１９７８年９月、アイドルとして人気絶頂だった木之内みどりさんですが、突然、アメリカへの愛の逃避行で仕事に穴を開け、世間を騒然とさせます。そこで、今回は、木之内さんのプライベートについて調べてみました。
「木之内みどりの若い頃は野球狂の詩！横浜いれぶんがヒット！」からの続き
後藤次利と駆け落ち渡米
こうして、１９７８年、ようやく、11枚目のシングル「横浜いれぶん」がヒットすると、その後も、ロック系３部作として、
１９７８年６月「無鉄砲」
９月「一匹狼（ローン・ウルフ）」
が、制作されたのですが・・・
「一匹狼（ローン・ウルフ）」発売目前の９月１１日の夕方、２１歳だった木之内さんから、突然、事務所の浅井企画に、
ごめんなさい。後藤次利さんと一緒にいるところを写真に撮られてしまいました。こうなったら日本にはいられません。一緒にアメリカへ行く。
と、一本の電話が入ると、その３時間後には、
今成田です。これから飛行機に乗ります。
と、再度、電話があり、木之内さんは、ロックバンド「サディスティックス」のベーシストで作曲家の後藤次利さんとニューヨークに向けて出発されたのでした。
後藤次利さん。
ちなみに、お二人は、出国の手続きをしているところを女性週刊誌の記者にキャッチされ、突撃取材を受けるのですが、後藤さんが、
とにかく彼女とのこともアメリカから帰国したらいっさい話します。僕も男です。
と、答えられています。
後藤次利との馴れ初めは？
実は、木之内さんは、同年５月、８枚目のアルバム「苦いルージュ」（1978年7月発売）のレコーディングがきっかけで後藤さんと知り合うと、すぐに親密になり、９月には、二人の関係が木之内さんの事務所の浅井企画の知るところとなったそうです。
「苦いルージュ」
ただ、後藤さんは既婚者。（1973年にフォークデュオ「シモンズ」の元メンバー・玉井タエさんと結婚するも、木之内さんと知り合う3ヶ月前から、別居＆離婚話も持ち上がっていたそうです）
９月５日には、木之内さん、後藤さん、浅井企画の３者面談が行われ、後藤さんが、
現在離婚手続き進行中です
と、言ったため、浅井企画は、後藤さんの離婚が成立してから、交際について再度話し合おうと、この面談は終了していたのでした。
浅井企画が本人不在の引退会見
そんな中でのこの突然の駆け落ちには、当然、事務所の浅井企画は驚き、経由地のロスに着いた木之内さんを電話で説得するのですが、
木之内さんはというと、
こんなことになってもう帰れません
と、繰り返すばかりだったそうで、
９月１３日の夕方、マネージャーの川岸さんがニューヨークに行き、木之内さんと直接話し合いの場を持たれるのですが、
それでも、なお、木之内さんが、
帰国するつもりはありません。芸能界を引退したい。
と、帰国を拒否されたことから、
川岸さんは、事務所の浅井企画に、木之内さんに芸能界復帰の意志がないことを伝えると、９月１４日午後、浅井企画は、木之内さん本人が不在のまま、異例の引退会見を開いたのでした。
（この引退会見によって、騒動が公になりました。）
計画的な出国だった？
その会見によると、木之内さんは、９月６日から９月９日まで地方で仕事をこなし、９月１０日には東京に戻られていたそうですが、
１１日の夕方、箱崎・東京シティエアターミナルで後藤さんと二人でいるところを、女性週刊誌の記者にキャッチされ、取材を受けることになってしまったため、逃げ場を失い、とりあえず、後藤さんとともに成田空港まで行くことに。
ただ、成田空港にも記者たちが張り込んでいたことから、どうにもならなくなり、着の身着のままで、後藤さんと一緒に飛行機に飛び乗ったと、ハプニングを強調されています。
しかし、木之内さんが、パスポートとチケットを用意して、東京シティエアターミナルにいたことや、
木之内さんが、後藤さんと浅井企画との３者面談の際、後藤さんがレコーディングのため９月１１日から渡米する予定だと知り、
私も次利さんとアメリカへ行きたい
と、語っておられたことが明らかになると、計画的な出国が疑われたのでした。
本人の謝罪＆引退会見
その後、木之内さんは、９月３０日、ようやく後藤さんとともに帰国されると、空港近くのホテルで会見を開かれ、まず、
今度のことは後藤さんのせいでも何でもありません。みんな私がいけなかったんです。
と、謝罪。
続けて、
子どものできるようなことはしていません。
私は前々から心のどこかで芸能界は向いていないなと思っていました。私のファンは若い男の子たちが多いので、このままいるとファンの人達を裏切ることになると思っていました。
こんな気持が、後藤さんと知り合ったことで一気に爆発したんだと思います。引退は後悔していません。これからは生きていくために、別の仕事をさがすつもりです。
結婚がどうこうというより、私はただ後藤さんが好きなだけです。これからどうするかは彼が選ぶ問題ですから。
と、答えられたのでした、
そして、後藤さんも、
非はすべて男としての自分が受けます。たとえ、どんな理由があったにせよ、申し訳ないことをしました。
と、謝罪されたのでした。
「木之内みどりの旦那は竹中直人！再婚だった！子供は？」に続く
