ひょんな事で演技で身を立てようと俳優活動をスタートし、22歳の時には、「コロンビア映画」と7年の契約を結んだ、ハリソン・フォード(Harrison Ford)さんですが、当初は鳴かず飛ばずで、大工で生計を立てていたといいます。

「ハリソン・フォードは少年時代イジメられっ子だった!」からの続き

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24歳の時に端役(ベルボーイ役)で映画デビュー

1964年、22歳の時、「コロンビア映画」と7年の契約を結んだハリソンさんは、1966年には、「現金作戦」で映画デビューするのですが、


「現金作戦」でベルボーイ役を演じるハリソンさん。

セリフはというと、

お呼び出しします。ジョーンズさんお呼び出しします。ジョーンズさん

と言って、手を挙げたジョーズ役の俳優のところに行き、

ジョーンズさんですか?204号室ですね。

と言いながら、メモを渡すだけ、という端役だったそうで、

その後も、作品に恵まれず、映画やテレビドラマで脇役に甘んじる日々が続きます。

鳴かず飛ばずのまま解雇されていた

そして、そんなある日のこと、ハリソンさんは、若手タレント番組の担当者から呼び出され、

トニー・カーティスでさえ、最初は、食料雑貨の入っているバッグを配達する役をしていたんだ。彼の演技には、パワーがみなぎっている。

我々は、彼の中にスターの素質を見つけた。まさしく、映画スターだ。君にはそれがわかってない

と、言われたそうで、

ハリソンさんは、トニー・カーティスさんを指し、

ただの食糧雑貨の配達屋にしか見えないね。

と、素早く言い返したそうですが、

このような出来事から、映画俳優としての在り方に疑問を抱くようになった矢先、ほどなくして、「コロンビア映画」を解雇されてしまったそうです。

大工で生計を立てていた

その後、ハリソンさんは、「ユニバーサル・ピクチャーズ」と契約し、「テキサスの七人」(1968)などに出演するのですが、相変わらずパッとせず、生活は困窮を極めたそうで、

なんと、生計を立てるため、独学で技術を学び、大工に転職。

(ハリソンさんは1964年に結婚されており、家族を養わなければなりませんでした)

とはいっても、俳優をあきらめた訳ではなく、大工仕事の合間には脇役を演じ、俳優として活躍するチャンスは模索し続けていたそうで、

(ハリソンさんの大工としての仕事ぶりがあまりにも素晴らしかったため)大工に専念すべきだと言われることもあったそうですが、ハリソンさんは、俳優で成功する、という夢を持ち続けていたそうで、

ハリソンさんは、後に、

大工の仕事の収入のおかげで、俳優の仕事をやらなくても、生活はやっていける。しかし、そんな人生は、自分にとっては、物足りない。

と、語っておられます。

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セルジオ・メンデスのスタジオの改装も手がけていた

そんなハリソンさんの大工の腕前は、ハリウッド界隈でも有名で、多くのハリウッドスターを顧客に持っていたそうで、その中の1人には、ミュージシャンのセルジオ・メンデスさんがおられるのですが、

(ハリソンさんは、大工の仕事を始めて間もない頃、知人の紹介でメンデスさんのスタジオの改装を手がけたそうです)

メンデスさんは、その見事な仕上がりに、思わず、驚きと賞賛をハリソンさんに送ったそうで、それから長い年月を経た2015年12月30日、自身のFacebookに、

ハン・ソロ(映画「スターウォーズ」でのハリソンさんの役名)の前に、ハリソン・フォードという名の大工がいたんだ。

これがその写真。同僚と一緒にいるハリソンさ。1970年に、僕の収録スタジオを作り終えた日のハリソンだよ。ハリソン、どうもありがとう。フォースがあなたと共にありますように。

というコメントとともに、28歳だった、若き日のハリソンさんの写真を公開されています。

ちなみに、この写真を見たファンからは、

なんてホットな大工さんなの

腹筋がすごい

と、絶賛の声が多数上がりました♪

(ハリソンさんは、大工仕事には愛着を持っており、俳優として成功した後も、自宅の家具作りやリフォームを自ら行なっているそうです)

「ハリソン・フォードが若い頃は「スター・ウォーズ」で大ブレイクしていた!」に続く

セルジオ・メンデスさんがアップした写真(右端がハリソンさん)。

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