1963年、黒澤明監督作品「天国と地獄」の誘拐犯役で注目を集めると、以降、幅広いジャンルの映画、テレビドラマ、舞台に出演し、「必殺仕置人」「八ツ墓村」などで、強烈な存在感を示した、山﨑努(やまざき つとむ)さん。
今回は、そんな山﨑努さんの若い頃から現在までの活躍や経歴を時系列でまとめてみました。
山﨑努は19歳の時に「俳優座」の養成所に入所していた
山﨑努さんは、19歳の時に、芥川比呂志さんの舞台「ハムレット」を観て感銘を受け、俳優を志したそうですが、
そんな中、演劇が好きで俳優を目指している定時制高校時代の友人から誘われ、「俳優座」と「劇団民藝」の養成所の試験を受けたところ、見事2つとも合格し、「俳優座」の養成所に入所したそうです。
(残念ながら友人は不合格だったそうです)
「天国と地獄」「八つ墓村」「必殺仕置人」など、一度見たら忘れられない、迫力ある演技が魅力の、山崎努(やまざき つとむ)さんですが、今回は、そんな山崎さんの、演じることの原点となった幼少期の体験をご紹介します。 Spons …
ちなみに、山﨑努さんは、「俳優座」養成所の授業で、チェーホフの戯曲「結婚申込み」の求婚者役を演じた際、興奮しすぎて本当に失神し、ひっくり返ってしまったことがあったそうで、
先生はそんなリアルな演技をみんなの前で褒めてくれたそうですが、実は、演技力というよりも、この頃、山﨑努さんは、お金が無くてろくにご飯も食べられず貧血気味だったことから、このようなリアルな演技ができたのだそうです(笑)
また、ある日、そんな山﨑努さんを心配してか、同じく「俳優座」の同期だった河内桃子(こうち ももこ)さんに、廊下ですれ違った際、さりげなく、千円札を握らされたこともあったそうです。
小学生の頃、お父さんが他界したことから、貧乏生活を強いられた、山崎努(やまざき つとむ)さんは、中学卒業後は定時制高校に通いながら働いたそうですが、その後、19歳で「俳優座」養成所に入所した後も、貧乏生活は続いたそうです …
1954年、「ゴジラ」でヒロインを演じる河内桃子さん。
山﨑努が20代の時は黒澤明監督作品「天国と地獄」の誘拐犯・竹内銀次郎役で一躍、脚光を浴びていた
23歳の時に「大学の山賊たち」で映画デビュー
そんな山﨑努さんは、1959年3月、「俳優座」養成所を卒業すると、同年4月には、芥川比呂志さんに誘われ、「文学座」の研究員となります。
そして、翌年の1960年、23歳の時には、三島由紀夫さんの戯曲「熱帯樹」で俳優デビューすると、「大学の山賊たち」で映画デビューも果たしています。
「大学の山賊たち」より。左から2番目が山﨑努さん。
26歳の時には「文学座」を脱退し「劇団雲」の旗揚げに参加していた
以降、山﨑努さんは、「文学座」の舞台に出演するかたわら、映画にも出演し、着実にキャリアを重ねて行くのですが、
「文学座」の準座員となった翌年の1963年1月、26歳の時には、「文学座」が分裂したことから、芥川比呂志さんとともに「文学座」を脱退し、「劇団雲」の旗揚げに参加しています。
26歳の時に黒澤明監督作品「天国と地獄」の誘拐犯・竹内銀次郎役で一躍、脚光を浴びていた
そんな山﨑努さんは、1963年、26歳の時には、黒澤明監督作品「天国と地獄」に、冷酷でありながらも知的な誘拐犯・竹内銀次郎役を不気味に演じ、強烈な存在感を示すと、この演技で、一躍、脚光を浴びます。
ちなみに、劇中、山﨑努さんが頭をかきむしりながら金網につかまり泣き叫ぶアドリブの演技は、エキストラにまでダメ出しするほど細部に渡って演技指導することで知られていた黒澤明監督が大変気に入ったそうで、
黒澤明監督は、急遽、予定を変更して、そのシーンをラストに採用したといいます。
(山﨑努さんは、その後も、1965年には「赤ひげ」、1980年には「影武者」など、黒澤監督作品に出演しています)
19歳の時、芥川比呂志さんの舞台「ハムレット」を観て感銘を受け俳優を志した、山崎努(やまざき つとむ)さんは、「俳優座」養成所卒業後は、芥川比呂志さんに誘われ、行動を共にすると、やがて、巨匠・黒澤明監督をもうならせる才能 …
「天国と地獄」より。
山﨑努が30代の時には「必殺仕置人」の「念仏の鉄」役でブレイク
30代前半は仕事をセーブしていた
こうして、山﨑努さんのもとには、仕事が殺到するようになったそうですが・・・
なんと、食べるための最低限の仕事以外は、全部、仕事を断ったそうで、
テレビドラマにも、
- 1966年(30歳)「松本清張シリーズ『顔』」
- 1966年(30歳)「幻の女」
- 1967年(31歳)「NHK大河ドラマ『三姉妹』」
- 1968年(32歳)「われら弁護士」
- 1968年(32歳)「赤西蠣太」
- 1968年(32歳)「写楽はどこへ行った」
と、マイペースで出演しています。
37歳の時に「必殺仕置人」の「念仏の鉄」役でブレイク
また、山﨑努さんは、1973年、37歳の時には、「必殺仕置人」で念仏の鉄役を演じると、主人公の中村主水(藤田まことさん)、棺桶の錠(沖雅也さん)と並び、たちまち人気を博しています。
1963年、黒澤明監督作品「天国と地獄」で、金網につかまり泣き叫ぶ誘拐犯役をアドリブで演じると、エキストラにまでダメ出しするほど細部に渡って演技指導する黒澤監督に絶賛され、一躍脚光を浴びた、山崎努(やまざき つとむ)さん …
「必殺仕置人」より。
山﨑努が40代の時は映画「八つ墓村」での殺人鬼役が話題に
40歳の時に「新・必殺仕置人」で再び「念仏の鉄」役を演じるも当初は断っていた
そんな山﨑努さんは、1977年、40歳の時にも、「新・必殺仕置人」で、再び、念仏の鉄役を演じているのですが、実は、同じ役を演じることに飽きてしまい、当初は、出演を断っていたといいます。
それでも、スタッフの説得で仕方なく出演したそうですが、その後、出会った人々が、事あるごとに鉄の名前を挙げてくれることから、今となっては、鉄役をやってて良かったと思っているといいます。
40歳の時には金田一耕助シリーズ映画「八つ墓村」で殺人鬼役
また、山﨑努さんは、1977年、40歳の時には、金田一耕助シリーズの映画「八つ墓村」で、日本刀と猟銃を手に、次々と村人を惨殺していく殺人鬼・多治見要蔵役を演じているのですが、その怪演ぶりが話題となり、映画も大ヒットを記録しています。
1963年、黒澤明監督作品「天国と地獄」で、金網につかまり泣き叫ぶ誘拐犯役をアドリブで演じると、エキストラにまでダメ出しするほど細部に渡って演技指導する黒澤監督に絶賛され、一躍脚光を浴びた、山崎努(やまざき つとむ)さん …
「八つ墓村」より。
山﨑努の40代~80代(現在)
以降、山﨑努さんは、数多くの映画やテレビドラマに出演し、2018年、82歳の時には、映画「モリのいる場所」、2019年、83歳の時には、映画「長いお別れ」に出演するなど、80代を過ぎてもなお、現役で活動していたのですが、2019年に映画「長いお別れ」が公開されて以来、休業状態だといいます。
80代を回ってもなお、2018年には映画「モリのいる場所」、2019年にも映画「長いお別れ」に出演するなど、現役バリバリで活躍されている、山崎努(やまざき つとむ)さんですが、なぜか、「生きてる」「死去」などのキーワード …
というのも、妻の黛ひかるさんが階段で転んで骨折し、それがきっかけで身体が弱ってしまったそうで、そんな奥さんを、山﨑努さんが献身的に介護しているというのです。
80代半ばに差し掛かる現在もなお、現役で渋い演技を披露されている、山崎努(やまざき つとむ)さんですが、今回は、そんな山崎さんの奥さんと娘さんをご紹介します。 「山崎努に対する山下智久の尊敬の念が凄すぎる!」からの続き …
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