討論番組「朝まで生テレビ!」では、作家の野坂昭如さんとしばしば激論を戦わせていた、大島渚(おおしま なぎさ)さんですが、野坂さんとは、公衆の面前で殴り合いをしたこともあったといいます。
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結婚30周年パーティーでは勘違いから野坂昭如の挨拶をカットしていた
1990年10月、東京プリンスホテルで大島さん・小山明子さん夫妻の結婚30周年パーティーが開かれると、約1500名が参加し、大変盛り上がったのですが、パーティー終了間際の午後9時頃、大島さんは、慌てて野坂昭如さんを壇上に呼んだといいます。
というのも、自身が司会進行も務めていた大島さんは、挨拶してもらう予定だった野坂さんの姿が見えなかったことから、帰ったと思い込み、野坂さんの順番を飛ばしていた(野坂さんの挨拶をカットしていた)のですが、
パーティー終了間際に野坂さんが会場にいることに気付き、急いで、野坂さんを壇上に呼び上げたのだそうです。
(野坂さんは、この時、足元もおぼつかないほどの泥酔状態だったそうです)
野坂昭如に突然殴られる
すると、会場がざわつく中、壇上に上がった野坂さんは、落ち着いて、紙に書いた祝辞の和歌を読み上げると、会場は再び盛り上がり、感動のフィナーレになるかと思われたのですが・・・
大島さんが、
ありがとうございました
と、お礼を言い終わるやいなや、
野坂さんは、いきなり、大島さんの左頬に、メガネが吹き飛ぶほどの、強烈なパンチを浴びせ、大島さんも、よろけて後ろに倒れそうになりながらも、すぐに、持っていたマイクで野坂さんの頭を2発殴り返して応戦したのです。
(野坂さんの頭を叩く、「ゴン」という鈍い音がマイクを通して会場中に響き渡ったといいます)
大島さん(中央)を殴る野坂昭如さん(左)。(右は大島さんの妻で女優の小山明子さん)
謝罪するも野坂昭如は泥酔して怒り狂っていた
そんな中、隣にいた大島さんの妻・小山さんがにこやかに止めに入るも、和やかだった会場は騒然となったそうで、
大島さんはすぐに気を取り直し、
悪いのは僕です
と、場内に向かってマイクで言ったそうですが、
泥酔状態だった野坂さんは、怒りが収まらず、
何を言ってんだ!
わざと俺を忘れただろう!
と、わめき散らしたそうで、
そのまま、関係者に引きずられるように場外へ連れ出されたのでした。