一度見たら忘れられない、個性的な顔立ちが持ち味の女優、片桐はいり(かたぎり はいり)さん。映画「かもめ食堂」や、NHK朝の連ドラ「あまちゃん」など、話題作に出演されています。


片桐さんは、大学在学中に、
銀座文化劇場の受付で、観客一人一人のチケットをもぎる、
「もぎり」のアルバイトをしながら、
劇団「ブリキの自発団」に入団されました。

片桐さんは、もともと、
女優を目指されていた訳ではなかったそうですが、
お芝居がお好きで、演劇をされていたようです。

子どものころは、不思議な顔の女優さんはほとんどいなくて、
女優さんというのは、若尾文子さんみたいな人だと思っていました。

(大学在学中に)劇団に入って、
一度で覚えられる顔は特質なんだと思うようになりました。

昔って、変な顔の人はテレビに出てないって言ったらおかしいですけど、
誰でもできるもんじゃなかったですよ。
女優さんていうのは、選ばれた人がやる仕事であって、
私がやるっていう風に思ったこともなかったですね。

とインタビューで語っておられました。

そんな片桐さんが、
本格的に女優への道に進もうと思われたきっかけは、

私は単純に、映画が好きで好きで、
映画に関するものなら何でもいいって思ってたんです。

でも、1回くらいやってみたいなって気持ちもあって、
演劇部のようなところに入って。

それで、普通に就職しようと思ってたところに、
CMの仕事がきてお金をもらったんで、
「あらっ」みたいに流れに流されて。

ということで、
女優への流れに乗って行かれたのですね♪

確かに「女優=美女」というイメージがありますが、
劇中には、個性的な役柄も必要なので、
実際には、片桐さんにしかできない役が多く存在します。

ある意味、美人女優さんより、稀な存在なので、
片桐さんが、引っ張りだこになるのもうなずけますね!

さて、そんな個性派女優である片桐さんの、
話題になっていることについて、調べてみました!

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弟は?本は?

片桐さんには、年子の弟さんがおられ、
グアテマラのアンティグアというところで、
スペイン語の学校を経営されているそうです。

片桐さんは、13年ぶりに、
アンティグアで家族と住む弟さんを訪ねられ、

その時のことを綴った旅エッセイ「グアテマラの弟」
を2007年に出版されています。

弟さんは大学院を出たにも関わらず、
グアテマラに旅立ち、
そこで、年上で連れ子の女性と結婚されたのだそうです。

南国の明るい太陽や、
心の温かい人々とゆったりとした時間を過ごすうちに、

片桐さんは、ふと、
外国を知らないまま亡くなったお父さんや、
家事に明け暮れる毎日を過ごしていたお母さんのことが、
心に浮かんだのでした。

日本やグアテマラの家族の交流が温かく、
ユーモアあふれる文体で綴られているとのことで、
片桐さんのお人柄が伺えますね。

エッセイは?

片桐さんは、「グアテマラの弟」の他に、
2冊のエッセイを出版されています。

まず、片桐さんの記念すべき第1作目のエッセイは、
2006年に出版された「わたしのマトカ」です。

2005年に、片桐さんが、
「かもめ食堂」の撮影で滞在されていた、
フィンランドで感じたことや、
現地の人との交流を綴られています。

「かもめ食堂」より。もたいまさこさん、小林聡美さん、片桐さん。

分かりやすく、美しい文体に、
ユーモアが散りばめられ、
片桐ワールドが炸裂したこのエッセイは、
多くの読者から高評価を得ているようです。

女優さん独特の独りよがりなところがなく、
読んでいて、とても気持ちが良いということで、

やはり片桐さんの飾らないお人柄が、
にじみ出ているエッセイと言えそうです。

そして、2010年には、
「もぎりよ今夜も有難う」を出版されています。

「キネマ旬報」で片桐さんが連載していたエッセイを、
まとめて書籍化されたものだそうです。

かつて「もぎり」をしていた自身の回想や、
映画や映画館への想いを綴られたエッセイということで、
片桐さんの映画への愛が伝わって来そうです。

女優だけではなく、文才もお持ちの片桐さん。
次のエッセイも待ち遠しいですね。

もぎり?

そして、片桐さんは、
この、「もぎり」の仕事をこよなく愛しておられるようで、

もし女優になっていなかったら、
私はホントにモギリのプロになりたかったんです。
いろいろ仕事をして、引退したら、映画館で働こうと思ってましたね。

ただ、今はモギリとかのシステム自体がなくなってるじゃないですか。
掃除したりして、「コーラ溢してんじゃないよ!」
とか言いながらやりたいなっていうのがあったんですけど、
今はコーラも溢せないようになってますからね(笑)。

と、語っておられたほどでした。

2009年には、
松尾スズキさん、板尾創路さん、赤松隆一郎、
辛酸なめ子さんらが、自由な発想で片桐さんを表現された、

オムニバスショートドラマ「片桐はいり4倍速」
のDVDプレミア上映会で、
片桐さんは、もぎりをされたのだとか!

自分の出ている作品のチケットをもぎるのは、照れくさいですね。

と片桐さんはおっしゃっていましたが、
もぎりの仕事は、
すっかり片桐さんのキャラになっていますね♪

結婚は?

1963年生まれの片桐さんですが、
独身で、結婚歴もないようです。

片桐さんは、仲村トオルさんの大ファンで、
仲村さんの舞台はすべて見ておられるとのこと!

大好きな映画やお芝居を仕事にされ、
趣味は仲村トオルさんということで、
独身生活を謳歌されているのかもしれませんね(^^)

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個性派女優として

片桐さんは、個性派女優としての、
自身の立ち位置について、インタビューで、

普通の役があまりこないのですが、
わたしはそういう資質の人間だと自覚して、
求められている者としてやっていこうと。

そんなの昔からそうじゃないですかって話ですが(笑)、
自分の中では「変な役ばっかり」
という気持ちがなきにしもあらず、だった。

でも面白い役ってそんなにないですし、
40過ぎた女優ができる役は、そんなに多くないような気がする。

だとしたら、男だろうとモノだろうと宇宙人だろうと、
ヘンな役、喜んでやりますよ、
何でもやりますよっていう気持ちでいこうと。
それが逆に面白いと思うようになりましたね。

と、語っておられました。

片桐さんも、内面は普通の女性なので、
変な役ばかりが回ってくることを、
特に若い頃は、不本意に思われたこともあったのですね。

しかし、今はそれを、
ご自分のできる役だと受け止められたようです。

個性派女優としての、
余裕を感じる片桐さんですが、

これからもその唯一無二のキャラで、
私達を楽しませてほしいものですね。
応援しています!!

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