独特のけだるい歌声とフレンチポップス的な音楽センスで、セカンド・シングル「Girly」がインディースレーベルで異例の7万枚ヒットを飛ばすと、
アニメ「ちびまる子ちゃん」のオープニング曲「ハミングがきこえる」では、時代を先取りした楽曲で賛否両論を巻き起こすなど、1990年代渋谷系シーンを代表する女性シンガーとして確固たる地位を築いた、カヒミ・カリィさん。
今回は、そんなカヒミ・カリィさんの若い頃(「フリッパーズ・ギター」(小山田圭吾さんと小沢健二さんのユニット)参加)から現在までの代表曲ほか経歴を時系列でご紹介します。

「カヒミ・カリィの生い立ちは?本名は?ハーフ?フォトグラファーだった!」からの続き
カヒミ・カリィは22歳の時に「フリッパーズ・ギター」のビデオ「The Lost Pictures」に出演していた
高校卒業後、専門学校に入って写真の勉強を始めると、その後、音楽雑誌「Fool’s Mate」誌でフォトグラファーとして仕事を始めていたというカヒミ・カリィさんですが、
やがて、「Fool’s Mate」誌の編集者だった瀧見憲司さんに音楽活動をするように勧められたそうで、瀧見憲司さんが定期的に開催していたクラブイベント「Love Parade」に参加するようになると、
(瀧見憲司さんとは、セルジュ・ゲンズブールさん(フランスのマルチアーティスト)などの音楽を好んで聴くなど趣味が共通していたことから、交流が始まったそうです)
そのイベントに小山田圭吾さんと小沢健二さんもお客さんとして参加していたそうで、
(「Love Parade」は、主にイギリスのニューウェイヴと呼ばれる音楽のレコードをかけるイベントだったそうです)
このことが縁となり、カヒミ・カリィさんは、1990年、22歳の時、小山田圭吾さんと小沢健二さんのユニット「フリッパーズ・ギター」のビデオ「The Lost Pictures」に女優として出演したそうです。
(この「The Lost Pictures」への出演は、小山田圭吾さんと小沢健二さんが、身近にいる女性に頼んで出演してもらったという程度のもので、気心のしれた友人同士による内輪の遊びに近い感覚だったそうです)
カヒミ・カリィは22歳の時に「FANCY GROOVEY NAME」として「フリッパーズ・ギター」のオムニバス・アルバム「FAB GEAR」の制作に参加していた
また、カヒミ・カリィさんは、同年(1990年)、「フリッパーズ・ギター」のオムニバス・アルバム「FAB GEAR」に、「フリッパーズ・ギター」プロデュースによる嶺川貴子さんとのユニット「FANCY GROOVEY NAME」で参加し、収録曲「Love is yé-yé (looking for my idol)」を歌唱しているのですが、

この「FAB GEAR」への参加は、本格的にプロのミュージシャンとしての参加というものではなかったそうで、
カヒミ・カリィさんは、
音楽をやっていくとは思っていなかった
と、語っています。
(「FANCY GROOVEY NAME」での活動はこの1回限りだったそうです)
カヒミ・カリィは23歳の時にソロデビュー
ただ、カヒミ・カリィさんは、1991年10月、23歳の時には、瀧見憲司さん主催のインディーズレーベル「クルーエル・レコード」のオムニバス・アルバム「BLOW UP」に参加し、カヒミ・カリィとしてソロデビューを果たしています。

「BLOW UP」
カヒミ・カリィは24歳の時に1stシングル「MIKE ALWAY’S DIARY」をリリース
そして、1992年12月21日、24歳の時には、小山田圭吾さんプロデュースによるファーストシングル「MIKE ALWAY’S DIARY」(クルーエル・レコード)をリリースすると、
1993年3月、25歳の時には、オムニバスアルバム「HELLO YOUNG LOVERS」の制作に参加しています。

「MIKE ALWAY’S DIARY」
カヒミ・カリィは26歳の時に2ndシングル「Girly」が7万枚を売り上げるヒット
すると、カヒミ・カリィさんは、1994年6月、26歳の時には、セカンド・シングル「Girly」(1994年6月25日リリース)が、インディーズとしては驚異的な7万枚を売り上げ、一躍、脚光を浴びています。

「Girly」
カヒミ・カリィは26歳の時に「MY FIRST KARIE」「I am a kitten」をメジャーとインディーズ同時にリリースしていた
その後も、カヒミ・カリィさんは、1995年1月25日、マキシシングル(ミニアルバム)「MY FIRST KARIE」(ポリスターレコードのトラットリア・レーベル)と、

「MY FIRST KARIE」
「I am a kitten」(クルーエル・レコード)を、日本初となるメジャーとインディーズから同時発売すると、

「I am a kitten」
同年7月には、映画「まじめに愛して」(ジェーン・バーキンさん主演)からのカバー曲を収録した、マキシシングル「彼らの存在」をリリースし、ムッシュかまやつさん、伊武雅刀さんとのデュエットを披露しています。

「彼らの存在」
カヒミ・カリィは28歳の時に森永「ハイチュウ」のCMに出演
また、カヒミ・カリイさんは、1996年、28歳の時には、森永「ハイチュウ」のCM曲に、楽曲「ロワ・ソレイユ」が使われているのですが、CMにも出演しています。

カヒミ・カリィは28歳の時「ハミングがきこえる」がアニメ「ちびまる子ちゃん」のオープンニング曲に起用されるも賛否両論が巻き起こっていた
さらに、カヒミ・カリィさんは、同年6月、4枚目となるシングル「ハミングがきこえる」をリリースすると、アニメ「ちびまる子ちゃん」のオープンニング曲に起用されているのですが、
この楽曲の独特の世界観、斬新な音楽性、カヒミ・カリイさんのけだるい独特な歌唱スタイルが、国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」の持つ従来のイメージ(固定観念)や視聴者の期待と大きく異なっていたため、賛否両論が巻き起こっています。
(ちなみに、作詞は「ちびまる子ちゃん」の原作者・さくらももこさんで、作曲は小山田圭吾さん)

「ハミングがきこえる」
カヒミ・カリィは29歳の時に1stフルアルバム「クロコダイルの涙」をリリース
その後、カヒミ・カリィさんは、同年(1996年)8月、パリに移住し、1997年3月には、ファースト・フルアルバム「クロコダイルの涙」をリリースしています。
カヒミ・カリィは30歳の時に初のライブツアー「K.K.Girly Action Tour’98」を行っていた
そして、1998年、30歳の時には、アメリカの「Minty Fresh」からベスト盤をリリースすると、
初のライブツアー「K.K.Girly Action Tour’98」を、10月に北米などで全17公演、12月に東京、大阪で全3公演を開催しています。
カヒミ・カリィの現在は?
そんなカヒミ・カリィさんは、その後も、音楽活動を続けているのですが、
その一方で、2012年には、初の自伝的エッセイ「小鳥がうたう、私もうたう、静かなそらに響くから」を発売するほか、雑誌でコラムを連載するなど、執筆活動をしたり、フォトグラファーとしても活動しています。
「カヒミ・カリィの現在は?13年のNY生活を経て日本に帰国していた!」に続く
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