イジメにも負けず、就職活動40社以上不採用にもメゲず、コピーライターとして、「TCC(東京コピーライターズクラブ)」の新人賞を受賞するも、今度は、師匠の糸井重里さんから、コピーライターには向いていないと言われた、林真理子(はやし まりこ)さんですが、この後、ついに大ブレイクされます。
「林真理子の若い頃は糸井重里に師事しコピーライターをしていた!」からの続き
処女作「ルンルンを買っておうちに帰ろう」が100万部超のベストセラー
コピーライターとして、「TCC(東京コピーライターズクラブ)」の新人賞を受賞するなど、才能を見せながら、今をときめく、コピーライターの糸井重里さんから、はっきりと、コピーライターに向いていないと言われるも、
その理由を聞き、なるほどと納得した林さんは、編集者に勧められるがまま、1982年、若い女性の等身大の姿を描いたエッセイ「ルンルンを買っておうちに帰ろう」を出版されると、いきなり100万部を超えるベストセラーになります。
「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞受賞
そして、このヒットで、作家として生きていく覚悟を決めた林さんは、
以降、
1983年「夢見るころを過ぎても」
「幸せになろうね-働くおんなの意地とマコト けなげに上手にワーキング!」
「花より結婚きびダンゴ」
「ルンルン症候群」
1984年「星に願いを」
「街角に投げキッス」
「林真理子スペシャル―ルンルンだけじゃ、ものたりなくて」
「真理子の夢は夜ひらく」
「ブルーレディに赤い薔薇」
「葡萄が目にしみる」
「ふたりよがり―対談集」
「テレビしちゃった!」
1985年「星影のステラ」
「今夜も思い出し笑い」
「テネシーワルツ」
「林真理子二枚目コレクション」
「紫色の場」
と、怒涛のように著書を出版されると、
1986年には、前年の1985年に発表した「最終便に間に合えば」「京都まで」で「第94回直木賞」を受賞。
1995年には、「白蓮れんれん」で「第8回柴田錬三郎賞」
1998年には、「みんなの秘密」で「第32回吉川英治文学賞」
2013年には、「アスクレピオスの愛人」で「第20回島清恋愛文学賞」
と、数々の賞を受賞され、
ついに、2018年には「紫綬褒章」まで受章され、
自分は怠け者だとずっと思っていたが、最近になって「地方出身の努力家」なんだと気づきました。小説を書くことが私を成長させてくれました。
と、その喜びを語るまでになられたのでした。
(「紫綬褒章」とは、芸術や学術で業績の著しい人に国家から授与される褒章)
映像化作品(テレビドラマ)
それでは、ここで、数多い林さんの著書の中から、映像化された作品をご紹介しましょう。
テレビドラマでは、
1984年「林真理子の星に願いを」(原作:『星に願いを』)
1986年「南青山物語」(原作:『南青山物語』)
1987年「胡桃の家」(原作:『胡桃の家』)
「ビデオ・パーティー」(原作:『ビデオパーティー(『身も心も』)』)
1988年「しあわせ志願」(原作:『真理子の青春日記&レター』『食べるたびに哀しくって』)
1989年「林真理子の危険な女ともだち」(原作:『満ちたりぬ月』)
1990年「女キャスター物語」(原作:『幕はおりたのだろうか』)
1991年「葡萄が目にしみる」(原作:『葡萄が目にしみる』)
「ラブストーリーは突然に『素敵なボーイ・ミーツ・ガール』」(原作:『素敵なボーイ・ミーツ・ガール』)
1992年「ミカドの淑女」(原作:『ミカドの淑女』)
1993年「トーキョー国盗り物語」(原作:『トーキョー国盗り物語』)
1996年、1998年「素晴らしき家族旅行」(原作:『素晴らしき家族旅行』)
1996年「恐い女シリーズ(1)女の怪談「土曜日の献立」」ほか2編(原作:『怪談―男と女の物語はいつも怖い』)
「トーキョー国盗り物語」より。(左から)清水美砂さん、沢口靖子さん、荻野目洋子さん。
1997年「不機嫌な果実」(原作:『不機嫌な果実』)
2003年「夢みる葡萄~本を読む女~」(原作:『本を読む女』)
「コスメティック」(原作:『コスメティック』)
2005年「anego[アネゴ]」(原作:『anego』)
2006年「ウーマンズ・アイランド~彼女たちの選択~」(原作:『ウーマンズ・アイランド』)
「不機嫌な果実」より。(左から)石田ゆり子さん、岸田今日子さん、渡辺いっけいさん。
2011年「下流の宴」(原作:『下流の宴』)
2016年「不機嫌な果実」(原作:『不機嫌な果実』)
2018年「西郷どん」(原作:『西郷どん!』)
2021年「最高のオバハン 中島ハルコ」(原作:『最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室』『最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない!』)
映像化作品(映画)
映画では、
1997年「不機嫌な果実」(原作:『不機嫌な果実』)
2001年「東京マリーゴールド」(原作:『一年ののち(『東京小説』)』)
など、多数の著書が映像化されています。
「林真理子の夫は元エリートサラリーマン!娘は障害者?」に続く