奥田瑛二さんと安藤和津さんを両親に持つ、安藤サクラ(あんどう さくら)さんが、多分に両親の影響を受けたであろうことは想像に難くありませんが、サクラさんいわく、自分は姉・安藤桃子さんの”作品”とのことで、桃子さんの影響をとても強く受けたといいます。
姉は映画監督の安藤桃子
まずは、サクラさんのお姉さん・安藤桃子(あんどう ももこ)さんのご紹介から。
桃子さんは、高校時代、イギリスに留学し、高校卒業後は、ロンドン大学芸術学部で美術を学んでいたそうですが、夏休みに一時帰国した時に、父親の奥田瑛二さんが監督を務める映画に美術助手として参加すると、映画づくりの現場に衝撃を受けたそうで、
その後、(次席で)ロンドン大学を卒業すると、今度は、ニューヨーク大学に進学して映画作りを学び、助監督を経て、2010年には、「カケラ」で映画監督・脚本家としてデビューしました。
安藤桃子さん。
姉・安藤桃子の監督映画「0.5ミリ」に出演
そして、翌年の2011年には、書き下ろし長編小説「0.5ミリ」で作家デビューも果たすと、2014年には映画化され、桃子さんが監督・脚本を務めるほか、妹であるサクラさんが主演、父・奥田さんがエグゼクティブプロデューサー、サクラさんの夫・柄本佑さんの父・柄本明さんも出演するなど、親族勢揃いの映画となっています。
ちなみに、プライベートでは、2014年に僧侶の男性と結婚し、映画「0.5ミリ」のロケ地だった高知市に移り住むと、2015年には女の子を出産しているのですが、2018年には離婚。
その後は、高知で、未来を生きる子供たちのためのプロジェクト「わっしょい!」を立ち上げ、畑を耕して無農薬野菜を作るなど、農業、食、教育、芸術などを通し、子供たちの感性を育む活動に取り組んでいるそうです。
幼少期は姉・桃子にすべてコントロールされていた?
そんなお姉さん・桃子さんの”作品”と、自身のことを言うサクラさんですが、実は、サクラさんは、幼い頃は、ずっと、姉・桃子さんから、あっちを見ろ、これを聴け、髪を切れ、これを着ろ、これを買え、など全て命じられるまま、言いなりになっていたそうで、精神的な面も含め、全てコントロールされていたというのです。
例えば、サクラさんは、幼い頃、お姫様のようなフリフリした洋服などが好きだったそうですが、桃子さんに、髪を切れ、スケボーを買えと言われると、素直に「はい」と聞き、地道にスケボーを練習していたのだそうです。
とはいえ、それが嫌だったわけではなく、やって悪いことはないし、やっておくか、という感じだったそうで、
サクラさんは、
私は生まれたときから姉の作品で、姉がそうなるように仕立て上げたんですよ。
ずっと姉妹でその関係を生きるっていうか、(姉は)それ自体が2人の作品だと言っていたけど、それはもしかしたら小学校高学年くらいの頃から自分が欲しいような妹にしようと操られていたのかも知れませんね。
と、語っています。
「安藤サクラは5歳で女優に憧れるもその想いを封印していた!」に続く
安藤桃子さん(左)と安藤サクラさん(右)。