中日監督在任期間8年で、2連覇を含む4回のリーグ優勝、全期間Aクラス、2位からの日本一1回と、素晴らしい成績を残した、落合博満(おちあい ひろみつ)さんですが、なんと、2連覇を達成した2011年シーズン中に監督退任(事実上の解任)が発表されています。
「落合博満は監督8年目の2011年は中日を4度目のリーグ優勝(連覇)に導いていた!」からの続き
2011年シーズン途中の9月22日、突然、監督退任が発表されていた
2010年、2011年と優勝し、中日球団初の連覇を遂げた落合さんですが、なんと、2011年シーズン途中の9月22日、中日球団から(3年契約が切れる)今シーズン限りの監督退任が発表されています。
しかも、9月22日は、中日にもまだ優勝の可能性が残っており、首位ヤクルトとの首位攻防戦を目前に控えていた時だったことから、そんな中での解任発表にプロ野球ファンは驚きました。
(一時は、首位のヤクルトに10ゲーム差を付けられるも、徐々に巻き返し、この時には、球団初のリーグ連覇も見えていました)
リーグ優勝3回、監督在任7期すべてAクラスという結果にもかかわらず事実上の解任
ちなみに、落合さんは2004年に中日の監督に就任すると、リーグ優勝3回(2004年、2006年、2010年)、2位からの日本一1回(2007年)を含む、2010年までの7期すべてでAクラス入りしているほか、2011年シーズンも(この時点で)Aクラス入りは濃厚で、十分な結果を出しており、
中日担当記者も、
的確なベンチの采配があり、失策が少なくて、送りバントや盗塁の成功率が群を抜いていた。堅実な守備と足を絡めた機動力野球で白星を重ねていました
と、語っているのですが、
なぜ、退任(事実上の解任)となってしまったのでしょうか。
2011年の監督解任は観客動員数の悪さと財政面が原因だった?
それは、観客動員数だと言われています。
というのも、2009年は229万8405人(72試合=1試合平均3万1922人)だった観客動員数が、2010年は優勝したにもかかわらず、219万3124人(72試合=1試合平均3万460人)、2011年(9月23日時点)は175万172人(59試合=1試合平均2万9664人)と減少していたからだといいます。
つまり、(観客動員数の減少が原因で落合さんを解任したのが真実ならば)中日球団は、自身の営業(経営)戦略を顧みず、良い成績を上げることが仕事で、それを実現している監督に、営業(経営)面の責任まで押し付けたことになります。
ちなみに、中日の親会社(中日新聞)は、インターネットの普及により、新聞の売上が激減して、事業の先の見通しが全く見えない状況だったそうですが、一方、中日はというと、好成績を続けていたことから、当然、監督、スタッフ、選手の年俸は上がっており、高年俸である落合さん(推定年俸は3億7千万円)を切れば、他球団と比べて格段に高かったというコーチ陣の年俸も支払わなくてよくなり、手っ取り早く球団経営を改善させることが出来ると考えたと言われています。
(落合さんが2004年に中日の監督に就任して以来、7年間で、中日球団の収支が黒字になったことは一度もなかったそうです)
監督時代の成績が凄すぎる
ちなみに、落合さんの監督時代の成績をご紹介します。
と、凄すぎる成績を収めています。