1971年、23歳の時、「現代やくざ 血桜三兄弟」で映画デビューし、その後、「仁義なき戦い」シリーズなどのヤクザ映画に脇役で出演すると、
1976年、28歳の時には、特撮ドラマ「秘密戦隊ゴレンジャー」で主人公の海城剛/アカレンジャー役を務め、ドラマのヒット共に、たちまちブレイクを果たした、誠直也(まこと なおや)さん。
今回は、そんな誠直也さんの若い頃から現在までの経歴を、代表作を交えて時系列でご紹介します。また、最後には、出演作品(映画、テレビドラマ)の一覧もご紹介します。

「誠直也の生い立ちは?高校時代はラグビーで全国制覇もケガで俳優に転向していた!」からの続き
誠直也は23歳の時に「現代やくざ 血桜三兄弟」で映画デビュー
大学卒業後は就職せず、当時通っていたスナックのマスターの紹介で俳優の道を選んだ誠直也さんは、
1971年、23歳の時、「現代やくざ 血桜三兄弟」で映画デビューを果たしています。
誠直也は25歳の時に特撮ドラマ「ファイヤーマン」で主人公・岬大助役に抜擢されるも全30話で打ち切りとなっていた
そして、1973年、25歳の時には、特撮ドラマ「ファイヤーマン」のオーディションを受けると、見事、合格し、主人公の岬大助役に抜擢されたそうですが・・・
知名度が上がらないまま、全30話で打ち切りとなってしまったそうです。

「ファイヤーマン」より。
実は、「ファイヤーマン」は、1973年に円谷プロダクションの創立10周年記念作品として制作された特撮ドラマだったそうですが、
前番組の急な打ち切りにより、予定より前倒しで放送が決定したことから、急ピッチでの制作を余儀なくされていたそうで、
独自の要素を盛り込む時間が不足したまま、「活動時間3分」「カラータイマー(額のランプ)の点滅」「防衛チームへの所属」など、「ウルトラマン」の構成をたどる形となっていたのだそうです。
そんな中、圧倒的人気を誇っていた裏番組のアニメ「サザエさん」に苦戦し、第13話から火曜19時へと放送枠を移動するほか、視聴率回復を狙い、後半は子供向けの親しみやすい路線へと変更するも、最後まで波に乗ることはできず、
最終回は、力尽きたファイヤーマンが敵とともに宇宙の彼方へ消えていくという、円谷特撮史上屈指の儚(はかな)い結末となっています。
(そんなことから、「ファイヤーマン」は、”幻の特撮番組”と言われています)
誠直也は26歳の時、深作欣二監督作品「仁義なき戦い」シリーズに出演し役者業の面白さを実感するようになっていた
その後、誠直也さんは、1974年、26歳の時には、深作欣二監督作品「仁義なき戦い 頂上作戦」に出演すると、
以降、
と、「仁義なき戦い」シリーズに出演しているのですが、
誠直也さんは、深作欣二監督から「九州の山猿」と呼ばれて鍛え上げられ、現場は過酷そのものだったそうで、その厳しさの中で先輩たちの演技を必死に吸収するなど貪欲に食らいつき、役者業の面白さを強く実感するようになったそうです。
誠直也は27歳の時、映画「少林寺拳法」に友田弘役で出演し役者として生きていこうと決心していた
また、誠直也さんは、1975年、27歳の時には、映画「少林寺拳法」で、作品の成否を握る重要な役どころだった、友田弘役を演じているのですが、
実は、この友田弘役は、もともと、モデル出身の白石襄さんが演じる予定だったそうで、クランクイン直前に、白石襄さんが急遽降板したため、誠直也さんに白羽の矢が立ち出演したそうですが、
誠直也さんは、この作品に出演したことをきっかけに、
一生、役者として生きていこう
と、決意したのだそうです。

「少林寺拳法」より。(左から)誠直也さん、千葉真一さん、志穂美悦子さん。
誠直也は28歳の時に特撮ドラマ「秘密戦隊ゴレンジャー」で主人公の海城剛/アカレンジャー役
すると、1976年、28歳の時には、特撮ドラマ「秘密戦隊ゴレンジャー」で主人公の海城剛/アカレンジャー役に抜擢されているのですが、
この作品は、従来の変身ヒーローものに「チーム(戦隊)」という概念を持ち込み、最初から5人のヒーローが揃って登場する革新的な設定が子供たちの心を鷲掴みにし、
最高視聴率22%、全84話に及ぶロングランを記録する大ヒットとなり、誠直也さんも一躍スターダムに駆け上がったのでした。

「秘密戦隊ゴレンジャー」より。
誠直也は「秘密戦隊ゴレンジャー」では陥没骨折を負い激痛のなか出演を続けていた
ちなみに、誠直也さんは、東映から直接オファーがあった際、このオファーを受けるかどうか迷ったといいます。
というのも、今でこそ、戦隊シリーズは”若手俳優の登竜門”とされていますが、この頃は、決めポーズを取らされたり、型にはまった演技を要求され、それが体に染み付いてしまうという理由から、先輩たちからは、「あまりやらないほうがいいよ」と言われていたのだそうです。
そんな中、誠直也さんは、出演したそうですが、いざ、撮影が始まると、爆破シーンや火中での演技は壮絶で、
中でも、2メートル強の高さから飛び降りるシーンでは、草むらだと思って飛び降りた場所が、実はビルを解体した後の現場で、草に隠れて建物の基礎や鉄骨が残っていたことから、突き出していた鉄骨が靴の真ん中を貫通し、陥没骨折を負ったそうで、
「3ヶ月ぐらい泣いていた」と語るほどの激痛だったそうですが、それほどの重傷を負いながらも、撮影は毎日続いており、誠直也さんは、休みなしで出演を続けたのだそうです。
また、誠直也さんは、演出家の要求に対して「それ以上に答えてやろう」という熱意を持って取り組んでいたそうで、今となっては、こうした過酷な経験も含めて「青春だった」と思っているといいます。

誠直也は29歳の時に「特捜最前線」で吉野竜次刑事役
そんな誠直也さんは、1977年、29歳の時には、「特捜最前線」で吉野竜次刑事役に抜擢されると、1987年3月26日の放送終了まで8年に渡って出演し、お茶の間の人気を博しています。
ちなみに、第68話「誘拐・東京〜函館縦断捜査!」では走行するトラックの運転席から飛び降り、並行して走る貨物列車の無蓋車に飛び乗るシーンがあるのですが、誠直也さんは、スタントなしで演じきったそうで、
誠直也さんは、そんな「特捜最前線」に出演したことについて、
「特捜最前線」に出ることが決まった時は、うれしかったです。正直なところ「秘密戦隊ゴレンジャー」の出演が決まった時よりもはるかに(笑)。
「特捜」は、僕の中で一番大きな存在になっています。芸能生活の中で一番多く時間を占めていますから。「特捜」の8年間で自分も大きく変わっていった気がします。
と、語っています。

「特捜最前線」より。
誠直也は55歳の時に「実録ヒットマン 北海の虎・望郷」で主演(長編映画初主演)
その後も、誠直也さんは、数多くのテレビドラマや映画に出演しているのですが、2003年、55歳の時には、「実録ヒットマン 北海の虎・望郷」で主演を務めています。
(長編映画における初の主演)

「実録ヒットマン 北海の虎・望郷」より。武藤敬司さん(左)と誠直也さん(右)。
誠直也は55歳の時に映画「爆竜戦隊アバレンジャー DELUXE アバレサマーはキンキン中!」で賢者「アクガル」役
また、同年(2003年)には、映画「爆竜戦隊アバレンジャー DELUXE アバレサマーはキンキン中!」に賢者・アクガル役で特別出演しているのですが、
特撮作品への出演は、1976年の「秘密戦隊ゴレンジャー 爆弾ハリケーン!」以来、実に27年ぶりだったそうです。

「爆竜戦隊アバレンジャー DELUXE アバレサマーはキンキン中!」より。
誠直也は63歳の時、「海賊戦隊ゴーカイジャー」に「秘密戦隊ゴレンジャー」の海城剛役で出演
そして、2011年、63歳の時には、スーパー戦隊シリーズ35作記念作品「海賊戦隊ゴーカイジャー」の最終回に、「秘密戦隊ゴレンジャー」の海城剛役として出演すると、
(第1話では、声のみの出演)
同年6月に公開された映画「ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦」でも、再び「秘密戦隊ゴレンジャー」の海城剛役として出演し、海賊戦隊にゴレンジャーの大いなる力を与えるという重要な役どころを演じています。

「海賊戦隊ゴーカイジャー」より。
誠直也は73歳の時、映画「機界戦隊ゼンカイジャー THE MOVIE 赤い戦い!オール戦隊大集会!!」でも「秘密戦隊ゴレンジャー」の海城剛/アカレンジャー役で出演
また、誠直也さんは、2021年、73歳の時にも、映画「機界戦隊ゼンカイジャー THE MOVIE 赤い戦い!オール戦隊大集会!!」で、「秘密戦隊ゴレンジャー」の海城剛/アカレンジャー役として出演しています。
(「機界戦隊ゼンカイジャー THE MOVIE 赤い戦い!オール戦隊大集会!!」は、この年(2021年)の3月7日から放送されたスーパー戦隊シリーズ第45弾「機界戦隊ゼンカイジャー」の本編開始に先駆けて公開された劇場版)
誠直也の現在は?
そんな誠直也さんは、2024年、76歳の時には、テレビドラマ「ブラックペアン シーズン2」(第2話、第9話、最終話)で、
心臓血管外科医・世良雅志(竹内涼真さん)が担当している患者で、洋菓子店を営むも資金が足らずスナイプ手術を受けられない繁野隆道役で出演しています。

「ブラックペアン シーズン2」より。
また、2025年4月5日(誠直也さん76歳)、東京ドームシティのシアターGロッソで特撮ドラマ「秘密戦隊ゴレンジャー」のシークレットプレミアムイベントが開催されると、
誠直也さんは、宮内洋さん、だるま二郎さん、小牧りささん、伊藤幸雄さんと共に、「秘密戦隊ゴレンジャー」のオリジナルキャスト(5人)としてサプライズ登壇しているのですが、
(スーパー戦隊シリーズは、「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」(2025年2月16日から2026年2月8日まで放送)で50周年の節目を迎えているのですが、その第1作が「秘密戦隊ゴレンジャー」(1975年4月5日放送開始)でした)
「秘密戦隊ゴレンジャー」のオリジナルキャストが公の場で一堂に会するのは実に約50年ぶりのことだったそうで、
誠直也さんは、
もう50年が経ったんですね。改めて当時を思い出すと、みんな若くて一生懸命でした。戦隊シリーズの原点として、なんとか良い作品にしようと熱い気持ちを持っていました
「ゴレンジャー」をやっていて本当に良かった。今日は(仲間たちと再会できて)本当に嬉しく、感無量です
と、喜びを噛み締めながら熱い胸の内を語っています。

(左から)小牧りささん、伊藤幸雄さん、誠直也さん、宮内洋さん、だるま二郎さん。
誠直也の出演作品(映画)
それでは、最後に、誠直也さんの出演作品をご紹介します。
映画では、
- 1971年「現代やくざ 血桜三兄弟」
- 1971年「不良番長 突撃一番」
- 1971年「新網走番外地 吹雪の大脱走」
- 1972年「不良番長 のら犬機動隊」
- 1972年「不良番長 一網打尽」
- 1972年「まむしの兄弟 傷害恐喝十八犯」
- 1972年「人斬り与太 狂犬三兄弟」
- 1972年「狼やくざ 葬いは俺が出す」
- 1973年「番格ロック」
- 1974年「安藤組外伝 人斬り舎弟」
- 1974年「山口組外伝 九州進攻作戦」
- 1974年「衝撃! 売春都市」
- 1974年「仁義なき戦い 頂上作戦」
- 1974年「仁義なき戦い 完結篇」
- 1974年「新仁義なき戦い」
- 1974年「暴力街」
- 1974年「唐獅子警察」
- 1974年「あゝ決戦航空隊」
- 1974年「任侠花一輪」
- 1975年「少林寺拳法」
- 1975年「トラック野郎・御意見無用」
- 1976年「トラック野郎・天下御免」
- 1976年「ラグビー野郎」
- 1976年「秘密戦隊ゴレンジャー 爆弾ハリケーン!」※主演
- 1977年「トラック野郎・男一匹桃次郎」
- 1978年「ダイナマイトどんどん」
- 1979年「黄金の犬」
- 1981年「炎のごとく」
- 1982年「鬼龍院花子の生涯」
- 1984年「朽ちた手押し車」
- 1985年「山下少年物語」
- 1985年「最後の博徒」
- 1985年「ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ」
- 1989年「文学賞殺人事件 大いなる助走」
- 1989年「悲しきヒットマン」
- 1989年「ウォータームーン」
- 1990年「激動の1750日」
- 1991年「撃てばかげろう」
- 1991年「獅子王たちの夏」
- 1994年「ノストラダムス戦慄の啓示」
- 1994年「爆走トラッカー軍団」
- 1996年「人間の翼 最後のキャッチボール」
- 1996年「難波金融伝 ミナミの帝王 劇場版PARTVIII」
- 1999年「稚内発 学び座」
- 2000年「修羅がゆく10 北陸代理決戦」
- 2001年「親分はイエス様」
- 2002年「実録ヒットマン 妻・その愛」
- 2003年「新・仁義なき戦い 謀殺」
- 2003年「爆竜戦隊アバレンジャー DELUXE アバレサマーはキンキン中!」
- 2003年「行動隊長伝 血盟」
- 2003年「実録ヒットマン 北海の虎・望郷」※主演
- 2004年「渋谷物語」
- 2005年「極道の妻たち 情炎」
- 2005年「ハルウララ」
- 2005年「男前 日本一の画家になったる!」
- 2006年「風雲児 長者番付に挑んだ男」
- 2007年「約束の午後~OVER THE NIGHT~」
- 2007年「大阪府警潜入捜査官」
- 2011年「ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦」
- 2012年「死ガ二人ヲワカツマデ・・・」
誠直也の出演作品(テレビドラマ)
テレビドラマでは、
- 1971年「特別機動捜査隊」

「特別機動捜査隊」より。誠直也さん(左)と夏夕介さん(右)。 - 1973年「ファイヤーマン」※主演
- 1974年「愛子」
- 1975~1977年「秘密戦隊ゴレンジャー」※主演
- 1977~1985年、1987年「特捜最前線」

「特捜最前線」より。藤岡弘、さん(左)と誠直也さん(右)。 - 1980年 NHK大河ドラマ「獅子の時代」
- 1981年「煙が目にしみる」
- 1982年「おんな霧隠才蔵」
- 1983年「ぼくの妹に その9」
- 1984年「妄執の女」
- 1985年「女が階段を上る時」
- 1986年「恋とオムレツ」
- 1987~1988年「おさと」
- 1989年「坂本龍馬」
- 1990年「花真珠」
- 1991年「源義経」
- 1992年「学校があぶない」
- 1993年「水戸黄門」
- 1994年「鬼平犯科帳」
- 1995年 NHK大河ドラマ「八代将軍吉宗」
- 1996年 NHK大河ドラマ「秀吉」
- 1997年「ブライダルコーディネーターの事件簿」
- 1998年「当番弁護士5」
- 1999年 NHK大河ドラマ「元禄繚乱」
- 2000年「オカン」
- 2001年「ルージュ」
- 2002年「水戸黄門」
- 2003年 NHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」
- 2004年「大都会の女たち」
- 2005年「神楽坂署生活安全課 花街欲望の殺意」
- 2006~2008年「警視庁捜査一課9係」
- 2010年「警部・柘植京介」
- 2011~2012年「海賊戦隊ゴーカイジャー」
- 2013年「警視・深町征爾2」
- 2022年「DCU」

「DCU」より。 - 2024年「ブラックペアン シーズン2」
ほか、数多くの作品に出演しています。
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