高校卒業後の1963年に「俳優座養成所」に入所すると、「花の15期生」として活動し、「俳優座養成所」卒業後の1966年には、串田和美さん、吉田日出子さんらとともに「劇団 自由劇場」を立ち上げられた、地井武男(ちい たけお)さん。今回は、そんな地井さんの、幼少期からブレイクするまでの経緯について、調べてみました。

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年齢は?出身は?身長は?

地井さんは、1942年5月5日生まれ、
千葉県八日市場市(現:匝瑳市)のご出身、

身長175センチ、
体重63キロ、

血液型はB型、

学歴は、
千葉県立匝瑳高等学校卒業、

趣味は、ゴルフ、絵画(絵画は美術展に出展するほどの腕前)、車で、特に先輩に「フォード・コーティナ」を譲ってもらって以来、英国車好きで、「トライアンフ・スタッグ」を所有していた時期があったそうです。

本名は?愛称チイチイの由来は?

「地井」という名は珍しい名前ですが、「地井武男」は本名だそうです。

ちなみに、愛称は「チイチイ」だそうですが、由来は、新春特番「ダウンタウンのハッピーニューイヤーンバカーン」での罰ゲームで、パンダの着ぐるみを着て喫茶店に入店し、その際、店内の呼び出し放送で「パンダのチイチイ様」と呼ばれたことだそうです♪

少年時代はテニスと絵画

地井さんは、青果業を営んでいたご両親のもと、8人兄弟の末っ子(一番上のお兄さん以外は全員女性)として生まれ育ったため、お手伝いで、秋葉原駅前の神田青果市場へ買い付けへ行くことがあったそうですが、

お父さんはソフトテニスプレイヤーでもあり、自宅にテニスコートもあったそうで、地井さんもテニス練習に励み、中学・高校時代はソフトテニス部で活躍。インターハイにも出場されたことがあったそうです。

また、その一方で、小学5、6年生の時は、あまりにわんぱくだったため、情操教育の一環として、お父さんに絵画を習いに行かされたそうで、そのことがきっかけで、クレヨンと水彩絵の具はいつも持ち歩くようになるほど、絵画に夢中になったそうです。

若い頃は「俳優座養成所」を経て劇団「自由劇場」

そんな地井さんは、高校卒業後、石原裕次郎さんや赤木圭一郎さんに憧れて、1963年、「俳優座養成所」を受験すると、見事合格。15期生として入所されます。

(同期には原田芳雄さん、林隆三さん、太地喜和子さん、赤座美代子さん、前田吟さん、夏八木勲さん、高橋長英さん、竜崎勝さん、秋野太作さん、栗原小巻さん、小野武彦さん、村井国夫さん、三田和代さんなどそうそうたるメンバーがおられたため「花の15期生」と呼ばれました。)

その後、「俳優座養成所」を卒業後の1966年には、串田和美さん、吉田日出子さんらとともに、「劇団 自由劇場」(現・オンシアター自由劇場)を立ち上げられると、以降、「劇団 自由劇場」の舞台で活躍されます。

ちなみに、「文学座」の俳優で演出家の江守徹さんによると、地井さんは、売れない頃、映画の脇役候補に選んでもらうため、撮影所が用意するバスの出発地の新宿や渋谷駅前で、朝早くから並んで待っていたそうで、

選ばれないかもしれないけど、とにかく行く。劇団は違ったが、地井さんともよく顔を合わせたよ。その日の仕事を待つ、日雇い労働者のような気分だったね。

と、明かされていました。

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「太陽にほえろ!」「北の国から」などテレビドラマに出演

というのも、「俳優座養成所」15期生は、「花の15期生」と言われるほど、スター候補生が多かったのですが、

地井さんは出遅れてしまい、1967年、25歳の時、「七人の刑事」の端役で、ようやくテレビドラマデビューされると、翌年の1968年、26歳の時には、「斬る」で映画デビューされたのでした。

しかし、その後、1970年、戦後の沖縄を舞台に、故郷を奪われた人々の抵抗と苦悩、怒りを描いた「沖縄」で映画初主演を務められるほか、


「沖縄」より。

岡本喜八さん、山本薩夫さん、今井正さんらの巨匠による社会派・戦争大作や、

「若者の砦」(1970)
「反逆のメロディー」(1970)
「野良猫ロック ワイルドジャンボ」(1970)
「八月の濡れた砂」(1971)


「野良猫ロック ワイルドジャンボ」より。地井さんと梶芽衣子さん。

など、日活ニューアクション系の屈折した若者を描いた青春映画に数多く出演されると、

1982~1986年には「太陽にほえろ!」、1986~1987年には「太陽にほえろ! PART2」で、ボス(石原裕次郎さん)を助ける温厚な刑事・井川利三役(トシさん)、


「太陽にほえろ!」より。

1981年には「北の国から」で、主人公(田中邦衛さん)の友人・中畑和夫役を演じられるなど、シリアスな役から、ひょうひょうとした役、コミカルな役など、幅広く演じ、人気を博したのでした。


「北の国から」より。地井さんと田中邦衛さん。

ちなみに、1972年、「太陽にほえろ!」では、犯人役でも出演されており、1982年に刑事役でレギュラー出演が決まった際の記者会見では、石原裕次郎さんから過去に犯人役で出演されていたことが明かされています。(その際、石原さんからカツカレーをおごってもらったそうです♪)

「地井武男のデビューからの出演ドラマ映画を画像で!」に続く

「太陽にほえろ!」より。

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