1978年に「文学座」に入り、女優活動をスタートして以来、40年以上経った今もなお、テレビドラマや映画で唯一無二の存在感を放っている、田中裕子(たなか ゆうこ)さん。今回は、そんな田中さんの出演作品を画像を交えてご紹介します。
「田中裕子は昔「おしん」「天城越え」のほかCMでタコも?」からの続き
出演作品(テレビドラマ)
それではここで、田中さんのデビューからの主な出演作品をご紹介しましょう。
テレビドラマでは、
1979年 NHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」
1980年「恋人たち」
1981年「想い出づくり。」
1982年「つゆくさ・愛」
1984年 NHK連続テレビ小説「おしん」
「想い出づくり。」より。(左から)田中さん、森昌子さん、古手川祐子さん。
1985年「しあわせの国 青い鳥ぱたぱた?」
1986~2001年「向田邦子新春シリーズ」
1988年「蛍の宿」
1989年「九時まで待って」
「向田邦子新春シリーズ」より。(左から)小林薫さん、田中さん、森繁久彌さん。
1990年 NHK大河ドラマ「翔ぶが如く」
1991年「怪談・花屋敷」
1992年「29歳・おもかげを風にあたえよ」
1993年「にごりえ」
1995年「照柿」
「翔ぶが如く」より。
1996年「春さん 夢配達人」
1998年 初春ドラマスペシャル「人情馬鹿物語」
2003年「新しい朝が来た~8月15日のラジオ体操」
2004年 NHK連続テレビ小説「わかば」
「わかば」より。(左から)崎本大海さん、原田夏希さん、田中さん。
2006年「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」
2008年「歓喜の歌」
2010年「Mother」
2013年「Woman」
2014年「はなちゃんのみそ汁」
「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」より。大泉洋さんと田中さん。
2015年 NHK連続テレビ小説「まれ」
2016年「この街の命に」
2017年「絆~走れ奇跡の子馬~」
2018年「anone」
「anone」より。広瀬すずさんと田中さん。
出演作品(映画)
映画では、
1981年「日本フィルハーモニー物語 炎の第五楽章」
「ええじゃないか」
「北斎漫画」
1982年「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」
「ザ・レイプ」
「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」より。田中さんと沢田研二さん。
1983年「天城越え」
1985年「カポネ大いに泣く」
「夜叉」
1987年「二十四の瞳」
「夜叉」より。
1988年「嵐が丘」
1996年「虹をつかむ男」
1999年「大阪物語」
「お受験」
2000年「ピーピー兄弟/THE BLEEP BROTHERS」
「ざわざわ下北沢」
「虹をつかむ男」より。西田敏行さんと田中さん。
2001年「ホタル」
2005年「いつか読書する日」
「火火」
「埋もれ木」
2008年「ホームレス中学生」
2010年「春との旅」
「火火」より。
2012年「あなたへ」
2013年「はじまりのみち」
「共喰い」
2014年「家路」
2015年「深夜食堂」
「ねことじいちゃん」
「ひとよ」
「深夜食堂」より。(左から)綾田俊樹さん、田中さん、宇野祥平さん。
ほか、数多くの作品に出演されています。
劇場アニメ(声優)
また、田中さんは、
1997年には、「もののけ姫」エボシ御前 役
2006年には、「ゲド戦記」クモ 役
と、「スタジオジブリ」作品で、声優も務められています。
映画「ひとよ」のこはる役は白石監督たっての希望だった
ところで、田中さんは、ある夜に起きた事件によって人生が大きく狂ってしまった母親と、その子どもたちが15年ぶりに再会し、葛藤と戸惑いの中で一度壊れた絆を取り戻そうとする姿を描いた、映画「ひとよ」で、母親・こはる役を演じられているのですが、
(長男を鈴木亮平さん、次男を佐藤健さん、この二人の妹を松岡茉優さんが演じられています)
実は、この映画の監督・白石和彌さんが、こはる役に田中さんを強く推薦し、直接、田中さんと出演交渉されたそうで、
白石監督は、田中さんをこはる役に強く推した理由について、
田中裕子さん演じるこはるは、15年前の“一夜の出来事”があったから、現在があるという物語を導く人物。その強さが、この映画の強さになる。田中さんがこれまでにやってこられたすべての仕事を鑑みても、その存在感、女優としての大きさが、直接この作品のこはるとして輝く確信がありました
と、明かされており、60代(当時)を回ってもなお、唯一無二の田中さんの存在感は映画監督たちを魅了し続けているようです。
「ひとよ」より。