人気絶頂だった1982年に「オフコース」を脱退し、翌1983年にアルバム「Sincerely」でソロデビューを果たすと、以降、自身のアルバムをコンスタントにリリースするかたわら、他のアーティストへの楽曲提供、プロデュース、アルバム制作に参加するほか、企業やCMの音楽制作なども手掛けている、鈴木康博(すずき やすひろ)さん。
今回は、鈴木康博さんの若い頃(「オフコース」脱退以降)から現在までのアルバムほか経歴を時系列でご紹介します。
「【画像】鈴木康博の若い頃は?オフコースは長年小田和正と2人体制だった!」からの続き
鈴木康博は35歳の時にアルバム「Sincerely」でソロデビュー
鈴木康博さんは、1982年に「オフコース」を脱退すると、
翌年の1983年8月21日(鈴木康博さん35歳)には、アルバム「Sincerely」でソロデビューを果たしています。
鈴木康博は35歳の時に郷ひろみへの提供曲「素敵にシンデレラ・コンプレックス」がヒット
以降、鈴木康博さんは、自身のアルバムをコンスタントにリリースするかたわら、他のアーティストへの楽曲提供も行い、
同年(1983年)5月には、郷ひろみさんに提供した「素敵にシンデレラ・コンプレックス」がトヨタ・カローラのCMとのタイアップにより、ヒットを記録しています。
「素敵にシンデレラ・コンプレックス」
ちなみに、鈴木康博さんは、今も、この「素敵にシンデレラ・コンプレックス」について、自身のライブのMCで、
僕が作った曲では最大のヒット曲
と言い、観客を笑わせているそうです。
鈴木康博は36歳の時にコカコーラのCFイメージソング「YES COKE YES」を制作
そんな鈴木康博さんは、1984年には、コカコーラのCFイメージソング「YES COKE YES」を制作し、「フジサンケイグループ広告大賞特別音楽賞」を受賞しているのですが、
1989年にも、コカコーラのCFイメージソング「Yes Coke Yes (You’er Always There)」を制作しており、
「YES COKE YES」と共に、清々しい爽やかな鈴木康博さんの歌声とコカ・コーラのイメージがマッチし、今でも根強い人気を誇っています。
鈴木康博は39歳の時に「ミスタービルドジャパン」「トヨタ」などで社歌を制作
また、鈴木康博さんは、1987年、39歳の時には、作詞家の阿久悠さんと共に、「ミスタービルドジャパン」や「トヨタ」などの企業の社歌を制作すると、
以降、テレビの音楽制作、アーティストへの楽曲提供、プロデュース活動を積極的に展開していきます。
鈴木康博は51歳の時に山本潤子、吉川忠英と共に「PeterPaul&Mary」を歌い反響を呼んでいた
そして、1999年2月27日、51歳の時には、「赤い鳥」「ハイファイ・セット」の元メンバーの山本潤子さんと吉川忠英さんと共に、
池袋アムラックスにおいて、主に1960年代に活躍したアメリカのフォークソングバンド「PeterPaul&Mary」(PPM)のカバーを歌い、反響を呼んでいます。
(2001年にも、「PeterPaul&Mary」を復活させています)
鈴木康博は52歳の時に山本潤子、細坪基佳と共にユニット「Song For Memories」を結成していた
また、鈴木康博さんは、2000年、52歳の時には、山本潤子さんと、「ふきのとう」の元メンバー・細坪基佳さんと共に、ユニット「Song For Memories」を結成すると、邦楽、洋楽問わずポップスナンバーをカバーし、全国各地でコンサートを開催するかたわら、
- 2000年9月20日には、「Song for Memories」 ※2枚組ライブ・アルバム
- 2001年8月18日には、「Song for Memories II」
- 2006年10月4日には、「Ellys Green」
- 2009年3月25日には、「イエスタデイ・ワンス・モア~TRIBUTE TO THE CARPENTERS~」※カーペンターズのデビュー40周年にあわせ制作されたトリビュート・アルバム。
- 2009年6月3日には、ライブDVD「Song for Memories コンサート2009」
と、アルバム4枚とDVD1枚をリリースしています。
「Song for Memories コンサート2009」
鈴木康博が54歳~68歳の時には、楽曲提供、コラボ、音楽監督ほか
そんな鈴木康博さんは、その後も、
- 2002年3月には、本間組イメージソング「ONE FOR ALL,ALL FOR ONE」を楽曲提供
- 2003年6月には、NHK総合連続ドラマ「ブルーもしくはブルー」の音楽監督、テーマソングなどの劇中音楽を手掛ける
- 2003年9月には、松崎しげるさん、大野真澄さん、ジョー山中さんとのユニット「S.M.O.J」を結成し、アカペラカバーアルバム「桑田佳祐作品集」をリリース
- 2006年には、NHKのABU国際共同制作ドラマ「リコーダーをおいかけろ」劇中音楽、テレビドラマ「銭湯の娘。」の劇中音楽を担当、岡山県瀬戸内市イメージソングを制作
- 2009年には、「Bluem of Youth」の松ヶ下宏之さんとユニット「鈴木康博 -with 松ヶ下宏之-」を結成
- 2013年9月には、ソロ活動30周年記念ライブ「たどり着いたぜ30年」開催
- 2015年8月には、ピアニストの榊原大さんとのコラボライブ開催
- 2016年、落語家の林家木久扇ファミリーと「木久ちゃんロケッツ」結成
など、多方面に渡り、精力的に活動しています。
鈴木康博は69歳の時に小田和正のラジオ番組「今日は一日小田和正三昧」にメッセージを寄せていた
そして、2017年11月23日には、小田和正さんのラジオ番組「今日は一日小田和正三昧」にメッセージを寄せているのですが、
声だけとはいえ、鈴木康博さんと小田和正さんが共演したのは、鈴木康博さんが1982年に「オフコース」を脱退して以来、35年ぶりだったそうで、
鈴木康博さんは、
(「オフコース」時代について)声を聴いただけで小田って分かるのが(同じボーカルとして)悔しかった。オフコース時代は宝です
声がかすれたり、それなりに(体調に)気を使うところがお互いある。頑張ってほしい
と、小田和正さんにエールを送っています。
また、これに対し、小田和正さんは、
ビックリです。あり得ないですね。これは消化するのにしばらく時間がかかりそう。感動しちゃって・・・
(オフコースについて)宝物だよね。当時はありふれた幸せに背を向けるしかなかった。強がりでね・・・
と、感涙しており、
小田和正さんにとっては、思いがけない共演だったようです。
鈴木康博は73歳の時に音楽活動50周年記念ライブ「鈴木康博LIVE2022 おかげさまで50年+2」を開催
また、鈴木康博さんは、2022年1月、73歳の時には、音楽活動50周年を記念して「鈴木康博LIVE2022 おかげさまで50年+2」を開催しているのですが、
50周年を記念したライブは、もともと2020年に開催する予定だったのが、コロナ禍の影響で2年伸びてしまったそうで、
鈴木康博さんは、
コロナが収束しなくてアニバーサリーライヴを諦めたアーティストの方もたくさんいると思いますけど、50周年は何が何でもやりたかったんです。
アニバーサリーライヴとかはあまりやりたくないというか、できればやらない方向で…というタイプではあったんですけど(笑)、やはり50周年というのは大きな節目ですからね。
僕の音楽を聴き続けてくれているみなさんと長い間ずっと同じ時代を過ごしてきたことを共有したいという気持ちがあったので、2年過ぎようが、3年過ぎようが、とにかくやろうと決めていました。
と、語っています。
鈴木康博のアルバム(ソロ)一覧
それでは、最後に、鈴木康博さんの主なアルバム(ソロ)をご紹介しましょう。
- 1983年「Sincerely」
- 1984年「Hello Again」
- 1985年「Long Slow Distance」
- 1986年「SING MODE」
- 1987年「MY PLEASURE」
- 1988年「LULLABY」
- 1988年「A MERRY LITTLE CHRISTMAS」※ミニアルバム
- 1990年「BETTER THAN NEW -The Song I Love-」
- 1991年「Acoustic」
- 1991年「Anthology 1983-1988」※ベストアルバム
- 1992年「あなたに明日を」
- 1993年「あなたとともに YASUHIRO SUZUKI 10th Anniversary」
- 1995年「それぞれの街角で」
- 1996年「BeSide」
- 1998年「Anyone」
- 2000年「Knockin’ On Your Heart」
- 2000年「Moments On Stages」※ライブ・アルバム
- 2001年「Reborn」
- 2002年「ダレか胃薬クレ。」
- 2003年「ブルーもしくはブルー 〜もう一人の私〜 サウンドトラック」
- 2004年「AfTER」
- 2004年「FORWARD」※セルフカバーアルバム
- 2005年「鈴木康博 LIVE 2005 “FORWARD”」
- 2007年「’いいことあるさ’ 」
- 2008年「Yasuhiro Suzuki Anniversary Live 1970-2008」
- 2011年「一歩」
- 2013年「Select30 Vol.1」「Select30 Vol.2」※ベストアルバム
- 2013年「ゴールデン☆ベスト 鈴木康博」※ベストアルバム
- 2015年「この先の道」
- 2016年「Another Select+」
- 2018年「元気であれば」
- 2019年「LIVE!!! YASUHIRO SUZUKI 70TH ANNIVERSARY & BEST SELECTION 2016-2019」
- 2021年「十里の九里」
と、数多くのアルバムをリリースしています。
「鈴木康博のオフコース脱退理由は?小田和正との不仲が原因だった?」に続く
大学在学中の1969年、小田和正さん、地主道夫さんと「ジ・オフコース」(オフコースの前進バンド)を結成すると、以降、「オフコース」の中心メンバーとして活躍するも、「オフコース」が人気絶頂だった1982年に脱退した、鈴木康 …