1949年、19歳の時、大阪・難波のキャバレー「パラマウント」で作曲家としての活動をスタートさせると、以来、70年以上にも渡って、作曲家、ピアニスト、タレントとして活動している、キダ・タローさん。今回は、そんなキダさんの本名とその由来、そして、「浪花のモーツァルト」と呼ばれるようになった経緯などをご紹介します。
年齢は?出身は?身長は?
キダさんは、1930年12月6日生まれ、
兵庫県宝塚市の出身、
身長165センチ、
血液型はB型、
学歴は、
今津国民学校
⇒関西学院中学部
⇒関西学院高等部
⇒関西学院大学理工科中退
ちなみに、趣味は、ゴルフとケータイゲームだそうで、特にケータイゲームは、一時期、朝の10時から夜の10時まで、1日12時間、戦闘ゲームをやっていたことがあったそうですが、さすがに、これは「あかん」と思い、やめたそうです(笑)
本名の由来は?
キダさんの本名は、「木田太良(きだ たろう)」というそうですが、もともとは、お父さんにより、「幸夫」という名前をつけられていたのだそうです。(そのため、へその緒の箱には「幸夫」と書かれているそうです)
それが、なぜ「太良」に変更されたかというと、刑事だったお父さんが、上甲子園あたりの高級住宅街を聞き込みで回っていたところ、ある表札に「木田太良」と書かれてあるのを見たそうで、家に入っていき、何と読むのか聞くと、家の人から「タロウと呼びます」と言われたそうで、
実は、お父さんは、キダさんが産まれて「幸夫」と名付けたものの、本格的につけたわけではなかったそうで、この「太良」と書いて「タロウ」と読ませるのが面白いと思ったのと、おまけに「木田」と苗字も一緒だったことから、
立派な屋敷に住んでいるのだから、社会的にも成功を収めているはずだ。その人間の名前ならば、字画的にも問題ないだろう
と、「太良」と名付けたのだそうです。
(ただ、この話には、後日談があり、キダさんがテレビに出るようになった時、この「木田太良」さんを番組の企画で探したことがあったそうですが、そこに現れたのは、なんと、キダさんと同年代の男性だったそうで、その男性によると、表札には、家長ではなく、息子の名前を出していたのだそうです(笑))
なぜ「浪花のモーツァルト」?
キダさんといえば、「浪花のモーツァルト」ですが、このあだ名は、「探偵ナイトスクープ」を企画した朝日放送のプロデューサーの松本修氏が名付けたそうで、
モーツァルトが大好きな松本氏が、キダさんとテーマソングなどの仕事を、度々、一緒にするうちに、
キダさんはモーツァルトの魂を持ってる
と、勝手に思い込み、名付けたのだそうです(笑)
好きな作曲家はショパン(モーツァルトは大嫌い)
ただ、キダさん本人はというと、ショパンが好きだそうで、
好きなのはショパンです。あの方の作る曲は、どの場所を取っても美しい。ピアノの詩人と呼ばれるだけあって、とてもロマンティックなんです。どの場所を取っても美しい作曲家って、そういないんですよ。
大概の作曲家はちょっと退屈な部分があってから主題に持っていくんですけど、ショパンは全部が素晴らしい。ああいう曲を作るのが憧れなんです。(三木)鶏郎さんの曲もそうですもんね。どこを取っても綺麗なメロディを作りはってるでしょ。
僕は〝浪花のモーツァルト〟と呼ばれてますけど、モーツァルトは大嫌いです。ああいう一見、冷(ひや)こい音楽は嫌いです。ショパンみたいに、切ったら血がガーッと出るような情熱のほとばしる音楽やないとあきません
と、語っています。
(ちなみに、バッハも嫌いだそうで、その理由は、「(メロディが)退屈な部分が多いから」だそうです)