2006年、深夜ドラマ「チェケラッチョ!! in TOKYO」の主演で俳優デビューすると、繊細さと大胆さ、強さと弱さの両面を併せ持つ演技が高く評価され、以降、あらゆるジャンルのテレビドラマや映画に引っ張りだこの、窪田正孝(くぼた まさたか)さん。
今回は、そんな窪田正孝さんの若い頃から現在までの活躍や経歴を時系列でまとめてみました。
「窪田正孝の生い立ちは?小学校は野球!中学校はバスケ!高校時代は整備士を目指していた!」からの続き
窪田正孝の10代の頃
17歳の時に深夜ドラマ「チェケラッチョ!! in TOKYO」の主演で俳優デビュー
窪田正孝さんは、高校在学中の2006年、17歳の時、深夜ドラマ「チェケラッチョ!! in TOKYO」の主演で俳優デビューしています。
「チェケラッチョ!! in TOKYO」より。
17歳の時にテレビドラマ「家族善哉」に出演
窪田正孝さんは、この年(2006年)には、16才で結婚・出産した30代半ばの主婦が、一念発起して子供たちと同じ高校に通い出すアットホーム・コメディ「家族善哉」で、その長男役を演じているのですが、週5日放送の昼ドラマだったため、撮影はハードだったそうで、
制作、撮影が大阪だったので、毎週土曜の夜に大阪入り、日曜から水曜まで撮影。木曜朝イチの新幹線で帰って、木・金・土と学校。で、また大阪へという生活を3ヶ月続けました
と、語っています。
「家族善哉」より。(左から)窪田正孝さん、嶋大輔さん、竹内都子さん、赤松悠実さん。
また、窪田正孝さんにとって、この「家族善哉」は、とても思い出深い作品だそうで、
『家族善哉』は典型的なコメディ。でも、コメディっぽく演じるのではなく“真剣に挑むからこそ観てる方を笑わせられる”。スタッフさんに言われたその言葉が、今もすごく頭に残ってます
と、語っているのですが、
毎日、お芝居をする中で試行錯誤し、シリアスに演じたことが「面白い」と言われたときは、最高にうれしかったそうです。
そして、
クランクアップではボロ泣き(笑)。打ち上げの翌日がテストだったから、途中で帰らなきゃいけなくて。あいさつをしてお母さん役の竹内都子さんの顔を見た瞬間、また泣いちゃって(笑)。“情けない・・・”と思いながら帰りました(笑)。
とも、語っています。
19歳の時にテレビドラマ「ケータイ捜査官7」で主演に抜擢されていた
窪田正孝さんは、その後、オーディションを受けてもなかなか受からず、落ち続けていたそうですが、2008年、19歳の時、テレビドラマ「ケータイ捜査官7」では、オーディションに合格し、再び、主演に抜擢されます。
「ケータイ捜査官7」より。
窪田正孝さんが、オーディション会場に入ると、監督の三池祟史さんがすごいサングラスをかけて、足を組んでいたそうで、窪田正孝さんは、えらそうな人が真ん中にいる、と思ったそうですが、
その三池祟史監督に、
10年後に君を選んだ理由がわかる
と、惚れ込まれるほど気に入られたそうで、
窪田正孝さんは、その言葉が今でもすごく心に残っており、2015年、バラエティ番組「しゃべくり007」に出演した際、
三池さんの言葉を胸に、今年(2015年)27歳になるのであと3年。少しでも選んでもらったことを悔いのないように、間違ってなかったと証明したい。そういう気持ちにもさせてくれる
と、感謝を伝えるとともに、俳優業を続けていくモチベーションや励みになったと語っています。
(窪田正孝さんは、撮影現場では、礼儀正しく、スタッフにさり気なくお茶を配ったりしていたそうで、そんな気配りの細やかさも気に入られたのかもしれません)
19歳の時に初の時代劇「浪花の華~緒方洪庵事件帳~」で主演
そんな窪田正孝さんは、2009年、19歳の時には、「浪花の華~緒方洪庵事件帳~」で、時代劇初出演ながら、主演を務めているのですが、
窪田正孝さんは、
時代劇は初めてで、何かちょっと違う世界のような気がして、探りながらやっている感じです。周りの皆さん、スタッフの皆さんに支えられながら、何とかやっています
と、語っています。
「浪花の華~緒方洪庵事件帳~」より。窪田正孝さんと栗山千明さん。
窪田正孝の20代の頃
24歳の時にNHK大河ドラマ「平清盛」に出演
窪田正孝さんは、2012年、24歳の時には、NHK大河ドラマ「平清盛」で、平清盛の嫡男・平重盛役で大河ドラマに初出演しています。
NHK大河ドラマ「平清盛」より。松山ケンイチさん(左)と窪田正孝さん(右)。
24歳の時にテレビドラマ「最高の離婚」で人気を博していた
そして、窪田正孝さんは、2013年、24歳の時には、テレビドラマ「最高の離婚」で、主人公の星野結夏(尾野真千子さん)が合コンで知り合った初島淳之介役を演じているのですが、
メインキャストではないにも関わらず、あどけない笑顔と愛嬌で主人公をひっかきまわすという役どころで、たちまち、人気を博しており、
窪田正孝さんは、このドラマで、全国的に名前が知られるようになったと言われています。
「最高の離婚」より。窪田正孝さんと尾野真千子さん。
25歳の時にNHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」でブレイク
そんな窪田正孝さんは、2014年、25歳の時には、NHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」で、ヒロイン・花子(吉高由里子さん)の幼馴染の朝市役を演じると、たちまち、ブレイクを果たします。
「花子とアン」より。
ちなみに、窪田正孝さん演じる朝市は、花子を慕いながらも思いを遂げられず、40歳になってようやく別の女性と結婚するという役どころなのですが、当初、結婚する予定はなかったといいます。
しかし、その誠実な人柄から「朝市にも幸せになってほしい」という視聴者の声がNHKに殺到して、結婚することになり、さらに、急きょ、朝市と奥さんの物語を中心としたスピンオフドラマが実現したそうで、
これには、窪田正孝さん自身、とても驚いたそうで、
窪田正孝さんは、
まだ本編を撮影していた最初のころ、朝市は結婚しないと聞いていたので、はなに結婚の報告に行ったシーンがあったのには驚きました。
それがさらにスピンオフドラマになり、朝市と嫁さんがメーンと知って、えっ?って。既に出来上がっているチームに後から入る石橋杏奈さん(妻役)の方が相当なプレッシャーを感じていたんじゃないかと思います。
でも石橋さんは、緊張していたとしてもそれを見せず、りんとした態度でお芝居をされていて、間近で見ていてすごくドキドキしました。
と、語っています。
26歳の時にテレビドラマ「Nのために」で主人公を支える幼馴染役を演じていた
窪田正孝さんは、2014年、26歳の時には、テレビドラマ「Nのために」で、共に殺人事件の現場に居合わせた、主人公を支える幼馴染の成瀬慎司役を演じると、その繊細な演技が高く評価されます。
「Nのために」より。榮倉奈々さんと窪田正孝さん。
26歳の時にテレビドラマ「デスノート」で主演に抜擢される
窪田正孝さんは、2015年、26歳の時には、大場つぐみさんと小畑健さんの同名漫画を原作とするテレビドラマ「デスノート」で、主人公の夜神月(やがみ ライト)役に抜擢されると、
ドラマ化にあたり、キャラクター像が変更されるほか(天才大学生だった夜神月は平凡な大学生に、Lは、甘いお菓子を過剰に食べるなどの奇行を抑え、天才ぶりに焦点が当てられています)、
大ヒット漫画が原作だけに批判の対象ともなりやすい状況の中、夜神月役の演技が高く評価され、「第86回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演男優賞」を受賞しています。
「デスノート」より。山﨑賢人さん(左)と窪田正孝さん(右)。
26歳の時に「2015年上半期ブレイク俳優ランキング」で1位に輝いていた
そんな窪田正孝さんは、その後も、数多くのテレビドラマや映画に出演すると、女性からの圧倒的な支持を得て、2015年、26歳の時には、2015年の上半期ブレイク俳優ランキングで、見事1位に輝いています。
窪田正孝の30代の頃(現在)
30歳の時に「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」に出演
窪田正孝さんは、2019年、30歳の時には、医療ドラマ「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」で、月9ドラマに初出演を果たすと、天才的な技術で患者を救う放射線技師役を演じているのですが、
「窪田さんは天才的な主人公にぴったり」と中野利幸プロデューサーにより、オファーを受けたのだそうです。
「ラジエーションハウス」より。
31歳の時に連続テレビ小説「エール」で主演
窪田正孝さんは、2020年、31歳の時には、連続テレビ小説「エール」で、作曲家の古関裕而をモデルにした主人公・古山裕一役に抜擢されているのですが、
抜擢の理由は、繊細さと大胆さ、強さと弱さの両面を併せ持ち、幅広い人間性を演じることのできる演技力が評価されたからだったそうで、
朝ドラで男性が主演するのは、2014年「マッサン」の玉山鉄二さん以来6年ぶりでした。
連続テレビ小説「エール」より。
34歳の時に映画「ある男」で「第46回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞」を受賞
そんな窪田正孝さんは、2022年、34歳の時には、映画「ある男」での演技で、「第46回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞」を受賞しています。
「ある男」より。
ちなみに、窪田正孝さんは、この映画で、妻子と幸せに暮らすも、不慮の事故でこの世を去った後、別人の戸籍で生きていたことが判明する男「X」というミステリアスな役を演じているのですが、
初めて日本アカデミー賞を受賞したことについて、
えっと…まさか本当にもらえると思っていなかったので…
と、困惑しつつも、
『ある男』の作品で石川監督と出会って、役の底の底の本人の中身のもっと深い部分を見つめて撮りたい、と言われて。
裸でいるより恥ずかしいくらい全部をむき出しにして役にぶつかって、(妻役の安藤)サクラさんが受け止めてくれて。キーになる大役をやらせてもらえて本当にこの仕事をしていてよかったなと、今この瞬間もかみしめています
と、喜びを語っています。
「第46回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞」を受賞する窪田正孝さん。
35歳の時には第一頚椎の剥離骨折が判明していた
そんな窪田正孝さんは、2023年8月21日、35歳の時には、第一頚椎の剥離骨折が判明し、主演が予定されていた舞台「いつぞやは」(8月26日~10月1日)を降板しています。
事務所の発表によると、窪田正孝さんは、首への違和感から医師の診察を受けたところ、第一頚椎の剥離骨折が判明したそうです。
しかし、その後、安静に休養すると、順調に回復し、同年9月22日には、映画「スイート・マイホーム」の公開御礼舞台あいさつで仕事復帰しています。
「窪田正孝の妻・水川あさみとの馴れ初めは?子供は?現在の夫婦仲は?」に続く
2006年、「チェケラッチョ!! in TOKYO」の主演でテレビドラマデビューし、2008年には、テレビドラマ「ケータイ捜査官7」で、三池崇史監督に才能を見出されて主演に抜擢されると、以降、数多くのテレビドラマ、映画で …