タレント・女優としてだけでなく、歌手としても大成功を収めた、研ナオコ(けん なおこ)さんですが、人気絶頂だった1977年、「大麻取締法違反」容疑で逮捕されます。
「研ナオコは若い頃「愚図」「あばよ」が大ヒットしていた!」からの続き
「大麻取締法違反」容疑で逮捕されていた
歌手としてデビューするも、当初はなかなか売れず、タレントとして人気が出た後、歌手としても大成功を収めた研さんですが、
そんな人気絶頂の1977年9月29日、当時住んでいた、渋谷区千駄ヶ谷の自宅マンションに家宅捜索が入ると、3グラムのマリファナ(乾燥大麻)が見つかり、「大麻取締法違反」容疑で逮捕されます。
(大麻は知り合いのバンドマスターからもらっていたそうで、研さんが逮捕されると、錦野旦さん、井上陽水さん、内藤やす子さんも、芋づる式に逮捕されました)
半年間の自粛後に芸能活動再開
ただ、初犯だったことや、警察の任意同行には素直に応じ、使用を認めたことから、起訴はされず(起訴猶予処分)。
半年間だけ芸能活動を自粛すると、翌年の1978年3月には、16枚目のシングル「かもめはかもめ」で復帰を果たしています。
「かもめはかもめ」より。
井上陽水、錦野旦、美川憲一など大物歌手が芋づる式に逮捕されていた
ところで、1977年には、研さんのほかにも、数多くの芸能人が薬物で逮捕されているのですが、
(後に「芸能界麻薬汚染事件」と名付けられています)
この一連の事件の火付け役となったのは、俳優の岩城滉一さんで、1977年7月、暴力団から入手した覚醒剤を使用したとして、「覚せい剤取締法違反」で警視庁に逮捕されると、
同年8月には、ジョー山中さん、9月には、研さん、井上陽水さん、内田裕也さん、内藤やす子さん、10月には、桑名正博さん、錦野旦さん、美川憲一さん、11月には、上田正樹さんと、半年足らずで、大物歌手ばかりが「大麻取締法違反」などで逮捕されており、
芸能レポーターの石川敏男氏は、
当時、アメリカのヒッピー文化が流入したことがきっかけで、ミュージシャンを中心に大麻が流行しました。
73年に井上陽水が発表した『夢の中へ』に出てくる“探しものはなんですか”という歌詞は、薬物を指しているという都市伝説があったので、陽水の逮捕を受けて、やはり!と話題になりました
と、語っています。
「研ナオコが昔大麻所持で逮捕も半年で復帰できた理由とは?」に続く