映画「愛のコリーダ」で一大センセーショナルを巻き起こした、藤竜也(ふじ たつや)さんですが、事務所の猛反対を押し切っての出演で事務所を辞めていたこともあり、その後は2年もの間、仕事がない状態でした。

「藤竜也の愛のコリーダ出演経緯は?裁判?題材の阿部定事件とは?」からの続き

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2年間の休業

映画「愛のコリーダ」への出演は、反響が大きかった反面、裁判沙汰にまでなったこともあって、その後2年間は仕事がなかった藤さんですが、

もともと、「愛のコリーダ」の主演を引き受けられた時に、

これでダメになってもいい

と覚悟していたため、後悔も、次の仕事への焦りもなく、その間は、毎日海へ行ったり、スカッシュの練習をする日々を送られていたそうで、(ただ、貯金が少なくなっていくのはちょっと心細かったそうですが)

やがて、NHKが呼んでくれたことを皮切りに、藤さんのもとへ出演依頼が殺到。

その後は、

1978年「大追跡」
     「火の航跡」

1979年 NHK銀河テレビ小説「冬の虹」
1980年「春の訪問者・ミセスとぼくとセニョールと!」


「大追跡」より。(左から)沖雅也さん、藤さん、柴田恭兵さん。

など、テレビドラマに立て続けに出演されるようになります。

プロハンターで草刈正雄と共演

そして、1981年には、刑事ドラマ「プロハンター」に出演されているのですが、

このドラマは、藤さん演じる元刑事・水原淳と、元新聞記者の竜崎駿介(草刈正雄さん)が、一攫千金を夢見て立ち上げた「M&R探偵事務所」に、警察も手が出せない犯罪ギリギリの危険な仕事が次々と持ち込まれ、解決していくという、冒険心あふれる痛快な刑事ドラマで、

藤さんが黄色のスイングトップの襟を立ててブーツで街を疾走する姿や、ホットコーヒーに氷を入れるお茶目なシーンなど、随所に藤さんの魅力が散りばめられ、現在も、根強いファンがネット上で、このドラマについて語り合っているようです。


「プロハンター」より。(左から)藤さん、柴田恭兵さん、草刈正雄さん。

ちなみに、このドラマには、藤さんと草刈正雄さんのコンビのほか、柴田恭兵さん、小川眞由美さん、名取裕子さん、宍戸錠さん、小林稔侍さんと、現在ではちょっと考えられない豪華キャストが脇を固めていることも話題となっています。

たばこ「キャスター」のcmに出演

また、藤さんは、1983年、たばこ「CASTER」のCM、「軽さ爽やか」縄跳び篇に、

俺、この味好きだよ

の、キャッチコピーとともに出演されると、

その後も、

  • 「軽さ爽やか」ボクシング篇
  • 「軽さ爽やか」スカッシュ篇
  • 「軽さ爽やか」サイクリング篇
  • 「軽さ爽やか」サイクリング篇(別バージョン)
  • 「うまいタバコ、吸ってますか。」水泳篇

と、シリーズ化され、たばこが似合うダンディな姿を披露されています。

(ちなみに、「CASTER」は2016年11月に販売が終了しています。)

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出演作品(テレビドラマ、映画)

それでは、ここで、藤さんのそのほかの出演作品もご紹介しましょう。

テレビドラマでは、

1970年「花と龍」
1971年 特別機動捜査隊「ある男と女」
1972年「おらんだ左近事件帖」第19話
1973年「太陽にほえろ!」第46話
1974年「寺内貫太郎一家」
1975年「新宿警察」
1978年「大追跡」


「新宿警察」より。

1979年 銀河テレビ小説「冬の虹」
1980年「春の訪問者・ミセスとぼくとセニョールと!」
1981年「プロハンター」
1982年「はじめまして・再婚」
1983年「擬装結婚」
1985年「特命刑事ザ・コップ」
1987年「ベイシティ刑事」


「ベイシティ刑事」より。藤さんと世良公則さん。

1989年「土曜グランド劇場 /湘南物語 マイウェイマイラブ」
1990年「土曜ワイド劇場 / 松本清張サスペンス・黒い空」
1992年「裏刑事-URADEKA-」
1993年「刑事-北の街函館を舞台に男と男の執念が燃える!-」
1997年 月曜ドラマスペシャル「バスガイド愛子4」
1998年「バスガイド愛子4」
2000年「催眠」


「裏刑事-URADEKA-」より。藤さんと水野美紀さん。

2001年「長崎ぶらぶら節」
2003年「風子のラーメン」
2005年「汚れた舌」
2006年「硫黄島~戦場の郵便配達~」
2007年「水曜ミステリー9 / ボディーガードの女 あなたの命守ります!!」
2010年「10年先も君に恋して」
2012年「家族のうた」


「硫黄島~戦場の郵便配達~」より。藤さんと伊藤淳史さん。


「10年先も君に恋して」より。内野聖陽さんと藤さん。

2013年「月曜ゴールデン/縁側刑事」
2015年「木曜時代劇/かぶき者 慶次」
2016年「はじめまして、愛しています。」
2017年「やすらぎの郷」
2019年「やすらぎの刻~道」

映画では、

1962年「若い旋風」
1963年「午前零時の出獄」
1964年「黒い太陽」
1965年「ギャングの肖像」
1966年「夜霧の慕情」
1967年「大巨獣ガッパ」
1968年「あゝひめゆりの塔」


「大巨獣ガッパ」より。(左から)藤さん、川地民夫さん、和田浩治さん、山本陽子さん。

1969年「広域暴力 流血の縄張」
1970年「反逆のメロディー」
1971年「流血の抗争」
1972年「やくざと抗争」
1974年「任侠花一輪」
1975年「アフリカの光」
1976年「愛のコリーダ」


「反逆のメロディー」より。藤さんと原田芳雄さん。

1978年「愛の亡霊」
1979年「黄金のパートナー」
1983年「ションベン・ライダー」
1985年「友よ、静かに瞑れ」
1986年「化身」
1987年「塀の中の懲りない面々」
1988年「行き止まりの挽歌 ブレイクアウト」

1994年「河童 KAPPA」
1995年「裏ゴト師」
1996年「Acri」
1997年「まむしの兄弟」
1998年「ズッコケ三人組 怪盗X物語」
2003年「アカルイミライ」
2004年「海猿 ウミザル」


「アカルイミライ」より。藤さんとオダギリジョーさん。

2005年「KAMATAKI(窯焚)」
2007年「ミッドナイト・イーグル」
2008年「しあわせのかおり」
2010年「スープ・オペラ」
2011年「星守る犬」
2012年「はやぶさ 遥かなる帰還」
2013年「EMPTY HOUSE」

2014年「私の男」
2015年「龍三と七人の子分たち」
2016年「東の狼」
2017年「光」
2018年「CHEN LIANG/A Long Way Back」
2019年「空母いぶき」


「龍三と七人の子分たち」より。(左から)吉澤健さん、中尾彬さん、近藤正臣さん、藤さん、伊藤幸純さん、樋浦勉さん。

ほか、数多くの作品に出演されています。

さて、いかがでしたでしょうか。

藤さんの、

  • 年齢は?出身は?身長は?本名は?
  • スカウトされて芸能界入り
  • 「通行人」役の日々
  • 「時間ですよ」の謎の男でブレイク
  • 大島渚監督から映画「愛のコリーダ」の出演オファー
  • 「愛のコリーダ」は日本初の本番映画だった
  • 猥褻な表現を巡って裁判に
  • 「阿部定事件」とは?
  • 2年間の休業
  • プロハンターで草刈正雄と共演
  • たばこ「キャスター」のcmに出演
  • 出演作品(テレビドラマ、映画)

について、まとめてみました。

最初、スカウトの口車に乗せられ、大学を中退して芸能界入りされたことや、何年も通行人をされたこと、そして、「愛のコリーダ」出演とその後2年間と、普通なら「ドツボを踏んだ」となってもおかしくない状況を何度も経験しながらも、その度に、独特の思考で全てを糧にしてこられ、唯一無二の存在となられた藤さん。

これからも、まだまだ目が離せません!!

「藤竜也と妻の芦川いづみの結婚に石原裕次郎が尽力?子供は?」に続く

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