新聞記者を目指し、早稲田大学に入学するも、新入生歓迎で、「劇団 暫（げきだんしばらく）」の舞台を観たことをきっかけに、あれよあれよと役者の道にのめり込んでいった、三浦洋一（みうら よういち）さん。今回は、そんな三浦さんの、学生時代やデビュー前の頃についてご紹介します。
年齢は？出身は？身長は？本名は？
三浦さんは、１９５４年１月２１日生まれ、
愛知県岩倉市（現・岩倉市）のご出身、
身長１７８センチ、
血液型はＯ型、
学歴は、
東海高等学校卒業（野球部に所属）
⇒早稲田大学政治経済学部中退（5年在籍した後に中退）
趣味は、
マリンスポーツ（特に、スクーバダイビング）
ちなみに、「三浦洋一」は本名で、
お父さんは、電電公社（現・NTT）の職員、
兄弟は弟さんが一人おられます。
また、ピアニストの三浦洋一さんは同姓同名の別人です。
早稲田大学に進学し「劇団 暫」に入団
三浦さんは、新聞記者になりたくて、早稲田大学政治経済学部に入学し、「政治経済研究会」というサークルに入られたのですが、
早稲田大学では、新入生歓迎で、各劇団がお芝居をしていたため、特に俳優に興味があったわけではなかったのですが、知念正文さん主宰の「劇団 暫（げきだんしばらく）」（「演劇研究会」から分派）の公演を、
ちょっと面白そうだな
と、軽い気持ちで観に行かれたところ、
ストーリーがなく、俳優陣の持つ個性だけで、れっきとしたお芝居になっているという、これまで、まったく観たことのない世界だったそうで、それがとてもおもしろくて、すぐに「劇団 暫」に入団。（早稲田大学小劇場の鈴木忠志さんをコピーしたような芝居だったそうです）
それでも、当初は、裏方をされており、俳優に興味があったわけではなかったのですが、「政治経済研究会」と並行してお芝居の勉強を始められると、お芝居の方がおもしろくなり、のめり込んで行かれたのだそうです。
ちなみに、一年生の４月の公演では、平田満さんと出会われたそうで、その頃、平田さんは、ひげを長く伸ばしていたことから、最初は上級生だとばかり思っていたそうですが、同い年で、しかも同郷だということが分かると、以来、お二人は親友となられたそうです。
つかこうへいとの出会いで本格的に俳優の道へ
そんな中、三浦さんは、「劇団 暫」の芝居を観に来た、劇作家のつかこうへいさんに見いだされ、つかさんに一から鍛えられるのですが、
（つかさんは、「体格がいいのが二人いる」というのを聞いて、三浦さんと平田満さんに興味を持たれたそうです）
それでも、当初はまだ、プロの俳優になろうとは考えていなかったそうですが、次第に、つかさんの、圧倒的なテンション、パワー、志（こころざし）に、ズルズルと引き込まれ、
世の中にこんな凄い人がいるんだなあ
と、感銘を受けられたそうで、
しょうがねえからこの道で食うか
という感覚もどこかにあったことや、他に特技もなく、いまさらサラリーマンにはなれないと、役者の道を目指されたのでした。
厳しい稽古も・・・
そして、１９７４年には、「初級革命講座」で、舞台デビューを果たされるのですが・・・
つかさんは、体力も精神力も消耗しきってからでないと何も生まれない、との考えを持っていたことから、稽古は、朝３時間くらいはジョギングなどの肉体訓練で、
十二時間稽古してると思うかもしれないけど、実質的には二時間なんだぜ
と、おっしゃっていたほど、厳しかったほか、
朝来ると、机には、灰皿など投げるための手頃なものが置いてあり、しょっちゅう投げつけられていたそうで（当時の演出家はみなそうだったそうです）、
つかさんとしては、稽古に緊張感を持たせるため、まず、自分のテンションあげるためにされていたことだったようですが、
三浦さんは、
もうこんな生活したくない
と、２回くらい逃げ出したことがあったそうです。
（ある時には、傘が飛んできたことがあり、間一髪、避けられたものの、後で聞いた話によると、投げたつかさんも、これはヤバい、と思ったこともあったそうです）
ただ、逃げ出し、どこかに潜伏していても、なぜかつかさんに見つかってしまったそうで、再び、このような生活を続けているうち、
僕の中では学生の頃からずっと継続しているという感じですね。芝居、映画にしても、テレビにしても、つかさんに育ててもらったようなものです。
つかさんしか知らないですからね。だから、逆につかさん以外の人の言葉は入ってこないんですよ。いけないのは、台本読んで覚えるというのをあまりやってないでしょ。
実際に言われて、それを肉体化していくことしか覚えていないものですから、つかさん以外の脚本は、読んでも入ってこないんです。だからある意味では僕は極端なのかもしれないですね。
と、三浦さんは、すっかり、つかさんの環境に馴染んでいったのでした。
「三浦洋一の出演ドラマ映画を画像で！ロックバンドのヴォーカルも？」に続く
