1971年、「ザ・スパイダース」解散後、「PYG」を経て「井上堯之バンド」を結成すると、1970年代には、「太陽にほえろ!」や「傷だらけの天使」などのテーマ曲を作曲するほか、沢田研二さんに提供した楽曲「時の過ぎゆくままに」「勝手にしやがれ」など次々とヒットさせ、
1996年以降は、人気アニメ「名探偵コナン」の音楽を作曲し、演奏もしている、大野克夫(おおの かつお)さん。
今回は、大野克夫さんの、若い頃(「PYG」解散以降)から現在までの経歴を時系列でご紹介します。

「【画像】大野克夫の若い頃は井上堯之、沢田研二、萩原健一と「PYG」!」からの続き
大野克夫は33歳の時に作曲したテレビドラマ「太陽にほえろ!」の主題曲が大ヒット
大野克夫さんは、1972年に「PYG」が自然消滅した後、井上堯之さん、岸部修三(現・岸部一徳)さん、原田裕臣さんと共に、「井上堯之バンド」を結成しているのですが、
大野克夫さんが作曲し、「井上堯之バンド」が演奏した、萩原健一さん主演のテレビドラマ「太陽にほえろ!」の主題曲は、ドラマとともに大ヒットしています。
(この頃はまだ「PYG」と名乗っていたようで、アーティスト名は「PYG」名義となっています)

「太陽にほえろ!」
また、大野克夫さんは、その2年後の1974年には、萩原健一さん主演のテレビドラマ「傷だらけの天使」のテーマ曲も作曲しています。
大野克夫は36歳の時、沢田研二に提供した「時の過ぎゆくままに」が約92万枚を売り上げる大ヒット
また、「井上堯之バンド」は、沢田研二さんのバックバンドとしても活動しているのですが、
大野克夫さんが1975年に沢田研二さんに提供した「時の過ぎゆくままに」(沢田研二さん主演のテレビドラマ「悪魔のようなあいつ」の挿入歌)は、約92万枚を売り上げる大ヒットを記録しています。(作詞は阿久悠さん)

「時の過ぎゆくままに」
ちなみに、この「時の過ぎゆくままに」は、阿久悠さんの作詞を、当時の人気作曲家6人がコンペ(競作)し、その中から大野克夫さんの作品が選ばれたそうですが、
大野克夫さんは、その時のことについて、
当時、久世さん(「悪魔のようなあいつ」の演出家の久世光彦氏)のところに、井上堯之と一緒に打合わせに行ったんですが・・・
彼はコンペ(競作)と知ってカンカンになって怒りましてね。(笑)『とんでもないよッ!』て。
でも、僕は、打ち合わせの段階で早く(家へ)帰りたいなって・・・
というのも、もう頭の中で(作曲した)メロディーが充満してるんですよ。だから(久世さんの)話し半分位聞いて、もう家へ帰ったらすぐ作って、明くる日持って行きました。さすがに久世さんも『もう出来たの!?』と驚いていましたけどね。(笑)
と、語っています。
大野克夫は38歳~40歳の時、沢田研二に作曲した「勝手にしやがれ」「ダーリング」「LOVE (抱きしめたい)」「カサブランカ・ダンディ」が大ヒット
以降、大野克夫さんは、作詞家の阿久悠さんとコンビを組み、
1977年には、沢田研二さんに提供した「勝手にしやがれ」が、89万枚を売り上げ、「第19回日本レコード大賞」「第8回日本歌謡大賞」「第10回日本有線大賞」の大賞を受賞するなど主要な賞レースを独占、

「勝手にしやがれ」
1978年には、同じく沢田研二さんに提供した「ダーリング」が「第11回日本有線大賞の大賞」を受賞するほか、「LOVE (抱きしめたい)」が「第20回日本レコード大賞」の最優秀歌唱賞と金賞を受賞、

「LOVE (抱きしめたい)」
1979年には、「カサブランカ・ダンディ」が「第21回日本レコード大賞」の金賞を受賞するほか、

「カサブランカ・ダンディ」
- 「サムライ」

「サムライ」 - 「ヤマトより愛をこめて」
- 「ロンリー・ウルフ」(作詞は喜多條忠さん)

「ロンリー・ウルフ」
を、ヒットさせており、
一躍、沢田研二さんのブームを巻き起こしているのですが、
大野克夫さんは、
1977年からは阿久さんと組んで、沢田研二の一連のヒット曲を手掛ける訳ですが、この頃が一番多忙でしたね。作曲もするし、バックバンドとして、テレビ局やコンサートのステージにも一緒に行かなければいけない。
いつもノートを持ち歩いて、わずかな時間を見つけては曲を作っていましたよ。
あの当時、テレビでは、みんなフルバンド(ビッグバンド)で歌うんだけど、彼はそれは嫌だと言って、我々がバックバンドをやった。バンドを帯同していた歌手は彼が最初だと思います。
でも、これも79年の『ロンリー・ウルフ』で一区切り。若いバンドに交代したらまた違う沢田研二が出てくるんじゃないかと、そんなつもりで新しいバンドのオーディションをして、バトンタッチしました。
と、語っています。
また、大野克夫さんは、ボーカルととしての沢田研二さんについて、
彼(沢田研二さん)は、ヴォーカルとしては絶品の楽器ですね。(僕が)まだスパイダースの頃から、彼の声の強さを羨ましいと思ってましたね。
日劇ウエスタンカーニバルなんかは、ぶっ続けで一週間もあるんですが、スパイダースのマチャアキ(堺正章)なんかは、3日目位で声がかれちゃうんですよ。ところが彼は、まったく平気で、その強さたるや、物凄いものがありましたね
と、高く評価しています。
大野克夫は38歳の時にソロアルバム「FREE WAYS」をリリース
また、大野克夫さんは、1978年3月1日には、自身初となるソロアルバム「FREE WAYS」をリリースすると、

「FREE WAYS」
同年11月25日には、セルフカバーアルバム「Windward Hill」もリリースしています。

「Windward Hill」
そして、1979年2月25日には、「Windward Hill」の収録曲「サミー・ボウ/美しい旅人に出会うため」がシングル・カットされています。

「サミー・ボウ/美しい旅人に出会うため」
大野克夫は58歳の時からテレビアニメ「名探偵コナン」の音楽を担当
そして、1980年、「井上堯之バンド」が解散すると、同年、大野克夫さんは、個人バンド「フリーウェイズ」の活動を本格化させ、
やがて、「大野克夫バンド」と改名し、「井上堯之バンド」が担当していた「太陽にほえろ!」などテレビドラマなどの楽曲を多く引き継いでいるのですが、
1997年には、テレビアニメ「名探偵コナン」の音楽を担当しており、
大野克夫さんは、コナンに対する思いを、
子供向けの番組だというのと、アニメだというのと、コナンがかわいいというのとで、何か自由に作れるという感じですね。最初この話を頂いた時、頭の中は、“シンセサイザー”の音でもう出来上がっていました。
でも、シンセだけじゃダメだから・・・やっぱり将来の子供たちに向かって、
『生音ってこういうもの』
『生ギターってこういうもの』
『手で弾く音楽はこういうものだ』
と伝えてあげたくて、思わず… “ハモンド”って声を出したら、『行きましょう。それで!』とスタッフの言葉が返ってきました。
と、語っています。
ちなみに、2021年1月27日には、劇場版「名探偵コナン」のサウンドトラック全22作品(1997年公開の「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」から2018年公開の「名探偵コナン ゼロの執行人」まで)が順次、配信されており、
大野克夫さんは、
名探偵コナンの楽曲が、一挙に配信されることになりました。是非、名探偵コナンの世界を音楽でご堪能下さい!
と、コメントしています。
大野雄二は64歳~68歳の時、「幻のメロディー」VOL.1~Vol.5をリリース
そんな大野雄二さんは、2003年12月21日には、かねてより、
仕事以外の、ぼ~っとした時に作曲した音楽を集めた、CDを発売したい
と、語っていたデモテープ「幻のメロディー」VOL.1を発売すると、

「幻のメロディー」
その後も、
- 2004年10月20日には、「幻のメロディー」Vol.2とVol.3

「幻のメロディーVol.2」
- 2005年10月14日には、「幻のメロディー」Vol.4
- 2008年7月10日は、「幻のメロディー」Vol.5
をリリースしています。
大野克夫は74歳の時、大野雄二と劇場版「ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE」のサウンドトラックでコラボレーション
また、大野克夫さんは、2013年には、「ルパン三世」の音楽を担当していた大野雄二さんと、劇場版「ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE」のサウンドトラックでコラボレーションし、「大野雄二×大野克夫」という連名でのクレジットが実現しており、
長きに渡り、「ルパンの大野さん」「コナンの大野さん」と呼ばれるなど、日本の音楽界のトップランナーとして活躍してきた2人の歴史的初共演が大きな話題となりました。

「ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE」
ちなみに、大野克夫さんと大野雄二さんは、1970年代から第一線で活躍し、一度聴くと忘れられないメロディを作曲する天才という点は共通していますが、音楽的なバックボーンは全く異なっており、
ロックやグループ・サウンズ出身で、歌謡ロックをサウンドの中心として活動してきた大野克夫さんに対し、大野雄二さんは、ジャズ出身で、都会的でアダルトなジャズ・フュージョンがサウンドの中心となっています。
(大野克夫さんと大野雄二さんは同姓であるだけで、直接的な血縁関係はありません)
大野克夫の現在は?
さておき、大野克夫さんは、既に80代後半に差し掛かる高齢ですが、
2025年には、「名探偵コナン」シリーズの「名探偵コナン 隻眼の残像」で音楽を担当しているほか、2026年現在も、作曲家として活動を続けています。
さて、いかがでしたでしょうか。
大野克夫さんの、
- 大野克夫の生い立ちは?幼少期から天才!高2の時スカウトされていた!
- 大野克夫のプロフィール
- 大野克夫は幼い頃から音楽に恵まれた環境で育っていた
- 大野克夫は小学4年生の時には「卒業生を送る歌」を作詞作曲していた
- 大野克夫は小学校時代は成績優秀でクラス委員を任されていた
- 大野克夫は中学時代は数学部に入部していた
- 大野克夫は高校1年生の時「軽音楽クラブ」でピアノを担当していた
- 大野克夫は高校2年生の時「ウエスタンバンド」でスチールギターを担当していた
- 大野克夫は高校2年生の時、史上最年少で「京都ジャズ合戦」に優勝しスカウトされていた
- 大野克夫は高校2年生の時に加藤充と知り合っていた
- 大野克夫は高校卒業後は「ゲイリー石黒&サンズ・オブ・ザ・ウエスト」にスチール・ギター奏者としてプロ入りしていた
- 【画像】大野克夫の若い頃はスパイダース!田邊昭知からスカウトされていた!
- 大野克夫は20歳頃に田邊昭知から熱烈なスカウトを受けるも保留していた
- 大野克夫は22歳の時に「田邊昭知とザ・スパイダース」に加入
- 大野克夫は「田邊昭知とザ・スパイダース」ではオルガンとスチールギターを担当していた
- 大野克夫は「ザ・スパイダース」では井上堯之の裏演奏(ギター)も担当していた
- 大野克夫は25歳の時、「田邊昭知とザ・スパイダース」として1stシングル「フリフリ」でレコードデビュー
- 大野克夫は27歳の時、「ザ・スパイダース」として「夕陽が泣いている」が120万枚超えの大ヒット
- 大野克夫は27歳~28歳の時、「ザ・スパイダース」として「なんとなくなんとなく」「太陽の翼」「バラ・バラ」「風が泣いている」「あの虹をつかもう」「バン・バン・バン」「あの時君は若かった」などをリリース
- 大野克夫が28歳~29歳頃には「ザ・スパイダース」の人気が低迷
- 大野克夫が31歳の時に「ザ・スパイダース」は解散
- 【画像】大野克夫の若い頃は井上堯之、沢田研二、萩原健一と「PYG」!
- 大野克夫は31歳の時に井上堯之らとロックバンド「PYG」を結成
- 大野克夫は31歳の時、「PYG」を活動開始も波乱の幕開けとなっていた
- 大野克夫は「PYG」としてシングル「花・太陽・雨」、アルバム「PYG!」をリリース
- 大野克夫は「PYG」ではハモンド・オルガンを担当していた
- 大野克夫が32~33歳の時、「PYG」は自然消滅
- 「PYG」のディスコグラフィー(シングル)
- 「PYG」のディスコグラフィー(アルバム)
- 【画像】大野克夫の若い頃(PYG解散以降)から現在までの代表曲ほか経歴は?
- 大野克夫は33歳の時に作曲したテレビドラマ「太陽にほえろ!」の主題曲が大ヒット
- 大野克夫は36歳の時、沢田研二に提供した「時の過ぎゆくままに」が約92万枚を売り上げる大ヒット
- 大野克夫は38歳~40歳の時、沢田研二に作曲した「勝手にしやがれ」「ダーリング」「LOVE (抱きしめたい)」「カサブランカ・ダンディ」が大ヒット
- 大野克夫は38歳の時にソロアルバム「FREE WAYS」をリリース
- 大野克夫は58歳の時からテレビアニメ「名探偵コナン」の音楽を担当
- 大野雄二は64歳~68歳の時、「幻のメロディー」VOL.1~Vol.5をリリース
- 大野克夫は74歳の時、大野雄二と劇場版「ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE」のサウンドトラックでコラボレーション
- 大野克夫の現在は?
について、ご紹介しました。
「ザ・スパイダース」のメンバーとして一時代を築くと、その後は、沢田研二さんへの数々のヒット曲を提供するほか、「太陽にほえろ!」「名探偵コナン」といった国民的作品の音楽を手がけるなど、日本の音楽シーンの第一線を走り続け、
2026年現在、86歳という超高齢ながらも、今もなお現役の作曲家として活動している大野克夫さん。
そんな大野克夫さんには、これからも、1曲でも多く”忘れられないメロディー”を生み続けてほしいものです。
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