1954年、13歳の時、映画「ふろたき大将」の主演で子役デビューすると、以降、蜷川幸雄さん、蟹江敬三さんらと共に劇団「現代人劇場」や「櫻社」を旗揚げするほか、緑魔子さんと「劇団第七病棟」を結成するなど、新劇の俳優として活躍しつつ、1990年には、映画「浪人街 RONINGAI」と「われに撃つ用意あり READY TO SHOOT」での演技が評価され、「第14回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞」を受賞している、石橋蓮司(いしばし れんじ)さん。

今回は、そんな石橋蓮司さんの若い頃から現在までの活躍や経歴を、デビューから時系列でまとめてみました。

石橋蓮司

Sponsored Link

石橋蓮司は13歳の時に映画「ふろたき大将」の主演で映画デビュー

1954年、13歳の時、自宅近くにあった「劇団若草」で子役を募集をしていることを知ったお母さんに、急にオーディション会場に連れて行かれると、なんと、見事合格したという石橋蓮司さんは、

同年(1954年)には、東映児童映画の第1作目「ふろたき大将」の主演に抜擢されて映画デビューを果たしたそうです。

「ふろたき大将」の石橋蓮司
「ふろたき大将」より。

石橋蓮司は17歳の時に「劇団若草」から「東映児童劇団」に移籍していた

以降、石橋蓮司さんは、子役として順調な活動を続けていたのですが、高校生になると、身長が急に伸びたことや、声変わりしたことで、仕事が激減したそうで、

17歳の時には、「劇団若草」を辞めて、「東映児童劇団」に移籍したそうです。

ただ、それでも、俳優業だけでは食べていくことができず、肉体労働などのアルバイトもしていたそうですが、俳優を続けることについて、

こんなことやってる場合じゃないんじゃないか

と、思い悩むようになったといいます。

石橋蓮司は高校卒業後は日本大学芸術学部映画学科に進学するも中退し様々なアルバイトに明け暮れていた

そんな石橋蓮司さんは、高校卒業後は、日本大学芸術学部映画学科に進学したそうですが・・・

授業が児童劇団と同じようなことをやっているように思えてつまらなくなり、中退すると、その後は、本当に自分がやりたいことを探そうと、様々なアルバイトに明け暮れたそうです。

石橋蓮司は23歳の時に映画「越後つついし親知らず」のオーディションに合格していた

それでも、1964年、23歳の時には、映画「越後つついし親知らず」のオーディションを受けると、見事、合格し、ヒロイン・佐久間良子さんを強姦する女中奉公先の坊っちゃん役に起用されています。

「越後つついし親知らず」
「越後つついし親知らず」より。

石橋蓮司は27歳の時に蜷川幸雄らとともに「劇団現代人劇場」を旗揚げしていた

その後、石橋蓮司さんは、新劇の世界を覗いて見たくなったことから、1965年、24歳の時に、木村功さんらが在籍していた「劇団青俳」の養成所に入所すると、

そこで、作家の清水邦夫さん、演出家の蜷川幸雄さん、俳優の蟹江敬三さん、唐十郎さん、佐藤信さんら数多くの演劇関係者と知り合い、1968年、27歳の時には、蜷川幸雄さんらとともに「劇団青俳」を脱退し、「劇団現代人劇場」を旗揚げしています。

石橋蓮司

石橋蓮司は31歳の時に劇結社「櫻社」を結成

そして、1971年、30歳の時には、「現代人劇場」が解散すると、翌年の1972年、31歳の時には、蜷川幸雄さん、清水邦夫さん、蟹江敬三さんと共に劇結社「櫻社」を結成し、精力的に舞台に出演しています。

石橋蓮司

石橋蓮司は35歳の時に緑魔子と劇団「第七病棟」を立ち上げていた

ただ、1974年には、「櫻社」も解散すると、石橋蓮司さんは、1976年、35歳の時、パートナーの緑魔子さんとともに、劇団「第七病棟」を立ち上げ、使用されなくなった、銭湯、廃校、廃病院など、捨てられようとしている場所を改造し劇場に見立てて、唐十郎さんや山崎哲さんの戯曲を演じています。

石橋蓮司
劇団「第七病棟」より。緑魔子さんと石橋蓮司さん。

石橋蓮司が40代~50代の時は悪役を中心にバイプレーヤーとして作品の脇を固めていた

そんな石橋蓮司さんは、舞台に精力的に出演するかたわら、40代~50代の時には、テレビドラマや映画にも数多く出演し、その風貌から、変質者の役や悪人役を得意としているのですが、

一方、コミカルな役や善人役なども演じこなせる幅広い演技で作品の脇を固めています。

石橋蓮司が60代の時には「東映映画大学」の社長に就任

また、石橋蓮司さんは、2008年、67歳の時には、東映が実施する、若手の育成を目的として発足した「東映映画大学」の校長に就任しています。

石橋蓮司
(左から)東映の岡田裕介社長、一期生の大和田悠太さん、駿河太郎さん、笠兼三さん、社長に就任した石橋蓮司さん。

石橋蓮司は75歳の時にドラマ「ふろたき大将 故郷に帰る」で60年ぶりに宮田徳三役を演じていた

石橋蓮司さんは、2016年、75歳の時には、NHK広島の8・6ドラマ「ふろたき大将 故郷に帰る」に出演しているのですが、

このドラマは、自身のデビュー作「ふろたき大将」の宮田徳三のその後を描いたドラマで、宮田徳三役を約60年ぶりに演じています。

石橋蓮司
「ふろたき大将 故郷に帰る」より。石橋蓮司さんと池田エライザさん。

石橋蓮司は79歳の時に映画「一度も撃ってません」で18年ぶりの主演

石橋蓮司さんは、2020年、79歳の時には、映画「一度も撃ってません」で主演を務めているのですが、「黄昏流星群 星のレストラン」以来、実に、18年ぶりの長編映画の主演となっています。

石橋蓮司
「一度も撃ってません」より。

Sponsored Link

石橋蓮司の現在(80代)は?

そんな石橋蓮司さんは、2024年、83歳の時には、映画「風よ あらしよ 劇場版」で、社会運動家の渡辺政太郎役を演じています。

石橋蓮司
「風よ あらしよ 劇場版」より。

お読みいただきありがとうございました

Sponsored Link