黒澤明監督と矢口陽子さんを両親に持ち、10代の頃からファッションデザイナーとして活動を始めると、後に映画の衣裳デザインを担当するようになったという、黒澤和子(くろさわ かずこ)さん。
そんな黒澤和子さんは、プライベートでは、結婚を1回、離婚を1回しています。
今回は黒澤和子さんの、元夫と子供(息子3人)についてご紹介します。
黒澤和子の元夫は車デザイナーの加藤晴之
黒澤和子さんは、1976年、21歳の時、車のデザイナーの加藤晴之さんと結婚しています。
馴れ初めなど、詳しいことは不明ですが、黒澤和子さんのお父さんの黒澤明監督と加藤晴之さんのお父さんの加東大介さんは親友同士だったそうで、その関係から、黒澤和子さんと加藤晴之さんも幼馴染だったといいます。
ただ、黒澤和子さんは、結婚後、加藤晴之さんの都合でしばらくイタリアで暮らすも、1979年に帰国すると、1983年には離婚しています。
(加藤晴之さんのお父さんの加東大介さんは、黒澤明監督の「七人の侍」をはじめ、数多くの作品に出演しています)
黒澤和子には子供(息子)が3人
そんな黒澤和子さんと加藤晴之さんの間には、年子の男の子(長男、次男)2人が誕生しています。
また、黒澤和子さんは、加藤晴之さんと離婚した後に、違うお相手(不明)と未婚のまま、男の子(三男)をもう1人出産しています。
息子(長男)は加藤隆之
まず、黒澤和子さんの長男は、1977年3月12日に誕生した俳優の加藤隆之(かとう たかゆき)さんで、
1999年、テレビドラマ「リング~最終章~」でテレビドラマデビューすると、以降、俳優として活動していたようですが、2010年以降は、テレビドラマや映画には出演しておらず、脚本や小説を書く修行をしていたようです。
ただ、現在は、黒澤明さんの著作権・肖像権を管理する株式会社「K&K Bros.」の取締役を務めているそうです。
黒澤和子さんの長男・加藤隆之さん。
息子(次男)は黒澤秀之(加藤秀之)
黒澤和子さんの次男は、1978年に誕生した、画家、イラストレーターとして活動している黒澤(加藤)秀之さんで、
独学で絵を学び、2014年に横浜市中区石川町で個展「ヌクヌクのいるところ」を開催すると、イラストだけではなく、指ぬきのかたつむりや、ボタンで出来た花、毛糸で作ったモビールなど、裁縫に関する物で作られた絵が展示されたそうですが、
黒澤(加藤)秀之さんは、少年の頃、15歳年下の弟に、仕事で忙しいお母さんに代わって、自分で創作した絵物語を読み聞かせていたそうで、
この個展でも、そんな温かみのある、かわいらしい世界が展開されていたそうです。
黒澤和子さんの次男・黒澤(加藤)秀之さん。
また、2023年には、北野武監督作品「首」に、衣裳デザイナーとして、お母さんの黒澤和子さん、弟の黒澤爽さんと共に参加するほか、
2025年には、小泉堯史監督作品「雪の花~ともに在りて~」でも、弟の黒澤爽さんと共に参加しています。
(黒澤秀之さんは、かつては「加藤秀之」として活動していたのですが、現在は「黒澤」姓を名乗っているようです)
息子(三男)は黒澤爽
黒澤和子さんの三男は、黒澤爽さんと言い、黒澤和子さんの衣裳デザインアシスタントとして活動しているそうで、
2023年、北野武監督作品「首」に、黒澤和子さん、次兄の黒澤(加藤)秀之さんと共に参加しています。
ちなみに、黒澤和子さんは、インタビューで、自身のプライベートについて、
私は21歳で結婚、2人の男の子を産んだ後に離婚し、黒澤姓に戻りました。でも、母は何も言いませんでした。
父に至っては、奇想天外な人ですから、離婚して2年も経って「お前はいつから黒澤になったんだ?」「黒澤に戻ってきたのか!」とうれしそうな顔をしていました(笑)。
その後、もう1人、男の子を産んだときも、何も聞かずひたすら孫をかわいがってくれました。
父も母も世間体なんて大嫌い。それが普通の家だったので、私も元夫や新しい奥さんと今も仲良く、家族ぐるみのお付き合いをしています。自分がこだわらなければ、人の輪は広がる一方です。
と、語っているほか、
2013年には、兄弟で苗字が違う理由についても、
親子で名字が違うのはナゼ!?よく聞かれます。加藤隆之は実の息子長男ですが、我が家は母子家庭ですから(^.^)b
お父さん方の名字のまま、上の二人が加藤で、加東大介という「七人の侍」をはじめ、多くの作品に出ている俳優がお爺ちゃん、もう片一方のお爺ちゃんが我父黒澤明って訳です!!
三男は、父親が違うから黒澤姓です。離婚とか母子家庭とか、そういうことは気にしない我が家の気風、裏表なしの和やか朗らか家族です(^O^)/
賑やかにワイワイo(^∇^o)(o^∇^)o、たくさん人が来て、お泊まり組もいて楽しく過ごすお正月が恒例です。
と、自身のブログに綴っています。
さて、いかがでしたでしょうか?
“世界のクロサワ”と呼ばれるほど有名な映画監督をお父さんに持ったことで、子供時代にはイジメに遭うも、後には、見事、そんな境遇を活かし、
- 「たそがれ清兵衛」
- 「座頭市」
- 「武士の一分」
- 「私は貝になりたい」
- 「清須会議」
- 「そして父になる」
- 「龍三と七人の子分たち」
など、話題の映画で数多くの衣装を手がけてきた黒澤和子さん。
この機会に、是非、上記の作品で黒澤和子さんの衣装をチェックしてみて下さい♪