1965年、テレビドラマ「女と味噌汁」でお茶の間に広く知られるようになると、1970年には、映画「男はつらいよ 望郷篇」で寅さんのマドンナ、1990年~2011年には、「渡る世間は鬼ばかり」で岡倉家の長女・野田弥生役を演じ、お茶の間で人気を博した、長山藍子(ながやま あいこ)さんですが、毒舌が持ち味の坂上忍さんが「母さん」と呼んで慕っておられるといいます。今回はそんなお二人の関係についてご紹介します。
「長山藍子のデビューからの出演ドラマ映画を画像で!」からの続き
子役時代の坂上忍は長山藍子に救われていた
長山さんを、「坂上忍」で多くの方が検索されているようですが、実は、坂上さんが、2015年6月、バラエティ番組「行列のできる法律相談所」の「会いたかったあの人とご対面SP」に出演された際、会いたかった人に、長山さんを挙げられたそうです。
というのも、坂上さんが子役時代の1970年代当時は、周囲は子役に厳しく、稽古の時でさえも台本を持たせてもらえなかったことから、坂上さんは、セリフを全部暗記して、現場に臨まなくてはならず、
そんな厳しい環境に加え、当時9歳だった坂上さんには、親やマネージャーの同伴はなく、いつも孤独な現場を過ごされていたそうですが、
そんな中、多くのテレビドラマで共演した長山さんだけは、坂上さんを気遣って、優しい言葉をかけてくれていたというのです。
坂上忍が今でも忘れられない長山藍子の優しさとは?
例えば、坂上さんは、あるテレビドラマの撮影現場に、連絡ミスで2時間遅刻するという大失敗をしてしまったことがあったそうですが、共演者の冷たい視線を浴びる中、長山さんだけは気遣ってくれたほか、
あるテレビドラマの稽古現場では、関係者らが夕食に出前をとることになるも、坂上さんはというと、親御さんから交通費と予備の100円しかもらっていなかったことから、何も注文することができず、休憩時間中、一人で廊下に座っていたそうですが、
長山さんだけが気づき、
しーちゃん食べてないの?私の食べる?
と、注文していたラーメンと餃子を坂上さんに分けてくれたそうで、坂上さんは、今でも、長山さんの優しさが忘れられないのでした。
坂上忍と感動の再会
そして、そんな坂上さんが、番組で長山さんと再会を果たし、
子役のときに藍子さんに可愛がっていただいて、声をかけていただいたのが、ものすごく僕の支えというか救いで。藍子さん本当に感謝してます、ありがとうございます。
と、深々と頭を下げると、
長山さんも、
お母さんみたいに泣けてきた。あなたは上手だった、心がその役になっちゃうから、私あなたにすごい泣かされたもん。
と、感無量となられているのですが、
坂上さんは、お昼の番組「バイキング」で、最高級マグロ丼、最高級デパ地下弁当、超高額の雑炊など、自腹で長山さんに恩返しのご馳走をされているほか、
坂上さん自身が経営する子役養成所の教育方針にも、この長山さんの教えを活かしているとのことで、長山さんの優しさが、どれほど救いになったかがよく分かります。
坂上忍が赤ちゃんの時に会っていた
ちなみに、長山さんによると、昔、長山さんがテレビドラマ「火曜日の女」シリーズに出演された際、坂上さんのお兄さんが長山さんの子ども役を演じていたそうですが、保護者として来ていたお母さんが抱っこしていたのが、まだ赤ちゃんだった坂上さんだったそうで、
長山さんは、
保護者で来てたお母様が抱いていたのが、生まれて間もないベビーのしーちゃん。かわいい赤ちゃんだったわ。だから「坂上忍が初めて会った俳優は長山さんだったの!」とお母さんはおっしゃるの
と、明かされています。
そして、その後、テレビドラマ「たんぽぽ」で、血のつながっていない親子の役で、坂上さんと共演されているのですが、
しーちゃんは休憩時間になっても交通費と100円しか持っておらず、出前もとれないで外で待ってたら、私が声かけたんですって。ラーメンと餃子を私が分けてあげたって、しーちゃんは言うのだけど、まったく覚えてないのよね。
覚えてるのは、あのころのしーちゃんが本当にかわいくて芝居が上手だったこと。今はすっかりおじさんだけど、澄んだ瞳とときどき見せるあの笑顔は、私にとっては昔とちっとも変わっていない「愛しいしーちゃん」です
と、語っておられました♪