2023年5月には、四代目市川猿之助さんの代役を見事に務め上げ、千秋楽ではスタンディングオベーションも起きたという、長男・市川團子さんを支え続けていたという、香川照之(かがわ てるゆき)さんですが、2023年7月には、自身も猿之助さんの代役として、大だこに乗って初宙乗りを成功させ、拍手喝采を浴びています。

「香川照之は息子・市川團子が市川猿之助(4代目)の代役で絶賛されていた!」からの続き

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長男・市川團子は次期リーダーとしての重圧と父・香川照之の性加害報道によるショックの中で四代目市川猿之助の代役を淀みなく演じきっていた

香川さんの長男・政明さんは、2012年に五代目市川團子を襲名し、翌年には「春興鏡獅子」(国立劇場)の胡蝶役で国立劇場賞特別賞を受賞するなど、早くから「澤瀉屋(おもだかや)」の未来を担う存在として期待されてきたのですが、

四代目市川猿之助さんに「まだまだ経験不足」と厳しい評価を下されており、團子さん自身も、古典歌舞伎については、「まだまだ全然わからない。勉強しなければ」と語っていたそうで、

「五代目市川猿之助」ともてはやす世間の声と実力には大きなへだたりがあることは十分に分かっていただけに、大きなプレッシャーを感じていたそうです。

しかも、そこに、お父さんである香川さんのホステスへの性加害疑惑報道が重なり、團子さんは大変なショックを受けていたと言われているのですが、

今回、團子さんが、四代目市川猿之助さんの代役を務めた公演では、わずか1日の稽古で、立ち回り、歌唱シーン、宙乗りなど、2時間を超える長丁場を淀みなく演じきったことから、

歌舞伎関係者は、

團子が次の猿之助を継ぐのは既定路線であり、猿之助自身、彼のことは目を掛けて大事に育てていた。父親の香川照之も團子に猿之助を継がせる意向でバックアップもする考えだったが、『週刊新潮』が銀座クラブママへの性加害を報じたことで表舞台から姿を消した。

父だけでなく、今度は師匠の猿之助にパワハラやセクハラなどの性加害報道が出て、両親と無理心中を図るという前代未聞の悲劇まで起きた。不幸が重なるなかでの大抜擢でプレッシャーも相当だったと思うが、見事に大役をこなしただけでなく、観客を魅了までした。彼の度胸と才覚には皆が舌を巻いている

と、語っています。

ショックと重圧を抱えた長男・市川團子を支え続けていた

一方、息子のプレッシャーを十分に理解していながらも、銀座ホステスへの性加害報道等で迷惑をかけてしまった香川さんは、ショックと重圧を抱えながら懸命に前を向く團子さんを支え続けていたそうで、

某梨園関係者は、

中車(香川)さんは涙もろいところがあり、特に息子のことを話す時は涙腺が緩む。師匠である猿之助さんの代役という重責を担った息子を気遣い、贔屓(ひいき)筋にも『未熟ですが、お願いします』と涙を見せていた

と、語っています。

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自身も四代目市川猿之助の代役で主演を務め、観客から拍手喝采を浴びていた

そして、2023年7月3日には、猿之助さんが出演する予定だった東京・歌舞伎座「七月大歌舞伎」が開幕すると、

今度は、香川さん(市川中車)自身が、赤穂浪士の討ち入り事件を描いた「仮名手本忠臣蔵」のスピンオフ「菊宴月白浪(きくのえんつきのしらなみ)」(昼の部)で、猿之助さんの代役で主演を務め、全3幕で4時間余りの中、立ち回りも豊富で、クライマックスでは大だこに乗っての初宙乗りも成功させており、

(観客の拍手はしばらく鳴り止まなかったそうです)

香川さんは、

父の熱い思いを受け継ぎ、力を込めて勤めます。私には初めて尽くし。澤瀉屋一門をはじめ、共演の皆さまの胸を借り、力を合わせて臨みます

と、語っています。

「香川照之の現在の妻(再婚相手)は元タレントだった!」に続く


「菊宴月白浪」より。初の宙乗りを成功させた香川さん。

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