1967年、映画「卒業」の主役に抜擢されると、映画は世界中で大ヒットを記録して、一躍、スターダムに駆け上がり、その後も、「クレイマー、クレイマー」(1979年)、「レインマン」(1988年)で2度のアカデミー主演男優賞を受賞し、押しも押されぬ大スターとなった、ダスティン・ホフマン(Dustin Hoffman)さん。

今回は、そんなダスティン・ホフマンさんの若い頃から現在までの活躍や経歴を、デビューから時系列でまとめてみました。

ダスティン・ホフマン

「ダスティン・ホフマンの生い立ちは?ピアノも医学も挫折していた!」からの続き

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ダスティン・ホフマンが20代の時は俳優を諦めて演出家になろうとしていた中、初舞台を踏んでいた

20代の時に舞台劇「Yes Is For A Very Young man」でデビュー(初舞台)

ピアノも医学も挫折する中、大学を卒業するだけの為に入った演劇科で、演技に夢中になり、俳優を目指すようになったというダスティン・ホフマンさんですが、

なかなか芽が出ず、苦しい日々の中、とうとう、俳優になれるとは考えられなくなってしまったそうで、俳優の道をあきらめ、演出家になろうと演出助手として働き始めたそうです。

ただ、そんな中、ダスティン・ホフマンさんの俳優としての個性に目を留めた、ある演出家の計らいで、脇役ながら、舞台に出演させてもらうことになったそうで、舞台劇「Yes Is For A Very Young man(若者にはイエス)」で初舞台を踏んだのだそうです。

29歳の時に「JOURNEY OF THE FIFTH HORSE」の演技で一躍注目を集めていた

以降、ダスティン・ホフマンさんは、数多くの舞台に出演するようになったそうで、1966年、29歳の時には、「JOURNEY OF THE FIFTH HORSE(第五番目の馬の旅)」に出演すると、この時の演技で「オビー賞」を獲得し、一躍、注目を集めたのでした。

ダスティン・ホフマンが30代の時には「卒業」「真夜中のカーボーイ」「レニー・ブルース」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされていた

30歳の時に映画「卒業」の主演で一躍脚光を浴びていた

そして、1967年、30歳の時には、舞台に出演しているところを、マイク・ニコルズ監督に見出され、映画「卒業」で、年上の女性と同年代の女性との間で揺れ動く大学生の主人公に大抜擢されると、映画は世界的な大ヒットを記録。

ダスティン・ホフマンさん自身も、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、一躍、脚光を浴びたのでした。

ダスティン・ホフマン
「卒業」より。ダスティン・ホフマンさんとキャサリン・ロスさん。

ちなみに、この映画、教会から脱出した二人がバスに飛び乗り、あてもなく旅立つ中、最初は笑顔で笑い合うも、やがては、不安ともとれる、放心したような表情となったまま、バスが走り去っていくシーンで終わっており、

長い間、このラストシーンの解釈を巡って、様々な論争が巻き起こっていたのですが、公開から30年が経過した1997年、マイク・ニコルズ監督自身がそのラストシーンについて明かしています。

32歳の時に映画「真夜中のカーボーイ」でアカデミー賞主演男優賞にノミネート

その後、ダスティン・ホフマンさんは、1969年、32歳の時には、「真夜中のカーボーイ」で、前作「卒業」での優等生役とは一転、ホームレス役を演じているのですが、

この演技でも称賛され、再び、「アカデミー賞主演男優賞」にノミネートされたのでした。

「真夜中のカーボーイ」
「真夜中のカーボーイ」より。ダスティン・ホフマンさん(左)とジョン・ヴォイトさん(右)。

37歳の時に映画「レニー・ブルース」でアカデミー賞主演男優賞にノミネート

そして、1974年、37歳の時には、映画「レニー・ブルース」で、実在した、辛口で毒舌のスタンダップコメディアン、レニー・ブルース役を演じると、

またしても、その演技が称賛され、「アカデミー賞主演男優賞」にノミネートされています。

「レニー・ブルース」
「レニー・ブルース」より。

ダスティン・ホフマンが40代の時には「クレイマー、クレイマー」でアカデミー賞主演男優賞を受賞

42歳の時に映画「クレイマー、クレイマー」でアカデミー賞主演男優賞を受賞

そんなダスティン・ホフマンさんは、1979年、42歳の時には、自立を求めて家を出る妻と、取り残された夫と息子に起こるさまざまな問題を描いた映画「クレイマー、クレイマー」で、不器用ながらも徐々に息子と絆(きずな)を育んでいく、夫テッド役に起用されると、

ついに、「アカデミー賞主演男優賞」を受賞するほか、「ゴールデングローブ賞主演男優賞 (ドラマ部門)」「ニューヨーク映画批評家協会賞主演男優賞」 など、栄えある賞を受賞し、一躍、トップスターとしての地位を確立したのでした。

「クレイマー、クレイマー」
「クレイマー、クレイマー」より。ジャスティン・ヘンリーさんとダスティン・ホフマンさん。

ちなみに、ダスティン・ホフマンさんは、この「クレイマー、クレイマー」で、当時8歳だった、息子役のジャスティン・ヘンリーさんを導き、様々なアドリブで数々の名シーンを生み出したといいます。

45歳の時にはコメディ映画「トッツィー」で女性役

また、ダスティン・ホフマンさんは、1982年、45歳の時には、コメディ映画「トッツィー」で、女性を演じ、そのコミカルな演技が大きな話題となりました。

「トッツィー」
「トッツィー」より。

ダスティン・ホフマンが50代の時は映画「レインマン」で2度目のアカデミー賞主演男優賞を受賞

そんなダスティン・ホフマンさんは、1988年、51歳の時には、自由奔放な青年が、生き別れになっていた重いサヴァン症候群(自閉症)の兄と出会い、当初は厄介者に感じながらも、次第に兄弟愛に目覚める姿を描いた「レインマン」で、自閉症の兄・レイモンド役を演じているのですが、映画は世界中で大ヒットを記録。

ダスティン・ホフマンさんも「クレイマー、クレイマー」に次ぐ、自身2回目となる「第61回アカデミー賞主演男優賞」を受賞するほか、「第46回ゴールデングローブ賞」も受賞しています。

「レインマン」
「レインマン」より。トム・クルーズさん(左)とダスティン・ホフマンさん(右)。

ちなみに、ダスティン・ホフマンさんが「レインマン」での演技で「第61回アカデミー賞主演男優賞」を受賞したのは、弟役を演じた、トム・クルーズさんの演技への情熱も大きく貢献していたそうで、ダスティン・ホフマンさんは、トム・クルーズさんが熱心に役作りに打ち込む姿を称賛しています。

「レインマン」

ダスティン・ホフマンが60代の時にはコメディ映画「ミート・ザ・ペアレンツ2」に出演

また、ダスティン・ホフマンさんは、2000年、63歳の時には、コメディ映画「ミート・ザ・ペアレンツ2」で、主人公の父親役を好演しています。

「ミート・ザ・ペアレンツ2」
「ミート・ザ・ペアレンツ2」より。ダスティン・ホフマンさん(左)とベン・スティラーさん(右)。

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ダスティン・ホフマンの70代~80代(現在)

そんなダスティン・ホフマンさんは、その後も、

  • 2012年(75歳)「カルテット!人生のオペラハウス」
  • 2014年(77歳)「ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声」
  • 2015年(78歳)「疑惑のチャンピオン」
  • 2016年(79歳)「カンフー・パンダ3」
  • 2016年(79歳)「メディ」
  • 2017年(80歳)「マイヤーウィッツ家の人々」 (改訂版)
  • 2024年(87歳)「カンフー・パンダ4」(声の出演)

などの映画に出演し、現在も現役で活動を続けています。

「疑惑のチャンピオン」
「疑惑のチャンピオン」より。

お読みいただきありがとうございました

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