「シャボン玉ホリデー」「ザ・ヒットパレード」「夢であいましょう」「若い季節」など、テレビ創世記の音楽番組でアイドル的な人気を博した、田辺靖雄(たなべ やすお)さん。
そんな田辺靖雄さんは、歌手の九重佑三子さんと結婚しています。
今回は、田辺靖雄さんの妻・九重佑三子さんとの、馴れ初め、結婚に至った経緯、結婚後の関係(夫婦仲)についてご紹介します。

「田辺靖雄の元カノは大原麗子!馴れ初めは?破局理由は?その後は?」からの続き
田辺靖雄の妻・九重佑三子との馴れ初めは?
田辺靖雄さんは、1973年、27歳の時、初代「コメットさん」で歌手の九重佑三子さん(26歳)と結婚しています。
実は、九重佑三子さんは、歌のレッスンに通い始めてからわずか3ヵ月目に、突然デビューが決定していたそうで、
いきなり、
明日、池袋のライブステージでお客さんの前で歌うように
と告げられ、「ダニー飯田とパラダイス・キング」の一員としてデビューするという急な展開だったことから、
九重佑三子さんのお父さんが、このデビューに猛反対し、
「ダニー飯田とパラダイス・キング」のリーダーのダニー飯田さんが、
僕が責任をもってお嬢さんを守ります
と、お父さんの説得にあたったそうですが、
ダニー飯田さんは、九重佑三子さん本人にも、
とにかく現場では、誰とも口をきいてはいけない
と、注意をし、
九重佑三子さんも、その言葉を真面目に守り、デビューしてから毎日のように歌番組に出演するも、共演者ほか誰とも一切言葉を交わさなかったそうです。
そんな中、フジテレビのスタジオで田辺靖雄さんと初めて出会うと、
ダニー飯田さんからは、
あいつ(田辺靖雄さん)なら口をきいてもいい
と、初めて許可が下りたそうで、
この時、九重佑三子さんは、ダニー飯田さんから田辺靖雄さんを紹介してもらったのだそうです。
田辺靖雄の九重佑三子に対する第一印象は「無愛想で変わった子」だった
ちなみに、田辺靖雄さんの九重佑三子さんに対する第一印象は、「無愛想で変わった子」だったそうですが、
(九重佑三子さんとしては、命令でそうしていたのですが)
田辺靖雄さんは、
でもね、僕、変わった子がタイプだったんですよ。だから最初から夢中になっちゃいました。これが僕の人生の分かれ道。(笑)
と、語るほか、
別のインタビューでも、
彼女は僕のファンだったらしいんですよ。共演した時に、変わった女の子だなって。ちょっと生意気でね。そこが男心を刺激されたのかな。
と、語っています。
田辺靖雄と九重佑三子は家族のように親しくなっていた
さておき、そんな田辺靖雄さんと九重佑三子さんは、その後、番組のリハーサル&本番で毎日のように会い、演技の相談などをしていたことから、親しくなり、休みの日は、お互いの家に行くようになったそうですが、
当時は、スタッフも出演者も家庭的でアットホームな雰囲気だったことから、田辺靖雄さんは、ただ、九重佑三子さんを好きだと思っていただけで、特別に付き合っているという感覚はなく、また、どうこうしようとも思っていなかったそうです。
(九重佑三子さんによると、田辺靖雄さんの家に行くようになって、気がつくと、田辺靖雄さんの部屋の天井には、九重佑三子さんのポスターが貼ってあったそうです)
また、九重佑三子さんは、過労でしばしば倒れていたそうですが、実家暮らしだったにもかかわらず、その度に、家族に田辺靖雄さんに来てもらうよう頼んでいたそうで、
田辺靖雄さんは、その度に、自身の自宅の世田谷から九重佑三子さんの実家の上野まで行き、九重佑三子さんを介抱していたのだそうです。
(田辺靖雄さんは、歩けない九重佑三子さんを抱えてトイレに連れていき、トイレットペーパーを巻いて渡し、ドアを閉めて「ここで待ってるからね」と言っていたそうです)
田辺靖雄は九重佑三子に突然振られていた
それでも、田辺靖雄さんと九重佑三子さんは、正式に交際していた訳ではなかったそうですが、毎日のように顔を合わせ、一緒にいたことから、
周囲は、
あの二人はいずれ結婚するんだろう
と、盛り上がるようになっていったそうです。
しかし、そんな中、田辺靖雄さんは、突然、九重佑三子さんに、
少し間をあけましょう
と言われて、一方的に振られてしまったそうで、
田辺靖雄さんは、
悪魔のように冷たい女だ
と思うも、仕方なく、言われるがままに距離を置くことにしたのだそうです。
田辺靖雄は九重佑三子と4年の歳月を経て再会し結婚を意識するようになっていた
そして、4年ぐらい経った頃、田辺靖雄さんと九重佑三子さんは、万博絡みのイベントで再会したそうですが、
それはドラマティックなものではなく、お互い、まるで昨日の続きのように「オス!」と軽く挨拶しただけだったそうで、
九重佑三子さんによると、4年の空白があったことが信じられないくらい、自然に、田辺靖雄さんの隣にいられるようになったといいます。
また、田辺靖雄さんも、
会ってない時期、僕もいろいろあったけど長続きしなかった。ここで彼女と付き合いが始まったらいよいよ次は結婚だと、ようやく意識することができたんです。
やっぱり二人にとって、この空白期間は必要だったのかもしれないと今なら思えますが、とにかくふりまわされっぱなしですよ。そのたびにやせたり太ったり…(笑)。もうふりまわされない自信ができたから、結婚しようと。
と、九重佑三子さんとの結婚を意識するようになったのだそうです。
田辺靖雄と九重佑三子は森繁久彌夫婦の仲人で結婚式を挙げていた
こうして、田辺靖雄さんと九重佑三子さんは、1973年に結婚式を挙げたそうですが、
公私共に”お父さん”と慕っていた森繁久彌さんが、かねてから、
お前たちがもし結婚するなら、俺が仲人をするからな
と、言ってくれていたことから、森繁久彌さん夫婦に仲人をしてもらったのだそうです。
(田辺靖雄さんと九重佑三子さんは、森繁久彌さん主演のテレビドラマ「太陽の丘」で、兄と妹役で共演しており、2人で父親役の森繁久彌さんを「お父さん」と呼んでいたそうです)

田辺靖雄さんと九重佑三子さんの結婚式。
田辺靖雄と九重佑三子の夫婦仲は良好
ちなみに、田辺靖雄さんと九重佑三子さんは、森繁久彌さんから、はなむけの言葉として、
夫婦は別人格。一心同体に非ず
夫婦でもリズムが違うのはあたりまえ。お互いの世界を尊重しあいながら生活すればうまくいくよ
と、言われたそうですが、
田辺靖雄さんは、もともと、世話を焼かれるのが苦手で、その時にできるほうがすればいい、という考え方だったため、料理なども率先してやるほか、無理なく、森繁久彌さんのアドバイスを実践できたそうで、
(三つ指ついておかえりなさいと言われることも好きではなかったそうです)
妻の九重佑三子さんが、結婚後、育児のため一時芸能活動を休止し、子育てが一段落ついた1986年に芸能活動を再開した後は、夫婦一緒にディナーショーやコンサート活動を定期的に行っており、元アイドル同士のおしどり夫婦と話題となりました。
田辺靖雄と九重佑三子は2023年に金婚式を迎えていた
そんな田辺靖雄さんと九重佑三子さんは、2023年には、めでたく金婚式を迎えたそうですが、結婚して50年間、一度もケンカをしたことがなく、夫婦の危機もなかったそうで、
田辺靖雄さんは、
知り合った当初はずっと僕が一方的に振り回されてきたけど、ようやく同等ぐらいになったかな?(笑) 僕たち、知り合ってからずっと、けんかはしたことがないよね。
おとうさん(森繁久彌さん)が伝えてくれたように、結婚してもそれぞれ自分の世界を大切にしているし、夫は、妻はこうあるべき!という思い込みは持たずにうちにはうちのスタイルがあるとお互いを尊重している。
これからもお互いのペースで無理なく毎日を過ごしていきたいですね。
と、語っています。

田辺靖雄さんと妻・九重佑三子さん。
「田辺靖雄の息子は田辺晋太郎!流産後の二人目の子供だった!」に続く
![]()
1973年、歌手の九重佑三子さんと結婚すると、1986年、育児に専念していた九重佑三子さんが歌手活動に復帰後は、夫婦でイベントやコンサートに出演するなど、おしどり夫婦として有名な、田辺靖雄(たなべ やすお)さんですが、 …






