古典落語にもかかわらず、ラジカセを持ち込んだり、身なりも、アフロヘアーにオーバーオール、しかも、持ちネタは裸芸と、何もかもがブッ飛んでいた、笑福亭鶴瓶(しょうふくてい つるべ)さんですが、なんと、超能力が使えると嘘をつき、テレビ、ラジオに進出するきっかけを掴んでいたといいます。

「笑福亭鶴瓶が若い頃は裸芸が持ちネタだった!」からの続き

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超能力が使えると嘘をつきテレビ&ラジオに進出

鶴瓶さんは、とにかく早く、活動の場が欲しかったことから、超能力(透視とスプーン曲げ)が使えると、師匠の6代目笑福亭松鶴さんに嘘をつき、実際にスプーン曲げをやってみたことがあったそうですが(力任せにやったそうです)、

これを見た松鶴さんは、驚愕して、すっかり信じ込み、「ウチに超能力を使う弟子がおる」とテレビに鶴瓶さんを売り込んでくれたそうで、

鶴瓶さんは、これをきっかけに、業界関係者に顔と名前を覚えてもらい、テレビ、ラジオへと進出する足場を作ったのだそうです。

(当時は、ユリ・ゲラーさんなど、超能力ブームでした)

上岡龍太郎だけは鶴瓶の超能力を疑っていた

ただ、上岡龍太郎さんだけは、鶴瓶さんの超能力を信じず、また、そんなインチキを平気でする鶴瓶さんの人間性を疑ったそうですが、

鶴瓶さんが正直に事情を話すと、上岡さんはその心意気に大いに賛同。誤解が解けた二人は、このことが縁となって、お互いの楽屋を訪れるようになったそうで、後に二人で、台本・打ち合わせ無しで60分間のトークを行う、「鶴瓶・上岡パペポTV」(「激突夜話」)という番組を持っています。


「パペポTV」より。(クリックでyoutube)

本当に透視能力があった?

ちなみに、後に、鶴瓶さんは、その時のことを、

あれもね、別にそれで活躍しようと思ってやった訳じゃないんです。ユリ・ゲラーが出てきた時代だったのですが、落語の大喜利の番組で、カレーのスプーンを持って「曲がるんちゃうん?」と思って試してみたら、指が強いからたまたま曲がってみんなが「曲がった、曲がった!」って騒いだ。

スプーンを曲げるだけでこれほどみんながびっくりするのかと思いました。その後、産経新聞の取材が来ることになって、そのころには「超能力なんてない」と言っていたのですが、記者の方に「鶴瓶さん、茶色の封筒に入った数字を当ててみてください」と言われ「そんなん当たらへんですよ」って言いながら答えたら、本当に当たったんです

その後、「超能力があったら当てられるだろう」って言われ、競馬の予想をさせられたこともありました。僕、全然競馬について分からないんですが、5-7と適当に言ったらそれが本当に当たってしまい、土日になるたびに数字を言えと言われたこともありましたね

と、明かしているのですが、

鶴瓶さんは、小学4年生の時も、近所の男性に誘われて競馬場に行き、適当に指名した馬券で見事40万円を当てたこともあったそうなので、不思議な力があったことは事実のようです。

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明石家さんまとの出会い

ところで、そんな駆け出しだった1973年頃、鶴瓶さんは、ある落語会で、まだ、本名の「杉本高文」で活動していた、明石家さんまさんと初めて出会ったそうですが、

(その落語会では、さんまさんが一番手、鶴瓶さんが二番手だったそうです)

落語会が終わったその帰り道、偶然一緒になったそうで、

鶴瓶さんは、

自分、杉本いうの?

どこ出身?

などと、優しく話しかけながら、一緒に心斎橋を歩いて帰ったのだそうです。

そして、帰り道の途中、鶴瓶さんがさんまさんに大判焼きを1個おごってあげると、さんまさんは、この世界に入って、初めて先輩におごってもらったことから、大感激したそうですが・・・

さんまさんによると、その後、事あるごとに、鶴瓶さんから、

あのときオゴってやったな

と、言われ続けたそうで、

たかが30円の大判焼き1個のせいで一生言われ続けるんや

と、感動と感謝は、やがて、後悔に変わっていったとのことでした(笑)

「笑福亭鶴瓶は昔ラジオの生放送中リスナーの父親にブチギレしていた!」に続く

(クリックでyoutube)

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