11歳の時、女性は絶対に歌舞伎役者にはなれないのだと知り、歌舞伎への憧れを封印するも、父親の七代目尾上菊五郎さんと弟の五代目尾上菊之助さんが稽古する姿を見ていると、どうしても、胸のうちにもやもやとしたものが溜まっていったという、寺島しのぶ(てらじま しのぶ)さんは、歌舞伎役者になれないのならばと、家族に自分の存在を認めさせるため、女優を夢見るようになったといいます。

「寺島しのぶは弟・尾上菊之助とは深い絆を感じていた!」からの続き

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舞台に上がること以外考えられなくなっていた

弟の五代目尾上菊之助さんが6歳で初舞台を踏んで以降、家族が完全に弟中心の生活になり、家族がどんどん遠くへ離れて自分一人だけが取り残されて行く気がしていたという寺島さんは、

歌舞伎役者になれないんだったら、いったい、わたしは何になればいいのだろう

と、考えるようになったそうで、

胸のもやもやをどうにか払いのけようとするも、舞台に上がること以外は全く考えられなくなったそうです。

女優になって家族に自分の存在を認めさせたかった

そこで、

女優になりたい・・・

女優になって舞台に上がるんだ。そして、いつか家族を見返してやるんだ。家族が無視できないくらいのいい仕事をしてやるんだ・・・。

と、思うようになったそうで、

世間に対して有名になりたい、お金持ちになりたい、という気持ちからではなく、ただただ、何としてでも家族に、自分という存在を認めさせたかったのだそうです。

女優として成功している自分を夢見るようになっていった

それからというもの、頭の中は女優になる物語でいっぱいになっていったそうで、アカデミー賞を受賞して「みなさんに感謝します」と挨拶している場面や、映画祭に出た時、赤い絨毯(じゅうたん)の上を歩く自分を想像して、「転ばないように注意しなきゃな、うふふ」など、いつも、女優として成功した自分を夢見るようになったのだそうです。

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娘を売り込もうとする母親に反発していた

こうして、寺島さんは、女優として成功した自分を空想することで、現実を乗り越えていったそうですが、そんな寺島さんの気持ちを、お母さんだけは気づいていたようで、

(お母さんに女優になりたいと自分から言ったことは一度もなかったそうです)

お母さんが、当時、お昼の情報番組「3時のあなた」に出演していたことから、「今日は誰々さんと会って、あなたのことを話したのよ」と、言ってくれたことが何度かあったそうです。

ただ、寺島さんとしては、(お母さんが親心から娘を売り込もうとしてくれているのだと理解しながらも)親の七光りと言われることが、どうしても耐えられないほど嫌だったのと、家族の誰からも協力してもらいたくなかったことから、

なんで、そんなことをするのよ。絶対やめて!ほんと気持ち悪いからやめてよ

と、言い、

時には、お母さんと口を聞かなくなる時もあったのだそうです。

寺島しのぶは高校時代女優への思いを断つ為部活に没頭していた!に続く

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