歌手を辞めようかと悩んでいた中、仕事で知り合った野沢那智さんに誘われ、野沢那智さん主宰の「劇団薔薇座」に入団すると、お芝居に夢中になるも、劇団だけでは生活していけず、生活のため、アルバイト代わりで声優を始めたという、戸田恵子(とだ けいこ)さんですが、
声優として駆け出しだった、1979年、「機動戦士ガンダム」のマチルダ・アジャン役で、たちまち脚光を浴びると、その後、「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎役、「それいけ!アンパンマン」のアンパンマン役で大ブレイクを果たしています。
今回は、戸田恵子さんの、若い頃から現在までの、声優としての経歴を主なキャラを交えながら、時系列でご紹介します。

「戸田恵子の若い頃は野沢那智の劇団薔薇座に入団し看板女優として活躍していた!」からの続き
戸田恵子は21歳の時に実写版「眠れる森の美女」のオーロラ姫役で声優デビュー
お芝居に夢中になるも、劇団だけでは生活できず、戸田恵子さんがアルバイトの仕事を探していると、
野沢那智さんが、
どうせなら同じようにしゃべる仕事で稼げたらいいじゃないか
と、声優の仕事を紹介してくれたそうで、
戸田恵子さんは、1979年、21歳の時に、実写版「眠れる森の美女」のオーロラ姫役で声優デビューしたそうですが・・・
当時は、声優養成所もない時代で、台本だけもらってすぐにスタジオに送り込まれたそうで、
マイクの前のどの位置に立てばいいのか、どのくらい声を出していいのかも分からず、つい、声を出し過ぎ、
マイクがあるんだから、そんなに大きな声を出さなくていい
と、怒られてしまったといいます。
それでも、何が正解か誰も教えてくれず、どんな声でしゃべればいいのかも分からないまま、20回も録り直したといいます。
(「眠れる森の美女」のオーロラ姫役は、ほとんどセリフがない役だったことから、新人でも大丈夫だろうと判断されて、起用されたのでは、と戸田恵子さんは思っているそうです)
戸田恵子は21歳の時に「無敵鋼人ダイターン3」のコマンダードイル役でアニメデビュー
また、戸田恵子さんは、同年、ロボットアニメ「無敵鋼人ダイターン3」(第33話)のコマンダードイル役でアニメデビューもすると、
師匠である野沢那智さんがフェルゼン役を務めたアニメ「ベルサイユのばら」にも、役名なしの端役で何話か出演しているのですが、
戸田恵子さんは、
それまでは子役時代からずっと演じる仕事を続けていたのですが、いかんせん「画面に合わせてしゃべる」というのが初めての経験だったので戸惑いましたね。最初は映画の吹き替え、次にアニメだったのですが、特にアニメのほうが難しかったのを覚えています。
当時はまだ芝居にしても研究生という立場で経験不足でしたし、画面に合わせてセリフを言うという最低限のことすらできない自分が情けなくなりました。
アニメの中で起こっていることは架空の出来事が多い。その中で、いったいどんな気持ちでセリフを言えばいいのか、イマジネーションが湧かないんです。これは大変でした。
と、語っています。
戸田恵子は21歳の時に「機動戦士ガンダム」のマチルダ・アジャン役で一躍脚光を浴びていた
そんな中、戸田恵子さんは、声優を始めた当初は、何十回もNGを出して先輩たちに迷惑をかけるなど、挫折の連続だったそうで、技術もなかなか身につかなかったことから、「いつ辞めようか」と辞めることばかりを考えていたといいます。
ただ、1979年、「無敵鋼人ダイターン3」の放送が終わり、その後、放送が始まった「機動戦士ガンダム(1979年4月~1980年1月)で、地球連邦軍を支援する補給部隊の女性指揮官マチルダ・アジャン役に抜擢されると、たちまち、注目を集めたほか、

「機動戦士ガンダム」のマチルダ・アジャン
戸田恵子さんは、
マチルダの時はまだ全然仕事に慣れていなくて、相変わらずダメな状態でスタジオに行っていました。でも、もうお亡くなりになってしまいましたが、白石冬美さん(ミライ役)、セイラ役をやっていた井上瑤さん、鈴置洋孝さん(ブライト・ノア役)もいたし、少し親しくなった先輩方と会うのが楽しくて。
仕事は全然おぼつかなくて、『ガンダム』をやっていた頃は、楽しいとかではなく、どういう風に仕事をしていいのか分からない状態でした。
と、語っており、
この頃は、声優の仕事が難しく感じて悩むも、先輩たちが優しく、仕事が終わった後に、一緒にお茶を飲みに行ったり、ご飯を食べに行った際、いろいろな話をしてもらうことが楽しく、先輩たちのお陰で声優の仕事を続けることができたのだそうです。
戸田恵子は23歳の時に富野由悠季監督作品「伝説巨神イデオン」のカララ・アジバ役
そんな戸田恵子さんは、1980年、23歳の時には、富野由悠季監督作品「伝説巨神イデオン」でカララ・アジバ役を務めているのですが、
この作品が初の正式なレギュラーとなったそうで、この頃になると、仕事にも少しずつ慣れ、自分でも頑張ったな、と思えるようになったそうです。

「伝説巨神イデオン」のカララ・アジバ。
戸田恵子は24歳の時にアニメ「新・ど根性ガエル」のよしこ先生役
そして、1981年、24歳の時には、アニメ「新・ど根性ガエル」でよしこ先生役を務めています。

「新・ど根性ガエル」のよしこ先生。
戸田恵子は26歳の時にアニメ「キャッツ♥アイ」の来生瞳役
また、1983年、26歳の時には、アニメ「キャッツ♥アイ」で来生瞳役を務めています。

「キャッツ♥アイ」の来生瞳。
戸田恵子は28歳の時からアニメ「ゲゲゲの鬼太郎(第3作)」の鬼太郎役
その後、戸田恵子さんは、1985年から1988年まで、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎(第3作)」で(劇場版含め)鬼太郎役を務めているのですが、
第1作目と第2作目で鬼太郎役を務めた野沢雅子さんの後を引き継いだことから、プレッシャーでいっぱいだった中、
原作者の水木しげるさんからは、優しく、静かな口調で、
貴女らしく頑張ってください
と、励ましの言葉をかけてもらったといいます。

「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎。
戸田恵子は30歳の時に原作者のやなせたかしに「それいけ!アンパンマン」のアンパンマン役に指名されていた
そんな戸田恵子さんは、1988年、30歳の時には、「それいけ!アンパンマン」で主人公のアンパンマン役に起用されているのですが、
実は、原作者のやなせたかしさんが、戸田恵子さんの声が入ったデモテープを聞いて、
戸田さんの声でいきましょう
と、戸田恵子さんをアンパンマン役に指名したといいます。

「それいけ!アンパンマン」のアンパンマン(左)とばいきんまん(右)。
また、戸田恵子さんによると、やなせたかしさんは、初回の収録の時、スタジオを訪れると、アドバイスや注文などは一切しなかったそうですが、
(自分の顔をちぎって誰かにあげるとへなちょこになる)アンパンマンはカッコ悪いヒーローです
とだけ、言ったといいます。
(戸田恵子さんがそれまで声の仕事をしてきたアニメのヒーローとはかなり違っていたそうです)
そんなやなせたかしさんが2013年に亡くなった際には、やなせたかしさんの支えがあったからこそやってこれたと感じ、この後も続けられるか急に不安になったそうで、
アンパンマンを辞めようかと考え、ある親しい女性スタッフにそのことを打ち明けたそうですが、
みんなで支えていくから、なんとか前進しましょう
と、言ってもらったそうで、
戸田恵子さんは、
つくづく大きな傘に入っていたのだぁ・・・もちろん、これまでだって一生懸命やってきたけれど、帰る家を失くしたようで、その喪失感の大きさに自分でも驚きました。
黙々とアンパンマンを続けながら日々が過ぎ、三十五日が過ぎ、四十九日が過ぎ。
その都度、やなせスタジオに向かい、先生の前で皆さんとあれこれ話をするうちに、ますます先生の偉大さを知るとともに、私がアンパンマンの声を、いえ、私たち声優チームがアンパンマンのキャラクターを演じることに、今はいっそうの使命感を持って臨んでいるのだと思えました。
みんな黙々と続けているのです。そして、きっとこれからも。やなせ先生ほどの大きな傘はさせないかもしれませんが、一人一人の小さな傘を連ねて、重ねて、大きな傘に近づこうとしている。このアンパンマン・チームはキャスト、スタッフともに本当にプロフェッショナルであり、ファミリーであり、宝です。
と、語っています。
(戸田恵子さんは、2026年現在もアンパンマンの声を継続中です)
戸田恵子は33歳から50歳まで「きかんしゃトーマス」のトーマス役
また、戸田恵子さんは、鉄道模型及びCGアニメーションで制作された英国の幼児向けテレビ番組「きかんしゃトーマス」では、
1990年の日本での放送開始から2007年(第1シリーズから第8シリーズ)まで、トーマス役の吹き替えを務めています。

「きかんしゃトーマス」のトーマス。
戸田恵子の現在(60代)は?
そして、2022年~2024年(戸田恵子さん65歳~67歳)には、アニメ「うる星やつら」であたるの母親役、

「うる星やつら」のあたるの母。
2025年、68歳の時には、劇場版アニメ「それいけ!アンパンマン チャポンのヒーロー!」でアンパンマン役、
同年、「不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-」では、安曇野文子役を務めるなど、
60代の現在も現役バリバリで活躍しています。
戸田恵子の洋画の吹き替え(担当女優)
そんな戸田恵子さんは、テレビアニメ以外にも、洋画の吹き替えも務めており、
- アニタ・ムイ
- ジェイミー・リー・カーティス
- シガニー・ウィーバー
- ジュリア・ロバーツ
- ジョディ・フォスター
- ジリアン・アンダーソン
- ニコール・キッドマン
など、有名女優の声を担当しています。
「【画像】戸田恵子(女優)の若い頃から現在までの出演映画ドラマ舞台は?」に続く
![]()
1997年、40歳の時、三谷幸喜さん脚本作品「総理と呼ばないで」に出演したことがきっかけで、本格的に映像作品にも進出すると、1998年、41歳の時には、「ショムニ」の徳永あずさ役で、女優としても、一躍ブレイクした、戸田恵 …









