「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」の破天荒なレポーター役で大ブレイクし、11年間レギュラー出演した、高田純次(たかだ じゅんじ)さんは、このことをきっかけに、「芸能界一のテキトー男」として、テレビに次々と出演するようになるのですが、その素顔は真面目で、高田さんを尊敬する芸能人が数多くいるといいます。
「高田純次は「オレたちひょうきん族」のブラックデビルだった!」からの続き
居づらくなって「東京乾電池」を退団
「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」での破天荒なレポーター役で、一躍お茶の間の人気者となった高田さんですが、
1987年、40歳の時には、
テレビのレギュラーをやってると、劇団では居心地が悪いんですよ。テレビに出ながら、公演はちょこっとだけという訳にはいかないでしょ。葛藤したこともありました。
それでだんだん居づらくなって辞めたって感じですね。これも僕にとっては決断だったよね。最後の舞台は、山崎哲さんが豊田商事事件をモデルに書いた「まことむすびの事件」。そのあとは、ちょこちょこ仕事をしながら、こうして現在に至るわけですけど。
と、30歳から10年在籍された「東京乾電池」を退団されています。
「5時から男」が話題に
その後、高田さんは、1988年、中外製薬の栄養補給剤「グロンサン」のCMに出演すると、
5時から男
のキャッチコピーが話題となり、同年、この「5時から男」が、新語・流行語大賞の「流行語部門・大衆賞」を受賞。
当時は、会社が終わってからも、元気に遊び回るサラリーマンが多く、そんな時代背景と見事にマッチし、以降、シリーズ化されるほどの人気を博したのでした。
「5時から男」
EXILEも高田ダンスを踊っていた
また、高田さんは、1990年代には、クイズ番組「クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!」にもレギュラー出演されているのですが、100万円が当った時に、高田さんが踊った「高田ダンス」が大きな話題となります。
ちなみに、この「高田ダンス」、もともとは、「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」での原宿のダンスロケの際、「高田さんもなんかやってください」と言われて、やることがないから、ぐるぐる回っただけのダンスだったそうですが、そのひょうきんなところが人気となったものだとか。
ちなみに、劇団「EXILE」の八木将康さんは、歌手デビューの際に「高田ダンス」を取り入れたほか、近年は、「EXILE」の弟分「GENERATIONS」のメンバーとともに「高田ダンス」を披露されるなど、世代を超えて人気を博しています。
「高田ダンス」を披露する高田さん。
テキトー男の素顔は?
そんな高田さんは、「芸能界一のテキトー男」と呼ばれ、
- テレビの収録にパジャマで来たことがある
- 楽屋で全裸になってヨガをしていた
- 約50個あったロケ弁のおかずを一口ずつ食べた
- バラエティーの場合、絶対ディレクターの指示に従わず、適当にまとめる
と、干されてもおかしくないことをされているのですが、実は、高田さんは、これまで、一度もテレビ界から干されたことがないというのです。
というのも、某芸能プロ関係者は、
実は、高田はテキトーな男ではないからです。素の高田は本当にマジメ。テキトー男は演出。どうすればみんな喜んでくれるのか、そればかりを考えているんです
某制作会社幹部も、
素の高田は、時間など約束事を絶対に守る人。もし、本当にテキトーだったらとっくに干されていますよ
と、証言しており、本当の高田さんはとても真面目な人なのだそうです。
岡田准一と相葉雅紀ほか多数の芸能人が高田純次を尊敬
実際、そんな高田さんを尊敬する芸能人は数多くおり、なかでも有名なのが、「V6」の岡田准一さんと元嵐の相葉雅紀さんのお二人なのですが、
岡田さんは、デビューが「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」だったことから、高田さんに人生哲学を教えてもらったのがきっかけで、
相葉さんは、テレビドラマ「ようこそ、わが家へ」で、高田さんと共演された際、演技についていろいろとアドバイスをもらったことがきっかけだったとか。
ちなみに、高田さんは、常日頃から、
「テキトー」を漢字に直すと適当。「いい加減」という意味の裏に「ちょうどいい」という意味がある
と、おっしゃっているとのことですが、ほんとにテキトーなら、多くの人に尊敬されるどころか、長年、芸能界で活躍できる訳もありませんね。