60年以上もの間、テレビドラマ、映画、舞台と、芸能界で活躍されている、佐久間良子(さくま よしこ)さん。今回は、そんな佐久間さんの出演作品を画像を交えてご紹介します。

「佐久間良子は昔鶴田浩二と不倫していた!」からの続き

Sponsored Link

出演作品(映画)

それでは、ここで、佐久間さんのデビューからの主な出演作品をご紹介しましょう。

映画では、

1958年「美しき姉妹の物語 悶える早春」
     「白蛇伝」
     「台風息子 修学旅行の巻」
     「台風息子 最高殊勲の巻」
     「三代目・魚河岸の石松」
     「デン助の陽気な靴みがき」
     「希望の乙女」
     「おけさ姉妹」
     「ひばりの花形探偵合戦」
     「空中サーカス 嵐を呼ぶ猛獣」
     「地獄の午前二時」
     「一丁目一番地 おじいちゃんは日本晴れ」
     「夜霧の南京街」
     「母と拳銃」
     「一丁目一番地 町内ニコニコ会議」
     「デン助の陽気な拳斗王」


「夜霧の南京街」より。

1959年「旗本退屈男 謎の南蛮太鼓」
     「旋風家族」
     「無法街の野郎ども」
     「黒い指の男」
     「警視庁物語 顔のない女」
     「獣の通る道」
     「特ダネ三十時間 第三の女」
     「たつまき奉行」
     「新吾十番勝負」
     「母子草」
     「白い通り魔」
     「独眼竜政宗」
     「地獄の底までつき合うぜ」
     「疑惑の夜」
     「埠頭の縄張り」
     「ふたりの休日」


「たつまき奉行」より。(左から)佐久間さん、東千代之介さん、片岡千恵蔵さん。

1960年「天下の快男児 万年太郎」
     「二発目は地獄行きだぜ」
     「新吾十番勝負 第三部」
     「白い崖」
     「秘密」
     「俺から行くぞ」
     「多羅尾伴内 七つの顔の男だぜ」
     「大空の無法者」
     「吠えろ岸壁」
     「砂漠を渡る太陽」
     「遙かなる母の顔」
     「ぽんこつ」
     「大いなる驀進」


「秘密」より。

1961年「俺が地獄の手品師だ」
     「天下の快男児 旋風太郎」
     「拳銃野郎に御用心」
     「若い涙を吹きとばせ」
     「アマゾン無宿 世紀の大魔王」
     「地獄に真紅な花が咲く」
     「進藤英太郎の社長シリーズ 次郎長社長と石松社員」
     「進藤英太郎の社長シリーズ 続・次郎長社長と石松社員」
     「ヒマラヤ無宿 心臓破りの野郎ども」
     「故郷は緑なりき」
     「警視庁物語 十二人の刑事」
     「黄色い風土」
     「進藤英太郎の社長シリーズ 次郎長社長とよさこい道中」
     「進藤英太郎の社長シリーズ 石松社員は男でござる」
     「湖畔の人」


「故郷は緑なりき」より。佐久間さんと水木襄さん。

1962年「次郎長社長と石松社員 威風堂々」
     「恋愛学校 ラブ・スクール」
     「太平洋のGメン」
     「純愛物語 草の実」
     「源九郎義経」
     「がんこ親父と江戸っ子社員」
     「暗黒街最後の日」
     「ギャング対Gメン」
     「遊民街の銃弾」
     「若さま侍捕物帳 お化粧蜘蛛」
     「裏切者は地獄だぜ」
     「東京丸の内」


「東京丸の内」より。(左から)大村文武さん、佐久間さん、高倉健さん、小林裕子さん、谷幹一さん。

1963年「第八空挺部隊 壮烈鬼隊長」
     「ギャング対Gメン 集団金庫破り」
1963~1964年「人生劇場 飛車角シリーズ」
1963年「柔道一代」
     「暗黒街最大の決斗」
     「次郎長三国志」
     「ギャング忠臣蔵」
     「五番町夕霧楼」
     「続・次郎長三国志」


「人生劇場 飛車角シリーズ」より。鶴田浩二さんと佐久間さん。

1964年「地獄命令」
     「図々しい奴」
     「次郎長三国志 第三部」
     「越後つついし親不知」
     「続・図々しい奴」
     「竜虎一代」
     「肉体の盛装」


「図々しい奴」より。佐久間さんと谷啓さん。

1965年「顔役」
     「孤独の賭け」
     「にっぽん泥棒物語」
     「逃亡」
     「次郎長三国志 甲州路殴り込み」
     「花と龍」

1966年「続・花と龍 洞海湾の決斗」
     「愛欲」
     「湖の琴」
1967年「あゝ同期の桜」
     「喜劇急行列車」
     「大奥(秘)物語」
     「喜劇団体列車」 
     「旅路」


「湖の琴」より。中村嘉葎雄さんと佐久間さん。

1968年「雪夫人絵図」
     「人間魚雷 あゝ回天特別攻撃隊」
     「喜劇初詣列車」
     「わが闘争」
     「喜劇“夫”売ります!!」
     「大奥絵巻」


「大奥絵巻」より。佐久間さんと田村高廣さん。

1969年「風林火山」
     「妾二十一人 ど助平一代」
     「超高層のあけぼの」
1970年「商魂一代 天下の暴れん坊」
1971年「戦争と人間・第二部 愛と悲しみの山河」
1979年「病院坂の首縊りの家」


「病院坂の首縊りの家」より。佐久間さんと石坂浩二さん。

1981年「ちゃんばらグラフィティー 斬る!」 
     「細雪」
1990年「遺産相続」
1993年「スペインからの手紙 ベンポスタの子どもたち」
2012年「源氏物語 千年の謎」
2019年「アースクエイクバード」


「アースクエイクバード」より。

出演作品(テレビドラマ)

テレビドラマでは、

1965年「佐久間良子アワー・北野踊り」
     「鶴っ子」
1966年「晩春」
1967年「徳川の夫人たち」
     「今日の口紅」
     「若狭の女」
1968年「皇女和宮」
     「お吟さま」


「お吟さま」より。平幹二朗さんと佐久間さん。

1969年「宵待草」
     「華やかな春」
     「一の糸」
1970年「華々しき一族」
     「北条政子」
1971年「愛と死の砂漠」
     「女の日時計」
     「愛情の系譜」

1972年「NHK大河ドラマ『新・平家物語』」
     「針女」
     「恋は初恋」
1973年「出雲の阿国」
     「北国の女の物語」
     「金色夜叉」
     「女・その愛のシリーズ『明治一代女』」
1974年「雪舞」

1975年「心の旅路」
     「さやえんどう」
1976年「目撃 ある愛のはじまり」
     「さらばかぐわしき日々」
1977年「さすらいの旅路」
     「人はそれを情死と呼ぶ」
1978年「舞いの家」
     「哀愁 果てしなき愛」

1979年「帰らざる旅路」
     「女たちの忠臣蔵」
1980年「未亡人」
     「愛は海鳴りのごとく・唐人お吉」
1981年「NHK大河ドラマ『おんな太閤記』」
1982年「あっけらかん」
1983年「松本清張シリーズ・波の塔」


「松本清張シリーズ・波の塔」より。

1984年「花の吉原 雪の旅」
     「七人目のいとこ」
     「訃報は午後二時に届く」
1985年「天璋院篤姫」
     「月の愛」
1986年「狐とたぬき」
     「生命、ありがとう」
     「旦那さま大事」
     「風の盆恋歌」
     「愛と欲望の装飾」


「旦那さま大事」より。佐久間さんと西田敏行さん。

1987年「女の旅路」
     「愛と野望の虚像」
1988年「海の入り日」
     「徳川家康」
     「ダイアリー-車いすの青春日記-」
     「火曜サスペンス劇場『愛が壊れる!』」
     「妻たちの鹿鳴館」
     「ひき逃げ」


「妻たちの鹿鳴館」より。西城秀樹さんと佐久間さん。

1989年「母の帰り道」
     「ドナウの旅人」
     「NHK大河ドラマ『春日局』」
     「女のときめき」
1990年「新吾十番勝負」
     「家族の値段」
     「愛の罠」
1991年「智恵子と光太郎・極北の愛」
     「贋金屋草紙」
     「するの~しないの~結婚」


「春日局」より。大原麗子さんと佐久間さん。

1992年「本陣殺人事件」
     「また逢う日まで 女の春」
1993年「おんなの家」
     「津軽じょんがら殺人事件」
1994年「これでいいのだ」
1996年「金田一耕助の傑作推理『黒い羽根の呪い』」
     「おごるな上司!」
1997年「寺子屋ゆめ指南」


「女と愛とミステリー『鬼子母の末裔』」より。(左から)佐久間さん、古谷一行さん、石原良純さん。

1998年「食卓から愛をこめて」
2000年「火曜サスペンス劇場「取調室11」」
2003年「女と愛とミステリー『鬼子母の末裔』」
2005年「金曜エンタテイメント「浅見光彦シリーズ・化生の海」」
2006年「月曜ゴールデンサスペンス特別企画「黙秘」」
     「NHK大河ドラマ『功名が辻』」
2007年「水曜ミステリー9「刑事吉永誠一 涙の事件簿6」」
2009年「浅見光彦〜最終章〜」
2015年「月曜ゴールデン「おふくろ先生の診療日記7」」


「黙秘」より。渡部篤郎さんと佐久間さん。

ほか、数多くの作品に出演されています。

「越後つついし親不知」はセックスシンボルと承知で出演していた

ところで、佐久間さんは、1964年、映画「越後つついし親不知」で、雪深い寒村で京都に出稼ぎに出た夫を待つ間、ほかの男に襲われ身ごもってしまうという、悲劇の若妻役を演じられているのですが、

それまで清純派女優として活躍していた佐久間さんにこの役を起用したのは、この映画を企画した、当時、「東映東京撮影所」所長だった、岡田茂さん(後の「東映」名誉会長)だったそうです。

実は、他のプロデューサーがみな、佐久間さんを清純派路線で起用する中、岡田さんは、佐久間さんを、

男が色気を感じる、セックスの対象として魅力を感じる

と、自身の標榜する、

“不良性感度”を最も体現する女優

と評価していたそうで、

その後、岡田さんは「東映京都撮影所」に転任されるも、後任所長の今田智憲さんが後を引き継ぎ、佐久間さんに、

「五番町夕霧楼」(1963年)が受けたのは文芸的な面が受けたんじゃない。セックスな面が受けたんだ。それをあなたも我々も文芸色に目を奪われて、受けた本質の不良的なセクシーな面を見忘れていた。

あなたのお客は絶対男だということを忘れてはだめだ。男があなたのどこに魅力を感じるか、それはあなたのセックスアピールだ。それを突いた企画をやろうじゃないか

と、口説くと、意外にも佐久間さんはあっさり承諾し、製作が決定。

佐久間さんは、劇中、体当たりの演技を披露し、「越後つついし親不知」は、佐久間さんの代表作の一つとなったのだそうです。


「越後つついし親不知」より。三國連太郎さんと佐久間さん。

Sponsored Link

受賞・受章歴

そんな佐久間さんは、1983年には「菊田一夫演劇大賞」、1995年には「文部省芸術祭賞」を受賞されているほか、1993年には「第4回日本ジュエリーベストドレッサー賞50代部門」に輝かれています。

そして、2012年には、「旭日小綬章」も受章されています。

「佐久間良子と平幹二朗はロンドンに逃避行した末に結婚していた!」に続く

Sponsored Link