江戸時代から続く歌舞伎の名門で、二代目松本白鸚さんを父に持ち、幼い頃から歌舞伎が大好きで歌舞伎役者に憧れていたという、十代目松本幸四郎(じゅうだいめ まつもと こうしろう)さんですが、歌舞伎以外にも、野球が好きだったそうで、歌舞伎の稽古で友達と野球をする時間がなかったため、「1人プロ野球」なるものを楽しんでいたといいます。
「松本幸四郎(10代目)の家系図は?本名は?屋号は?」からの続き
少年時代は「1人プロ野球」を楽しんでいた
幼い頃から歌舞伎が好きで好きでたまらなかったという幸四郎さんですが、子供の頃は、野球も好きだったそうで、学校が終わると、歌舞伎の稽古で友達と遊ぶ時間がなかったことから、一人で壁打ち野球をしていたといいます。
それは、ビニールバットにゴムボールを使って、ノックをするように壁に向かって打つのですが、ルールはというと、
- 壁のあるラインから上に当たってダイレクトに取ることができれば外野フライ
- 跳ね返った球が自分を超えて行けばホームラン
- バウンドするとヒット
- 壁のあるラインより下に当たってバウンドしたのを取り、さらに壁に投げてダイレクトに取ると内野ゴロ
というもので、
これに、自身による実況を加え、6球団のチーム名と選手名を考え、それぞれスコアブックを作り、1打席1打席記録していたのだそうです。
(1日で6試合分こなしていたそうで、学校が終わると急いで帰宅し、この「1人プロ野球」を楽しんでいたのだそうです)
ゴルフボールを使った守備練習もしていた
また、守備練習も特別メニューがあり、ゴムボールを壁に当て、戻って来た球を泥だらけになりながら、ダイビングキャッチしていたといいます。
ただ、やがて、スピード感が物足りなくなり、ある時、ゴルフボールを使うことを思いついたそうで、跳ね返ってくるスピードがとてつもなく速かったことから、スリルがあって面白く、さらに、球が小さいため、真剣に集中してやらないと取れないほど、ハイレベルな練習をしていたのだそうです。
少年時代は歌舞伎役者と野球選手の二刀流を真剣に考えていた
そして、投球練習もストラックアウトのように、壁に印を付けて10連続で同じところに投げられるまでやっていたそうで、気分をつくるため、「あせしらず」(ベビーパウダー)をロージンバッグ代わりにしながらやっていたほか、
契約更新、ドラフト抽選会などもするなど、真剣に、歌舞伎役者と野球選手の二刀流を考えていたそうで、
幸四郎さんは、
屋号のある野球選手って面白かっただろうな・・・
と、語っています。
少年時代は「1人ベストテン」など妄想遊びも大好きだった
ちなみに、幸四郎さんは、野球のほかに、(当時は歌謡番組全盛の時代だったため)「1人ベストテン」という「妄想遊び」も好きだったそうで、夜、ふとんに入って寝る時に、今日の「ベストテン」を決め、ふとんの中で勝手に、
第2位が早見優さん!あ、落ちた!
さて1位は誰だ?仙道敦子!ここが来ましたかぁ
と、実況し、
順番もきちんと入れ替わっていたそうですが、その基準については、自身でも分からないそうです(笑)
(幸四郎さんは、このような「妄想遊び」が大好きで、大人になった今でも続いているのだそうです)
「松本幸四郎(10代目)は5歳でNHK大河ドラマに出演していた!」からの続き