劇団出身で、三谷幸喜作品の常連としてもお馴染みの俳優、浅野和之(あさの かずゆき)さん。その穏やかな雰囲気から、紳士的な役や、気弱なサラリーマンなどを演じられることが多いようです。スーツ姿がとても良く似合う、ダンディな役者さんです。
夢の遊眠社出身!
浅野さんは、「安部公房スタジオ」を経て、
1987年、野田秀樹さん率いる小劇団、
「夢の遊眠社」に入団されました。
1992年に劇団は解散されましたが、
その後も舞台を中心に、テレビ、映画、CMと、
活動の場を広げておられます。
2005年には、「紀伊國屋演劇賞個人賞」
2006年と2011年には、「読売演劇大賞最優秀男優賞」
を受賞されるという、演技派です。
演劇界の重鎮として、
多くの若手俳優に影響を与えており、
俳優の高橋克実さんは、演技で行き詰まると、
真っ先に浅野さんに相談されるのだとか。
同じく、小栗旬さんも、
「役者として凄いと思う」
「いろんなものを頂いた」
と、いろいろなインタビューで、
浅野さんについて語っておられたそうです。
ワンピース!
大人気コミック「ワンピース」を舞台化した、
「スーパー歌舞伎II『ワンピース』」で、
浅野さんは、
なんと、センゴク役に抜擢されました。
海軍の大目付という役柄で、
なんだかすごく強そうなんですが、
センゴクのプロフィールには、
「仏」の異名の通り一見温和な風貌だが、
冷静かつ謹厳で、任務には私情を一切持ち込まない。
とありましたので、
浅野さんにぴったりはまりそうですね!
この舞台は、
歌舞伎役者の市川猿之助さんが、
演出と、主人公のルフィを演じておられ、
歌舞伎と現代を融合させた、
まさに新時代の歌舞伎ということで、
とても注目されています。
人気コミックの作品化は、
役に対する、ファンのイメージや思い入れがあるため、
とても難しいものがありますが、
浅野さんなら、心配ありませんね!
と、同時に、
センゴクを浅野さんがどのように演じられるのか、
期待が高まります。
2015年10月7日から11月25日まで、
新橋演舞場で行われるということで、
楽しみですね♪
妻は?息子は?
浅野さんは、
結婚されているようですが、
奥さんの情報がありませんでしたので、
一般の方なのでしょう。
役者さんらしく、プライベートなことは、
あまり語っておられないようです。
ただ、夕刊フジ「zakzak」のインタビューで、
2015年現在、
24歳の息子さんがいらっしゃることを、
明かされていました。
仕事がない時は時間があったので、
子育てもしっかりやりました。昨年のドラマ「きょうは会社休みます。」では、
一人娘(綾瀬はるかさん)をもつ父親役を演じたのですが、
親が子を思う気持ちはスッと入れたので、
演じやすかったですね。
と、父親という自身の経験が、
演技に役立ったことを語っておられました。
そして、ラジオ「ボクラの時代」に出演された時、
息子さんについて、
小さい頃から、コミュニケーションがちゃんとしているから。
普通の家庭はお父さんは遅く帰ってきて、
ほとんど会わずにまた出て行く繰り返しでしょ。うちは小さい時ずっと一緒にいられたから、
反抗期がなかった。
と、語っておられたそうです。
そして、共演した俳優の小日向文世さんが、
息子さんについて、
でも必ず寝る前はハグする。
いつどうなるかわからないから。
と言ったのを受けて、
それわかる。
子供が(家を)出て行ったら、角を曲がるまで見届けて、
向こうもわかってるから振り返って手を振る。
と答えておられました。
とても優しくて素敵なお父さんですね♪
若い人は面白い。
予定調和じゃなく来るから。僕としては毎回同じようにしようと思うけど、
(相手が)変わってくるからこっちも変わるよね。
僕はルーチンワークみたいになって、
それを壊したいんだけどなかなかできない。
若い人はすごかった。
と、舞台で若手俳優と共演された時のことを、
語っておられた浅野さん。
若い人のエネルギーを、
うまく取り入れられる柔軟性もお持ちなので、
これからは、また違った浅野さんが、
見られるかもしれません!
今後も、その穏やかなキャラを活かした、
すごい演技を見せてほしいですね。
応援しています!!