まだ無名俳優で借金まみれだった奥田瑛二さんと接するうち、母性本能に火がついたという、安藤和津(あんどう かず)さんは、その後も、ますます奥田さんの世話を焼くようになっていくと、やがて、お母さんに背中を押される形で、奥田さんとスピード結婚します。
母親が奥田瑛二を気に入っていた
まだ俳優として鳴かず飛ばずだった奥田瑛二さんを何とかしようと、せっせと世話を焼いていた安藤さんは、やがて、お母さんに奥田さんを紹介しようとしたそうですが、
どう紹介したらいいかと考えたところ、お母さんが麻雀好きだったことから、奥田さんに麻雀をしに自宅に来てもらうことにしたそうです。
すると、お母さんは、麻雀中、まるで身辺調査をするかのごとく、鋭いツッコミを入れながら、奥田さんにいろいろと質問したそうですが、
奥田さんは、俳優志望であることを含め、包み隠さず全てを話したそうで、そんな奥田さんの正直なところを、お母さんはとても気に入ったそうで、以降、しばしば、奥田さんを自宅に招くようになったのだそうです。
奥田瑛二が麻雀中に倒れる
すると、ある日のこと、いつものように、奥田さんが麻雀をしに家にやって来たそうですが、麻雀をやっている最中、突然倒れ、イスから転がり落ちたというのです。
(歯茎にバイ菌が入ったのが原因だったそうです)
ただ、その夜は、奥田さんの意識が朦朧(もうろう)とした状態だったため、翌日、安藤さんが、奥田さんを歯医者に連れて行くと、すぐに抜歯されたそうですが、
かなり重症だったそうで、あと1時間遅れていたら、歯の毒が脳に回って死んでいたかもしれないと言われたのだそうです。
そして、その歯科医院では入院の設備が整っていないため、誰か奥田さんの面倒を見てくれるところはないかと尋ねられたそうですが、
安藤さんは、
じゃあ、家で預かります
と、申し出たのだそうです。
母親に背中を押され奥田瑛二とスピード婚
こうして、安藤さんは奥田さんを引き取り、自宅の玄関を入ったすぐ横にある4畳半の部屋で奥田さんの看病をしていたそうですが(約1ヶ月ほど)、ある日のこと、突然、お母さんから、
あなたたち、結婚したら?
と、言われたそうで、
安藤さんと奥田さんは、お母さんに背中を押される形で、1979年1月、知り合って8ヶ月で結婚することになったのだそうです。
ちなみに、お母さんは、安藤さんが、奥田さんの寝汗のかいた寝間着や下着を洗濯機に入れるなど、甲斐甲斐しく世話を焼く姿を見て、
この2人ならうまくいく
と、思ったそうで、
奥田さんは理想の条件とは真逆のタイプだったそうですが、顔立ちが整っていたことと、何より、嘘をつかない正直な性格が気に入ったのだそうです。
奥田瑛二さんと安藤さん。