プロ野球を引退後、野球解説者となると、その陽気なおしゃべりが人気を博した、板東英二(ばんどう えいじ)さんは、やがて、野球解説をしていたCBCラジオで、「ばつぐんジョッキー」の月曜パーソナリティに起用されると、そこで、木曜パーソナリティーだった上岡龍太郎さんと知り合ったといいます。

「板東英二はプロ野球引退後は解説者として人気を博していた!」からの続き

Sponsored Link

野球ファンだった上岡龍太郎と意気投合

名古屋のCBCラジオでは、野球解説者以外にも、昼のワイド番組「ばつぐんジョッキー」の月曜パーソナリティも務めていた板東さんは、同番組の忘年会で、木曜パーソナリティの上岡龍太郎さんと知り合ったそうですが、

もともと、板東さんが上岡さんのファンだったことにくわえ、上岡さんも大の野球好きで、現役時代から板東さんに興味を持っていたことから、たちまち、意気投合したそうです。

上岡龍太郎とはお互いの家に泊り合うほど親しい間柄に

また、板東さんと上岡さんは、共にチームやグループから出て、一人になって活動しているという共通点もあり、会ったその日に一気に打ち解けたそうで、

(上岡さんは、もともと「漫画トリオ」として活動していましたが、1968年にメンバーの横山ノックさんが参議院議員選挙に出馬したことで「漫画トリオ」が解散となり、ピンで活動するようになっていました)

当時は、二人ともお金がなかったことから、お互い宿泊費を浮かすため、板東さんが大阪で仕事がある時には上岡さんの家に泊り、上岡さんが名古屋で仕事がある時には板東さんの家に泊まるほどの、親しい間柄となったのだそうです。

Sponsored Link

上岡龍太郎からの助言を仕事の基本としていた

そして、板東さんは、上岡さんから、

あんたはプロでは大成功とは言えないかもしれないけど、甲子園の準優勝ピッチャーとしてみんなが知ってくれている。

あんたの代名詞とも言える高校野球に、なぜ人が熱中するのか。それは一生懸命さと大きな声があるから。技術ならプロの方がずっと上やのに、人を感動させるのはそこ。

あんたはプロになったらアカン。一生懸命さと大きな声を持って、アマチュアでいなさい

と、教えられたそうで、

実際、知り合ってしばらく経ったある日のこと、二人で京都・河原町を歩いていると、

上岡さんから、いきなり、

空を指さして『ウワーッ!!』と叫んでみ。ホンマに力いっぱい叫んだら、歩いてる人が必ず指の方を見るから

と、言われ、

(恥ずかしかったものの)言われた通り、大勢の人でごった返す河原町でありったけの声を振り絞って空を指しながら叫ぶと、上岡さんの言う通り、通行人が一斉に空を見上げたそうで、

それを見た上岡さんから、

これが一生懸命さと声の力や。知らん人の前で、これがいつでも平気でできるようになったら、アマチュアとしてスターになれる

と、言われたそうですが、

この体験が、現在に至るまで、板東さんの全ての仕事の基本となっているのだそうです。

「板東英二がプロ野球入り後すぐに副業を始めた理由とは?」に続く

Sponsored Link