1938年、歌舞伎役者の三代目市川段四郎さんと結婚すると、結婚後は、10年間、家事と夫のサポートに専念し、3人の子供に恵まれた、高杉早苗(たかすぎ さなえ)さん。

今回は、高杉早苗さんと三代目市川段四郎さんの間に誕生した、子供(息子2人、娘1人)についてご紹介します。

高杉早苗

「高杉早苗の夫・三代目市川段四郎との馴れ初めは?結婚後の夫婦仲は?」からの続き

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高杉早苗は子供が3人

高杉早苗さんは、夫・三代目市川段四郎さんとの間に、

男の子2人と女の子1人、計3人の子供を出産しています。

息子(長男)は二代目市川猿翁

まず、高杉早苗さんの長男は、1939年12月9日に誕生した二代目市川猿翁(本名は喜熨斗政彦)さんで、

1947年1月、7歳の時に、「二人三番叟」(東京劇場)の附千歳役で、三代目市川團子を名乗って初舞台を踏み、10代の時には、六代目市川染五郎(後の二代目松本白鸚)さん、中村萬之助(後の二代目中村吉右衛門)さんと共に、十代のトリオ「十代歌舞伎」と呼ばれ人気を博しました。

二代目市川猿翁
高杉早苗さんの長男・二代目市川猿翁さん。

そして、1963年、23歳の時には、「三代目市川猿之助」を襲名するのですが・・・

ほどなくして、祖父の初代市川猿翁(二代目市川猿之助)さんと父の三代目市川段四郎さん(高杉早苗さんの夫)を相次いで亡くして、後ろ盾を失い、”梨園の孤児”となってしまいます。

そんな中でも、二代目市川猿翁(当時は三代目市川猿之助)さんは、他門の庇護を受けることを潔しとせず、伝統にとらわれない歌舞伎を目指し、江戸時代の上方歌舞伎の伝統・ケレンなどの芸を復活させるほか、古典歌舞伎の新演出などに積極的に取り組み、「スーパー歌舞伎」を創造するなど、舞台芸術に新しいジャンルを確立しています。

ただ、そんな二代目市川猿翁(当時は三代目市川猿之助)さんも、2003年頃よりパーキンソン症候群を発症し、俳優として舞台に立つ機会が激減。

それでも、スーパー歌舞伎や自身の手がけた復活演目の演出面で活動を続けていたのですが、2023年9月13日、不整脈により、83歳で他界されています。

娘(長女)は女優の市川靖子

高杉早苗さんの長女は、1941年4月3日に誕生した市川靖子さん(本名は喜熨斗靖子)で、

学習院女子短期大学文科国文学専攻卒業後、女優デビューすると、主に時代劇に出演するほか、司会アシスタントとして「アフタヌーンショー」や「11PM」に出演していたそうです。

市川靖子
高杉早苗さんの長女・市川靖子さん。

実は、市川靖子さんは、もともとは、歌舞伎役者になりたかったそうですが、女性であるがゆえになることができず、お母さんの高杉早苗さんの跡を継いで、女優になる決心をしたといいます。

また、結婚後は、子供2人(女の子1人と男の子1人)に恵まれ、子育てのため、一時、芸能活動を中断していたそうですが、その後、離婚すると、女優業に復帰しています。

ちなみに、高杉早苗さんは、名門の出身という重責から、いかに芸能界を乗り越えていくか、娘(市川靖子さん)の将来をとても心配していたと言われています。

息子(次男)は四代目市川段四郎

高杉早苗さんの次男は、1946年7月20日に誕生した四代目市川段四郎(本名は喜熨斗宏之)さんで、

1957年4月、10歳の時に、歌舞伎座「熊野」の女童役で、初代市川亀治郎を名乗り、初舞台を踏むと、

1963年、16歳の時に、祖父の初代市川猿翁(二代目市川猿之助)さんと、父親の三代目市川段四郎さん(高杉早苗さんの夫)が相次いで他界された後は、お兄さんの二代目市川猿翁(三代目市川猿之助)さんと共に一座を組み、お兄さんの舞台をサポートしています。

また、四代目市川段四郎さんは、2015年11月には、長男の四代目市川猿之助さん(高杉早苗さんの孫)が座頭を務めプロデュースしたスーパー歌舞伎セカンド「ワンピース」(新橋演舞場で上演)で、ガープ中将役(Wキャスト)として出演しています。

しかし、そんな四代目市川段四郎さんも、2023年5月18日には、自宅で、妻、長男の四代目市川猿之助さんと共に倒れているところを発見され、病院に緊急搬送されるも、死亡が確認されています。

「高杉早苗は孫に香川照之と四代目市川猿之助!五代目市川團子は曾孫!」に続く

高杉早苗の家系図

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