辛い幼少期を乗り越え、1964年、女優として活動をスタートされると、1966年には「非行少女ヨーコ」で注目を浴び、以降、人気と実力を兼ね備えた女優として活躍された、大原麗子(おおはら れいこ)さん。そんな大原さんの生い立ちや出演作品について調べてみました。

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年齢は?出身は?身長は?本名は?実家は?

大原さんは、1946年11月13日生まれ、
東京都文京区のご出身、

身長157センチ、

血液型はAB型、

本名は、飯塚麗子、

学歴は、
⇒潤徳女子中学校
⇒北豊島高等学校卒業

趣味は、麻雀、

ちなみに、実家は、
老舗の和菓子屋「田月堂」を経営されていたそうです。

生い立ち

大原さんは、幼い頃から父親に殴られて育ったそうで(殴られた鼻は、右側が少し盛り上がってしまい、女優になった後も、写真の写り方を気にされていたそうです)、そのためか、乳離れした後も、3歳年下の弟が生まれた後は、お母さんの愛情を独占しようと、お母さんのおっぱいを吸い始めたそうで、

心配したお母さんは、やめさせようと、乳首に唐辛子を塗ったそうですが、それでも、大原さんは、我慢して吸い続けたそうです。

そして、8歳(小学2年生)の時には、父親の浮気が原因で両親が離婚。大原さんは、お母さんに引き取られ(東京・赤羽にあるお母さんの実家)、弟は父親に引き取られるのですが、その後も、大原さんは、弟に会うため、毎週のように家を訪ねていたそうです。

(弟の方も、しばしば、大原さんの住むお母さんの実家まで訪ねてきたそうで、弟が帰る時は3人で泣いたそうです)

ちなみに、お母さんも大原さんに愛情を注いでくれ、貧乏ながらもバレエ教室に通わせてくれたそうで、大原さんが女優を目指したのも、お母さんに恩返しをして楽をさせたいと思ったのがきっかけだったそうです。

性格

そんな幼少期を過ごした大原さんは、大人になっても、異性に対して父親を求めてしまい、自身でファザコンと語っておられるのですが、

その一方で、子供の頃からケンカが強く、気が短くて、こうと決めたら行動が早い、頼り甲斐のある、男勝りの性格だったそうで、

台本のセリフを勝手に書き換えて、脚本家や演出家と口論することもしばしばあり、ついには、敬遠されて仕事のオファーがなくなってしまったことも一時あったそうです。

若い頃は?

さて、大原さんは成長し、六本木のイタリア料理店「キャンティ」等を拠点にした、おしゃれな遊び人のグループ「六本木野獣会」の一員となると、東京放映の社長・大野直さんにスカウトされて、芸能界入り。(デビュー前から、その名前と美貌は知られていたそうです)

1964年には、NHKの新人オーディションに合格して、「幸福試験」でテレビドラマデビューされると、翌年の1965年には、東映に入社し、「孤独の賭け」でヒロイン(佐久間良子さん)の従妹役で、映画デビューも果たされます。

そして、「夜の青春」シリーズ(梅宮辰夫さん主演)、「網走番外地」シリーズ(高倉健さん主演)などへの脇役での出演を経て、


「網走番外地」北海篇より。高倉健さんと大原さん。

1966年、映画「非行少女ヨーコ」で緑魔子さん演じるヨーコの女友達の一人を魅力的に演じて注目を集められると、1971年には、東映と契約が切れたことをきっかけに「渡辺プロダクション」に移籍。

以降、テレビドラマを中心に数多く出演され、しっとりした和風美人を演じたかと思えば、魔性の女役を演じるなど、様々な役を演じ分け、独特の存在感を放たれたのでした。


「非行少女ヨーコ」より。
(左から)石橋蓮司さん、大原さん、緑魔子さん。

出演作品(テレビドラマ、映画)

それでは、ここで、大原さんのそのほかの出演作品もご紹介しましょう。

映画では、

1965~1967年「網走番外地シリーズ」
1966年「太陽に突っ走れ」
1967年「北海遊侠伝」
1968年「不良番長」
1969年「長崎ブルース」


「太陽に突っ走れ」より。千葉真一さん(左)と大原さん。

1970年「三匹の牝蜂」
1971年「喜劇 トルコ風呂 王将戦」
1972年「湯けむり110番 いるかの大将」
1973年「喜劇 黄綬褒章」
1977年「獄門島」

1978年「柳生一族の陰謀」
1983年「セカンド・ラブ」
1984年「おはん」
1986年「新・喜びも悲しみも幾歳月」
1987年「源氏物語」


「おはん」より。大原さんと石坂浩二さん。

テレビドラマでは、

1964年「幸福試験」
1965年「チコといっしょに」
1966年「素浪人 月影兵庫」第1シリーズ 第12話
1967年「銭形平次」第81話
1968年 NHK大河ドラマ「竜馬がゆく」

1969年「ごちそうさん」
1970年「大坂城の女」
1971年「人生劇場 」
1972年「新・だいこんの花」
1973年「雑居時代」


「雑居時代」より。石立鉄男さんと大原さん。

1974年「愛の山河」
1975年「新・坊っちゃん」
1976年「かげろうの家」
1977年「あにき」
1978年「愛がわたしを」

1979年「たとえば、愛」
1980年「夜の傾斜」
1981年「五瓣の椿 復讐に燃える女の怨念」
1982年「横浜物語」
1983年「擬装結婚」


「夜の傾斜」より。(左から)二谷英明さん、
古手川祐子さん、大原さん、田中健さん。

1984年「くれない族の反乱」
1985年「樋口一葉 われは女成りけるものを・・・」
1986年「となりの女」
1987年「親子万才」
1988年「妻たちの鹿鳴館」

1990年「浮浪雲」
1991年「源氏物語 上の巻・下の巻」
1992年「チロルの挽歌」
1993年「愛よ眠らないで」
1994年「忍ばずの女」


「忍ばずの女」より。(左から)角野卓造さん、
大原さん、宮本杏子さん、森光子さん。

1995年「もうひとつの家族」
1996年「レイコの歯医者さん」
1997年「町」
2000年「素顔のときめき」
2004年「十津川警部シリーズ 東北新幹線「はやて」殺人事件」
2017年「やすらぎの郷」


「十津川警部シリーズ 東北新幹線「はやて」殺人事件」より。
大原さんと渡瀬恒彦さん。

ほか、数多くの作品に出演されています。

ちなみに、1989年のNHK大河ドラマ「春日局」は、その演技力に目を留めた橋田壽賀子さんに誘われて、主演されているのですが、平均視聴率32.4%という驚異的な数字を叩き出し、大河ドラマ歴代3位を記録されています。

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ウィスキー「サントリーレッド」のCM

また、1977年には、ウィスキー「サントリーレッド」のCMに出演されているのですが、

すこし愛して、ながーく愛して

と、ちょっとかすれた独特の甘い声でささやく姿が絶大な人気を博し、シリーズ化されて、1987年まで出演されたのでした。

「大原麗子の元旦那は渡瀬恒彦!馴れ初めは?離婚理由は?」に続く

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