(元妻)との馴れ初め
そんな中、「送り出し」の時、京子さんは、初めて、
がんばってね
と、梅沢さんに声をかけると、
(大衆演劇には、お芝居が終わった後、劇団員総出でお客さんを見送る「送り出し」という儀式があるそうです)
それから1ヶ月ほど経った頃には、(詳しい経緯は不明ですが)近くの喫茶店で、梅沢さんと少しおしゃべりができる間柄になったそうで、やがて、二人だけでデートをするようになったそうです。
(デートは、もっぱら洋画を観て、その後、食事をしながら映画の批評をすることだったそうで、「タワーリング・インフェルノ」「ピンクパンサー」「ジョーズ」「007シリーズ」などの映画を観たそうです。)
隠し妻(元妻)とは2年の交際を経て結婚
そして、やがては、お互いを「富美男さん」「京子」と呼び合うようになり、約2年の交際を経て、1976年7月、
おれの嫁さんになるかい
と、梅沢さんにプロポーズされ、結婚に至ったそうで、
梅沢さんはというと、
プロポーズの言葉?記憶にないね。あっちこっちで言ってたから。1974年に知り合って、半年ほど手をつけなかったんですがね。1976年に親父に見つかった。
「手をつけたのか?」、「ハイ」、「カタギの人を、バカヤロ!」と怒鳴られました。親父は「女を騙すな、泥棒するな」が口癖でね。男の責任を取れということでしょう。7月4日に親父が入籍を許してくれたんです。
と、語っておられます。
隠し妻(元妻)との間には子供(息子)が一人
また、結婚後、1週間に1度会えるか会えないかの毎日の中、梅沢さんが人目を忍んで帰宅した際には、必ず何かプレゼントをしてくれたそうですが、
京子さんは、それを、
多分、隠し妻の私の立場を不憫(ふびん)に思っていたのだと思います。そんな隠し妻の座が、私にとって寂しくないといえば嘘になりますが、その一方ではファンあっての主人という思いがありました。
家を一歩出ると、夫は主人ではなく梅沢富美男という役者だと考える習慣がつきました。
と、受け止めていたそうで、1979年12月16日には男の子を出産。
この時、初めて、梅沢さんは、「ありがとう」と言ってくれたのだそうです。
一方、梅沢さんはというと、このことについて、
毎年暮れに台湾旅行がありましてね。女房が臨月だし行きたくなかったんだが、渋々行った。台湾に着いたら知らせが待っていた。機内にいる間に生まれたらしい。親父が喜んでね、自分の名前をとって清章(きよあき)と命名してくれたんです。
と、語っておられます。
隠し妻(元妻)と離婚
その後、梅沢さんは、女形で大成功を収めて、「下町の玉三郎」と呼ばれるようになり、以前にも増して仕事が忙しくなったそうですが、京子さんの住む家に帰ってくるのは、月に1回程度になってしまったそうです。
(梅沢さんは、帰ってくる時は、必ず清章くんにおもちゃを買ってきてくれたそうです)
それでも、京子さんは、
「パパ」とじゃれつく清章ですが、子供と遊ぶのはヘタな主人です。でも、私はそんな主人のすべてが好きです。主人と一緒にいられるだけで幸せです。一生、大衆演劇役者の隠し妻でも私は満足でした。
と、梅沢さんへの想いを語りつつ、
昨年(1983年)、日本有線放送音楽祭でグランプリを受け、NHK紅白に出場できたことは私にとっても最高の出来事でした。そしてこの度、はからずも表の舞台に出していただくことになりました。
私の存在が主人の活動の邪魔にならないよう心がけながら、主人の大衆演劇への情熱の火を絶やさないようにしたいと思います。そして、 家庭的には何でも話し合える雰囲気にして、できればもうひとり子供が欲しいと思っています。今後とも、梅沢富美男を宜しくご支援くださるようお願い致します。
と、手記を締めくくられているのですが・・・
梅沢さんはというと、
二人目の子供?そういう行為も少なくなりまして たまに、久しぶりにと思っても、「ダメ!」と軽くいなされちゃってねぇ。
と、コメント。
この手記の発表が原因かどうかは分かりませんが、それから数年後、お二人は、離婚されたのでした。(離婚した経緯や時期など詳細は不明です)
「梅沢富美男の現在の妻・池田朋子は「浮気を許す妻」!」に続く