「これが青春だ」の主演抜擢以来、「太陽にほえろ!」「金曜日の妻たちへ」など大ヒット作に恵まれ、人気を博した、竜雷太(りゅう らいた)さんですが、好調な俳優業の陰では、様々なトラブルがあったようです。
「竜雷太のデビューからの出演ドラマ映画を画像で!」からの続き
島田洋七に訴えられ敗訴していた
竜さんは、1990年、民宿開業のために土地を探していた芸人の島田洋七さんに、東伊豆の土地を紹介されたそうで、島田さんはそこに800坪の土地を購入されたのですが、
なんと、この土地は、温泉どころか水を引くのも困難だったそうで、
これに激怒した島田さんは、
原野商法じゃないか!
と、ワイドショーで竜さんを罵倒(ばとう)。
一方、竜さんはというと、
僕はあの人を認めていない
などと反撃。
やがて、このバトルは法廷へと持ち込まれ、最終的には、島田さんが勝訴したのですが・・・
判決は、島田さんが請求していた賠償額4900万円には遠く及ばず、島田さんは、後に出演されたラジオ番組で、
裁判で勝っても、金は取れず、会社も潰れて
と、恨み節全開だったそうで、現在も、お二人の関係は最悪のままです。
ウルトラマン?
そんな竜さんを「ウルトラマン」で多くの人が調べられているようです。
というのも、以前、竜さんが社長を務め、かつ、所属していた芸能プロダクション「アクターズプロモーション」の副社長が、「ウルトラマン」でウルトラ警備隊のソガ隊員を演じられていた、阿知波信介さんなのです。
(竜さんは、「ウルトラマン」シリーズには一度も出演されていません)
そして、2007年5月7日、その阿知波さんが鹿児島県霧島市の観光名所「犬飼の滝」に身を投げて自殺されたことが報じられたのです。
(5月2日から行方不明になっており、5月4日に自殺されたそうです)
「ウルトラ警備隊」のソガ隊員を演じる阿知波信介さん。
この突然の悲報に、竜さんは大きなショックを受けているとも報じられていたのですが、阿知波さんとは、いったい、どのようなご関係だったのでしょうか。
「三船プロダクション」に反旗を翻す
実は、竜さんは、まだ、新人の頃、三船敏郎さんの芸能事務所「三船プロダクション」に所属されていたのですが、
1979年、阿知波さん、田中寿一さんらとともに「三船プロダクション」に反旗を翻し、離脱。田中さんが作った「田中プロモーション」に移籍されているのです。
(ちなみに、「三船プロダクション」の社長だった三船敏郎さんは、自分と会社を見限って去っていった人間の多さに大きな衝撃を受けたそうですが、それでも、残った社員たちのために嫌な仕事を引き受け、働き続けられたそうで、何が間違っていたのか、なぜ腹心たちが離れていったのかと、自問し続けたといいます。)
「田中プロモーション」⇒「アクターズプロモーション」
その後、「田中プロモーション」は、「駅 STATION」「海峡」「居酒屋兆治」など、高倉健さん主演の映画が大ヒットし、1982年には年商14億円を売り上げるなど、最盛期を迎えるのですが、
「居酒屋兆治」より。高倉健さんと大原麗子さん。
今度は、1983年、「田中プロモーション」の副社長だった阿知波さんが、竜さん、秋野暢子さんほか、15名のタレントを引き連れて、「田中プロモーション」を離脱し、「アクターズプロモーション」を設立。竜さんを社長に据え、自身は副社長に就任されたのでした。
自殺の原因は?
ところで、阿知波さんの自殺の原因ははっきり分かっていないものの、阿知波さんは、2004年に「脳梗塞」で入院されており、亡くなる数年前から、「高血圧」に悩まされていたとのことから、病を苦にしての自殺とも考えられているのですが、
「アクターズプロモーション」は、阿知波さんが亡くなった5月に破産申請をしており、負債総額5億円とも言われていることから、借金を苦にした自殺だったのかもしれません。
ちなみに、阿知波さん、竜さんとともに、三船敏郎さんに反旗を翻した、片割れの田中さんも、1991年に7億の負債を抱えて、「田中プロモーション」を倒産させており、因果応報ともいえる末路。竜さんだけが無傷というのは、単純に竜さんが強運ということなのでしょうか・・・
「竜雷太は4度も結婚していた!息子は韓国でギタリスト!」に続く