70代後半に差し掛かる現在も、現役バリバリで女優として活躍されている、藤田弓子(ふじた ゆみこ)さんですが、今回は、そんな藤田さんが考える「終活」についてご紹介します。

「藤田弓子は伊豆に移住して劇団「いず夢(む)」を設立していた!」からの続き

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「終活」は素敵な友人を増やすこと

「終活」というと、遺される人に迷惑をかけたくないとの思いから、物を捨てる人が多い中、藤田さんは、好きな物に囲まれて死ぬのは悪くないと思っていることや、持ち物を減らすには、体力のある60代から始めなければ間に合わないことから、物を捨てる気にはなれないそうです。

ただ、最近は、母親から受け継いだ膨大な量の着物など、大切にしているものを大事な人たちに譲るなど、少しずつ減らされているとのこと。

また、物を減らすこととは逆に、楽しく生きていくための「終活」として、素敵な友人を増やしたいと考え、新しい友人を作り続けているそうですが、もともと人が好きで好奇心旺盛なため、自然に友人ができていくのだそうです♪

母親は父親のお骨を実家の墓からこっそり移動していた

そんな藤田さんは3歳の時にお父さんを亡くしているのですが、藤田家は、お父さんのために立派なお墓を建てたそうで、その後、藤田さんの舅(しゅうと)と姑(しゅうとめ)もそのお墓に入り、藤田さんは小さい頃から何度かお墓参りに行っていたそうですが、

小学生の頃、お母さんが突然、「お父さんはここにはいないから」と言い出したそうで、びっくりして聞き返すと、お骨は新潟の高田というところにある藤田一族の菩提寺に預けていると打ち明けられたのだそうです。

(大家族に嫁ぎ、若くして夫を亡くしたお母さんは、藤田家で苦労が多かったようで、舅や姑と一緒にお父さんを入れたくなく、もちろん、自分もそこに入るのが嫌で、お父さんのお骨だけこっそり移されていたのだそうです)

「土に還る」と思っていたが・・・

そして、お父さんの三十三回忌の時には、藤田さんは、お母さんからの提案で、高田のお寺にお父さんの新しいお墓を作られたそうですが、

お墓を開けると、その地域の風習で、底は土のままになっており、そこに骨壷に入ったお骨をまき、最後に骨壷に水を入れてお骨と混ぜ、ひとかけらも残らないようにザーッと土の上に撒(ま)いたそうですが、その光景は、まさに、土に還るイメージだったそうで、

この様子を見て気に入ったお母さんが、自分が亡くなったらここで同じようにしてほしいと希望されたことから、藤田さんは、お母さんが亡くなった時にも、ここでお母さんのお骨を撒いたそうで、

藤田さん自身も、

私もいずれここに入るんだな

と、思ったのだそうです。

お墓よりも「散骨」

以来、長年、藤田さんは、毎年のように両親のお墓参りに高田に来る度、自身もここに入ると思っていたそうですが・・・

やがて、本当にここに入りたいかというと、そうではないことに気づき、ここは両親のためのお墓ということで、もう終わりにしていいのでは、と思うようになったそうで、

(というのも、もしご主人より藤田さんが先に亡くなった場合、高齢のご主人1人でここまでお骨を持ってくるのは大変なこと、子供も孫もいないため、お墓参りをしてくれる人がいないからだそうです。)

そこで、藤田さんは、お墓を持たず、跡形もなくきれいさっぱり消えるのがいいと思い、現在は、海に散骨してほしいと考えているのだそうです。(ご主人も同様の考えだそうです。)

お墓はあくまで遺された家族の拠り所

ちなみに、藤田さんは、

お墓に関する考え方は、人それぞれでしょう。遺された家族にとっては、お参りする場所があることが、故人を偲ぶ、拠り所(よりどころ)になるかもしれません。

私も毎年のように、両親のお墓参りをしてきましたが、そこに両親はいないと思っています。母の遺体を見て、これはもう母ではないと思いましたもの。

母が亡くなる時、服を脱ぐように身体を脱いでふっと上がっていくのが実感としてわかったのです。でも母は、「この身体に戻りたい」と思っているな、とイメージできた・・・だから、「もう帰れないのよ」と話しかけ、祈りました。

と、語っておられます。

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「終活」は、残りの人生を楽しく生きるための活動

そんな藤田さんは、「終活」として、

  • 世話や病気になった時の看病が大変なため、大好きな犬(ブルドック)を飼うのをやめた
  • ご主人が自動車免許を返納した
  • ご主人の誕生日パーティーの代わりに生前葬を行った

そうですが、

生前葬も、免許の返納も、新たな友だちを作ることも、私たち夫婦にとっては「この先もちゃんと生きるため」の終活です。

2人で「骨は海に撒(ま)こうか」なんて話をしていると、ちょっと切なくなって涙が出ることもありますが、次の瞬間はケロッとしている。

生きている限り、好奇心を全開にし、たくさん笑い、たくさんしゃべって過ごしたいですね。

と、語っておられ、

本当の「終活」とは、決して人生の仕舞い支度ではなく、残りの人生をより良く過ごしていくための生き方について考えることなのかもしれませんね。

さて、いかがでしたでしょうか。

藤田さんの、

  • 年齢は?出身は?身長は?本名は?
  • 裕福な家庭に生まれるも3歳で父親が他界
  • 祖父母が他界し母親の実家の東京・神田に移住
  • 親に女手一つで育てられる
  • ラジオドラマ「赤胴鈴之助」のオーディションに一人で応募していた
  • ラジオドラマ「赤胴鈴之助」のオーディションに合格
  • 女優になる気はなかった
  • 高校の時に女優になる決意をする
  • NHK朝の連続テレビ小説「あしたこそ」でヒロインに抜擢される
  • 「あしたこそ」のオーディションはかなり強い気持ちで臨んでいた
  • 「文学座」を退所
  • 「小川宏ショー」でサブ司会(アシスタント)を務める
  • 30歳の時には「週間プレイボーイ」でヌードを披露
  • 朝ドラ「マー姉ちゃん」では母親的存在でキャスト・スタッフから慕われていた
  • 出演作品(映画)
  • 出演作品(テレビドラマ)
  • 「羊と蜜柑と日曜日」の竹中貞人監督を絶賛
  • 夫は放送作家の河野洋
  • 夫・河野洋との馴れ初めは?
  • 夫・河野洋と交際に発展
  • 夫・河野洋は交際当初は既婚者で不倫関係だった
  • 結婚願望がなかった藤田弓子が結婚した理由とは?
  • 大橋巨泉の取り計らいでハワイ・マウイ島で挙式
  • 大橋巨泉が偽造書類を作成していた?
  • 俺たちに明日はないことはない?
  • 結婚後も夫婦仲は良好
  • 子どもは?
  • 伊豆へ移住し劇団「いず夢(む)」を設立
  • 劇団「いず夢(む)」のメンバーは地域の一般人
  • 病気?
  • ダイエットに成功
  • 腰痛も克服
  • 「終活」は素敵な友人を増やすこと
  • 母親は父親のお骨を実家の墓からこっそり移動していた
  • 「土に還る」と思っていたが・・・
  • お墓よりも「散骨」
  • お墓はあくまで遺された家族の拠り所
  • 「終活」は残りの人生を楽しく生きるための活動

について、まとめてみました。

小学生の頃には、好奇心から自分でハガキを買って1人で人気漫画のラジオドラマに応募し、30歳の時には、「大人の女性」をアピールするため自らヌードを披露し、年齢を経てからも、地域の一般人と劇団活動をしたり、お墓には入らず散骨を選んだりと、いつでも、周りに流されず、自身が考えることを実行してこられた藤田さん。

70代も後半に差し掛かる年齢ですが、そんな藤田さんからはまだまだ目が離せません!

「藤田弓子の生い立ちは?父親は不二サッシの創業者の息子でお嬢様育ちだった!」

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