1976年、大学3年生の時には、法政大学の春秋連覇&2季連続完全優勝に大きく貢献した、江川卓(えがわ すぐる)さんは、1977年、大学4年生の春も大車輪の活躍で法政をV3に導いています。
「江川卓は法政大3年で春秋連覇に大きく貢献していた!」からの続き
大学4年生の春も慶応戦で1回戦で完封、3回戦で完投
1976年、大学3年生の時には、法政大学の春秋連覇&2季連続完全優勝に大きく貢献した江川さんは、1977年、大学4年生の春のリーグ戦でも、初戦の立教大1回戦で完封勝利(2対0で法政が勝利)して、六大学野球通算10度目の完封勝利を記録すると、
(続く2回戦も法政が勝利)
慶応1回戦ではまたしても完封勝利(3対0で法政が勝利)、
(続く2回戦は法政は敗北)
慶応3回戦でも完投勝利(7対1で法政が勝利)しています。
(江川さんは、3回戦の1失点で、33イニング連続無失点がストップしているのですが、「チームは勝てたし、記録は再度挑戦する」と意に介していません)
大学4年生の春も東大1回戦で完封、早稲田戦では1回戦と3回戦で完封
そんな江川さんは、続く東大1回戦で、またしても完封勝利(4対0で法政が勝利)し、六大学野球通算12度目の完封勝利を記録すると、
(その後、法政は難なく東大に連勝)
続く、早稲田は、このシーズン、4番の佐藤清選手が5本塁打13打点していたほか、2年生の岡田彰布選手も東大戦で3試合連続ホームランを放つなど、前年以上に強力な打線を誇っていたのですが、そんな難敵・早稲田1回戦でも、体調があまり良くない中、完封勝利(6対0で法政が勝利)、
(続く2回戦は法政が敗北)
1勝1敗で迎えた3回戦でも完封勝利(1対0で法政が勝利)し、このシーズン5完封で、六大学リーグ通算完封勝利数の最多タイ記録である、通算14完封を達成しています。
大学4年生の春も8勝0敗(8投5完封)防御率0.50の抜群の成績でベストナイン
そして、明治1回戦でも完投勝利(4対2で法政が勝利)し、史上5人目となる六大学リーグ通算40勝を達成すると、
(法政は、続く2回戦では明治の鹿取義隆投手の好投で敗北)
最終決戦となる明治3回戦でも完投勝利(5対1で法政が勝利)して、法政の優勝(3連覇)に大きく貢献したのでした。
ちなみに、江川さんは、この1977年春も、8試合に登板して、8勝0敗(8完投5完封)、防御率0.50と驚異的な成績を残し、袴田捕手、金光選手(二塁手)、植松選手(外野手)とともにベストナインに選出されています。
(1976年春からこの1977年春まで3連覇した法政は、全てのカードで勝ち点(15カード連続勝ち点)を挙げるという圧倒的なものでした)
「江川卓は法政大4年の秋に六大学通算15完封勝利の新記録を達成していた!」に続く