1975年、20歳の時、バンド「カミーノ」としてプロデビューすると、以降、ストレートなロックスピリット溢れるギタープレイやブルージーなギタープレイで人気を博し、
数多くのミュージシャンと共演するほか、自身による様々なリーダーセッションやリーダーユニットで活動している、是方博邦(これかた ひろくに)さん。
今回は、そんな是方博邦さんの、若い頃(デビュー)から現在までのアルバムや代表曲ほか経歴を時系列でご紹介します。
是方博邦のプロフィール
是方博邦さんは、1955年3月3日生まれ、
大阪府の出身、
(兵庫県神戸市芦屋育ち)
学歴は、
甲南中学校
⇒甲南高等学校
⇒甲南大学中退
だそうで、
是方博邦さんは、
僕は甲南出身です。甲南中学、高校、大学を中退して東京に出てプロになりました。だから、神戸にはこうやって仕事で帰ってくることになるんですが、住んでいた芦屋の家は親の都合でもうなくなっちゃって。
故郷なのに帰っても家がないのはちょっと寂しいんですよね。でもやっぱり中学高校から吸ってきた空気だから、『ああ、帰ってきたな』という気持ちになりますね
と、語っています。
ちなみに、「是方博邦」は本名で、愛称は「コレちゃん」です。
是方博邦は20歳の時にバンド「カミーノ」としてプロデビュー
是方博邦さんは、1975年、大学中退後の20歳の時、甲南中学・高校の先輩だった大村憲司さんに誘われ、
ギター1本(1963年製のフェンダー・ストラトキャスター)を抱えて上京すると、バンド「カミーノ」に加入して、プロデビューを果たしています。
(「カミーノ」のメンバーは、是方博邦さん、大村憲司さん(ギター)、小原礼さん(ベース)、村上”ポンタ”秀一さん(ドラム))
是方博邦は22歳の時に桑名正博のバックバンド「ティアドロップス」に加入し「セクシャルバイオレットNo.1」が大ヒットしていた
そんな是方博邦さんは、1977年、22歳の時には、中学校時代の先輩だった桑名正博さんと再会したことをきっかけに、桑名正博さんのバックバンド「ティアドロップス」に加入すると、
1979年7月21日にリリースされた桑名正博さんの4枚目のシングル「セクシャルバイオレットNo.1」は、カネボウのキャンペーンCMソングとのタイアップだったこともあり、累計売上60万枚を超える大ヒットを記録しています。
(この「セクシャルバイオレットNo.1」は、B’z、つんく♂さん、中森明菜さんなど、様々なアーティストにより、カバーされています)
「セクシャルバイオレットNo.1」
是方博邦は26歳の時に多田牧男らとパーマネントバンドを組み都内のライブハウスで活動していた
その後、「ティアドロップス」は解散したそうで、是方博邦さんは、1980年には、「高中正義グループ」を経て、1981年には、ソロ活動を開始し、
ドラムスの多田牧男さん(後に「松岡直也グループ」で一緒に活動)らとパーマネントバンドを結成すると、都内のライブハウスを中心に活動したそうです。
是方博邦は28歳の時に「松岡直也グループ」としてアルバム「午後の水平線」がヒット
そんな是方博邦さんは、1982年には、ラテン・フュージョンの父と呼ばれる、松岡直也さんの少人数編成のコンボ「松岡直也グループ」に参加しているのですが、
1983年4月にリリースされた松岡直也さんのアルバム「午後の水平線」は、14週にわたって100位圏内に入る、ロングヒットを記録しています。
実は、松岡直也さんは、ビッグバンド編成の「ウィシング」を活動休止させた後、「松岡直也グループ」を結成しているのですが、
その際、「活きの良い若い奴を!」と、右腕的存在だった高橋ゲタ夫さんに一任し、まだ、フュージョン界ではあまり名の知られていない存在のミュージシャンたちが集められたそうで、是方博邦さんもそのうちの1人だったのだそうです。
是方博邦は27歳の時にソロアルバム「KOBE KOREKATA」(ギターインストゥルメンタルアルバム)をリリース
その後、是方博邦さんは、1983年2月、28歳になる直前に、自身初のソロアルバム「KOBE KOREKATA」をリリースしているのですが、
このアルバムは、全ギター中心の、ロックテイスト溢れるギターインストゥルメンタルアルバムとなっています。
是方博邦は28歳の時に2枚目のアルバム「MELODY CITY」(ギターインストゥルメンタルアルバム)をリリース
また、是方博邦さんは、1983年12月、早くも2枚目のアルバム「MELODY CITY」をリリースしているのですが、
こちらも、前作同様、全ギター中心のギターインストゥルメンタルアルバムとなっています。
是方博邦は40歳頃に「野獣王国」を結成
そんな是方博邦さんは、1980年代後半になると、「本多俊之ラジオクラブ」「オットットリオ」「堀井勝美プロジェクト」などのユニットに参加するなど、フュージョン・シーンでの活動がメインとなり、
1990年代半ばには、鳴瀬喜博さん、難波弘之さん、東原力哉さんとのセッションで固めたフュージョンバンド「野獣王国」を結成しています。
また、1989年には、「日野元彦エレクトリックバンド」、1990年には、「JIMSAKU」に、リードギタリストとして参加しています。
そして、1990年代には、「いかすバンド天国」でレギュラー審査員を務めるほか、1993年には、「タモリの音楽は世界だ!」で、「KORE-CHANz」のバンドリーダーとして参加するなど、テレビ業界にも進出しています。
是方博邦は58歳の時にアルバム「LIVE OF LIFE」、66歳の時にアルバム「LIVE OF LIFE」をリリース
また、2013年3月には、ソロデビュー30周年を記念し、アルバム「LIVE OF LIFE」をリリースすると、このアルバムは、「歌モノとインストの垣根を超えよう」をコンセプトに、様々なゲストボーカルを招いたことから、アルバムの半分はボーカル曲となっているのですが、
2021年にリリースした、音楽生活45周年を記念したアルバム「Waves」は、ギターインストゥルメンタル作品で、是方博邦さんの原点に立ち戻った作品となっています。
(アルバム「Waves」のレコーディングには、「野獣王国」のメンバーはじめ、気心の知れた仲間たちが参加したそうです)
是方博邦の現在は?
そんな是方博邦さんは、2025年現在も、様々なミュージシャンと共にセッション活動をするほか、全国ツアーを開催するなど、精力的に活動しています。
是方博邦のソロアルバム一覧
それでは、最後に、是方博邦さんの主なソロアルバムをご紹介しましょう。
- 1983年「KOBE KOREKATA」
- 1983年「MELODY CITY」
- 1986年「LITTLE HORSEMAN」
- 1987年「FISH DANCE」
- 1990年「MR.HEART」
- 1993年「KOREKATA」
- 2001年「PLANET GUITARMAN」
- 2002年「DANCER」
- 2012年「LIVE OF LIFE」
- 2021年「Waves」
と、数多くのアルバムをリリースしています。
「是方博邦は結婚してる?子供(娘)は是方貴美子(元シンガーソングライター)!」に続く
70代となった現在も、フュージョンからロックまでサムピックを駆使した独特のギタースタイルで、全国ツアーを中心に精力的に活動している、是方博邦(これかた ひろくに)さん。 そんな是方博邦さんのプライベートはどのようなものだ …