1961年、「二階の他人」で映画監督デビューすると、以降、人情喜劇を中心に作品を発表し続け、2023年には、91歳にして、90本目となる監督作品「こんにちは、母さん」を発表した、山田洋次(やまだ ようじ)さんですが、重病説が噂されています。
今回は、そんな山田洋次さんの重病説の真相、現在の健康状態についてご紹介します。
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山田洋次は映画「家族はつらいよ2」の完成披露試写会で体調の不安を明かし重病が噂されていた
山田洋次さんは、2017年、86歳の時、映画「家族はつらいよ2」の完成披露試写会で、
クランクアップまで、ぼくは本当に持つんだろうか。途中でダメになっちゃうんじゃないか
と、映画の撮影中に体調の不安を抱いていたことを明かしているのですが、
山田洋次さんは、ここ数年、いくつかの病院に通っているものの、病名や闘病の様子など(山田洋次さんが信頼しているごく一部の関係者以外)一切明かしておらず、
スタッフが聞いても、「元気だよ」としか言わないことから、スタッフの間でも「重病だったらどうしよう」と心配する声が上がっていたといいます。
山田洋次は映画「男はつらいよ50 お帰り寅さん」の撮影現場でも周囲から心配されていた
また、山田洋次さんは、2019年、88歳の時には、「男はつらいよ」シリーズ50作目となる映画「男はつらいよ50 お帰り寅さん」を発表しているのですが、その撮影現場でも、異変が起きていたそうで、
某撮影スタッフは、
撮影は2018年の秋に行われました。山田監督は、自分が納得いくまで決してOKを出すことはありません。
それだけ撮影には強いこだわりをもっている方なのに、体調がすぐれず、集中力を欠いたように見えた日が何度かあったんです。現場では、監督の体調を気遣う声があがっていました
と、証言しています。
山田洋次は重病説を否定していた
そこで、週刊誌「NEW ポストセブン」の記者が、山田洋次さんに突撃取材を行い、自宅から出てきた山田洋次さんに体調について聞いたところ、
山田洋次さんは、笑顔を作りながら、
確かに病院には通っているけど、古いつきあいの先生がいて、検査で行っているだけですよ。でもね、ぼくももうすぐ死ぬんだから詮索しないでよ。はっはっはっは!
と、冗談混じりに答えたといいます。
山田洋次は91歳の時「映画「こんにちは、母さん」の撮影ではスタッフに体調の不安を吐露していた
ただ、2022年、91歳の時、映画「こんにちは、母さん」の50日近くに渡った撮影では、咳込み、途中で、撮影が中断することもあったそうで、
山田洋次さんは、
意欲はあっても体がついていけない。クランクアップの日まで無事に過ごすんだと、悲壮な気持ちでいます
と、スタッフに不安を打ち明けることもあったといいます。
山田洋次は現在も創作意欲は衰えていない
それでも、2022年11月には、無事、「こんにちは、母さん」がクランクアップし、2023年7月には、宮崎県日向市で初めて観客の前で公開されると、
山田洋次さんも会場に駆けつけて、観客と一緒に映画を鑑賞し、
お客さんが笑って泣いて、バーッて拍手してくれて、監督としては幸せな瞬間だね。こういうとこで見ているとね、逆に『あーしまった』とあっちこっちで思うね。そういう後悔もいっぱいしますよ。
だから観客と一緒に見て初めてわかるんだな、この映画をどう作ればいいのかって。かといって今から作り直すわけにはいかないしね
と、語っています。
さらに、今後についても、
そうね。まだなかなか、そこまで考えてないけれど、でも作りたい映画ってのは昔からいつも4本、5本もあるんですよね。特にこんな時代だと、軽やかでうんと笑えるような映画ができれば、どんなにいいかと思うね
と、まだまだ、創作意欲は尽きないようで、
90代ともなれば当然ながら体調の不安はあるものの、なにか大きな病気にかかっているわけではないようです。