1975年、「かぐや姫」解散後、ソロとなると、ソロ2枚目のシングル「風の街」が12万枚を売り上げるヒットを記録した、山田パンダ(やまだ ぱんだ)さんですが、
実は、この「風の街」は、山田パンダさんが出演したテレビドラマ「あこがれ共同隊」の主題歌で、吉田拓郎さんから提供されたものだったといいます。
今回は、山田パンダさんの代表曲となった「風の街」にまつわるエピソードについてご紹介します。
「【画像】山田パンダの若い頃(かぐや姫)から現在までの代表曲や経歴を時系列まとめ!」からの続き
山田パンダのシングル「風の街」はテレビドラマ「あこがれ共同隊」の主題歌だった
山田パンダさんのソロ2枚目のシングル「風の街」は、郷ひろみさん主演のテレビドラマ「あこがれ共同隊」(1975年)の主題歌で、山田パンダさんは、このテレビドラマの舞台となった表参道の喫茶店「ペニーレイン」のマスター役で出演しているのですが、
実は、ドラマへの出演が決まった際に、主題歌のオファーもあったといいます。
「風の街」
(当時、原宿には、「ペニーレイン」という喫茶店&バーが実際にあったそうで、吉田拓郎さん、井上陽水さんなど、多くのミュージシャンや音楽関係者が出入りしていたそうです)
山田パンダのシングル「風の街」は吉田拓郎から提供された曲だった
そこで、山田パンダさんが、仲の良い友人の吉田拓郎さんに、
ドラマの出演が決まって、主題歌も歌うことになったんだ
と、伝えると、
吉田拓郎さんは、
パンダが主題歌を歌うなら、オレが書いてやるよ
と、言って曲を書いてくれたそうで、
それが、この「風の街」だったのだそうです。
(作詞は喜多條忠さん)
山田パンダのシングル「風の街」はヒットチャートベスト20内にランクインするヒットを記録
というのも、山田パンダさんは、もともと、吉田拓郎さんの書く曲が好きで、デビュー当時は、吉田拓郎さんを師と仰いでいたそうで、
(山田さんは、吉田拓郎さんの楽曲「落陽」「伽草子」をカバーしています)
「あこがれ共同隊」の主題歌を依頼された当初は、自分で書いてみようと思っていたものの、吉田拓郎さんからの申し出があると、
拓郎メロディを歌えるのはいいな~
と思い、吉田拓郎さんにお願いしたのだそうです。
すると、この「風の街」は、1970年代前半の人気アイドル、郷ひろみさん、西城秀樹さん、桜田淳子さんなどが出演していた話題性のあるテレビドラマの主題歌ということで、ヒットチャートベスト10近くまで行ったそうで、
山田パンダさんは、
フォーク仲間には「テレビで歌ってシングルヒットとなるなんて言語道断だ」なんて言う人もいたけど、(井上)陽水は「パンちゃん、主題歌を歌えてよかったね」って喜んでくれたよ
と、語っています。
(レコーディングでは、吉田拓郎さんが立会ったほか、コーラスには山下達郎さん、ドラムには村上“ポンタ”秀一さんという豪華メンバーが参加したそうです)
また、山田パンダさんは、俳優としても、この「あこがれ共同隊」に出演できたことがうれしかったそうで、
飛ぶ鳥を落とす勢いの郷ひろみ君たちと一緒にやれるなんて、夢みたいだった。ギブソンやマーチンのギターを持って、ドラマのリハーサル室に入ると、ひろみ君が「弾かせてもらっていいですか?」って来てね。
と、語っています。
「山田パンダの妻は?結婚後の夫婦仲は?子供(息子)は山田勝久!」に続く
「あこがれ共同隊」より。山田パンダさん(左)と常田富士男さん(右)。
1973年9月、24歳の時、「南こうせつとかぐや姫」(第二期かぐや姫)でリリースした5枚目のシングル「神田川」が160万枚を売り上げる大ヒットを記録したことで、一躍、知名度を上げると、「かぐや姫」解散後も、ソロ活動、俳優 …