若い頃は、NHK大河ドラマや「金田一耕助」シリーズで主演を務め、押しも押されぬ人気を博した、石坂浩二(いしざか こうじ)さん。一般的には、高年期になると脇役専門となり、なかなか主役は難しいものですが、石坂さんは、高年期となっても主役を張られています。
「石坂浩二の水戸黄門降板の真相は?ガンではなく暴力団絡みだった?」からの続き
70代にして「やすらぎの郷」で主演(前妻・浅丘ルリ子と共演)
60代では、「水戸黄門」で主役を張られた石坂さんですが、2017年には、70代にして、シルバー向けに制作されたお昼の帯ドラマ「やすらぎの郷」で、主人公・菊村栄役を演じられています。
このドラマは、テレビ業界に貢献した者だけが入居できる、老人ホーム「やすらぎの郷」を舞台に繰り広げられる、人間模様を描いた作品なのですが、
脚本家の倉本聰さん(当時82歳)を筆頭に、
出演者も、石坂さんのほか、浅丘ルリ子さん、有馬稲子さん、加賀まりこさん、五月みどりさん、野際陽子さん、八千草薫さん、藤竜也さん、ミッキー・カーチスさん、山本圭さん、織本順吉さんほか、平均年齢78歳のベテラン俳優が出演されたほか、
(高齢が故、放送中の2017年6月には野際陽子さん、2019年3月には織本順吉さんが他界されています。)
石坂さんと、石坂さんの元奥さんである浅丘ルリ子さんが、離婚以来、実に16年ぶりに顔を合わせられたことでも、大きな話題となりました。
ちなみに、石坂さんも、この時、すでに75歳という高齢だったのですが、主演かつナレーションを担当されていたことから、10ヶ月という長い撮影期間中、ほぼ毎シーンに登場したうえ、セリフの量も膨大だったことから、さぞや、大変だっただろうと思いきや、
石坂さんは、クランクアップした日のインタビューで、
老骨にムチを打っています(笑)。でも、60年以上、俳優の仕事をやってきて、こういう役をやれなければ、これまでの60年間を無駄に過ごしてきたことになる。(過去には仕事で)いろいろな失敗や勉強をしてきて、ノウハウもある。そうした自分がやってきたことを全部、出すことができればと思いました。
今回はスタッフも若く、(テレビの)白黒放送や(ドラマが)生放送だったことも知らない。でも、セリフとしては出てくる。キャストではわかりあえても、スタッフが知らないことがうれしかったりして、それが意外にも楽しい、と感じました
と、とても清々しく答えられていました♪
「やすらぎの郷」の続編「やすらぎの刻~道」とは
そして、2019年4月からスタートする、「やすらぎの郷」の続編「やすらぎの刻~道」でも、石坂さんは、引き続き、主人公の菊村栄役を演じられることが決定しています。
今回のストーリーは、石坂さん演じる菊村栄が執筆する、シナリオ「道」が映像化されるというもので、山梨県のとある山間の村を舞台に、昭和と平成を生き抜いた無名の夫婦の生涯を、1年に渡って描かれているのですが、
(作品の前半の主演は清野菜名さんで、晩年は八千草薫さんが演じられています)
前作の「やすらぎの郷」の、その後も合わせて描かれているため、前作でおなじみの、浅丘ルリ子さん、加賀まりこさんも出演され、3人は、息のぴったりあった演技を披露されているとのことでした♪
画像は「やすらぎの郷」。(左から)加賀まりこさん、石坂さん、浅丘ルリ子さん。
ちなみに、石坂さんは、この「やすらぎの刻~道」に出演するにあたり、
1年4ヶ月ぶりに顔を合わせましたが、浅丘さんも加賀さんも全然変わりませんね!スタッフの皆さんも多少老けましたが、ほとんど変わりがないので(笑)そんなに月日が経ったという実感はありません。
柳葉(敏郎)さんとは初共演ですが、彼が演じる財前という男は、「善と悪」「気の強さと弱さ」、そんな両極端な面を同時に持っている男。とても難しい役なのですが、柳葉さんはとらえ方が鋭くて、さすがだなと思いました。
私は切迫しないとやる気にならない性格なので、前もってセリフを覚えることはしないのですが、クランクイン前に二度ほど台本を読みました。ものすごく面白くて、「これはスゴイ」と思いました。
この「やすらぎの刻~道」は、前作「やすらぎの郷」をご覧になった方が、その倍以上、さらに楽しめるような“仕掛け”がありますので、そこを味わっていただければうれしいです。そして、私が演じる菊村はその仕掛けの真ん中にいるので、2つの世界を壊さないように演じていきたいと思っています。
と、コメントを寄せられており、人生の様々なことを経験してきた石坂さんが、引き続きどのような演技を見せてくれるのか、とても楽しみですね!
さて、いかがでしたでしょうか。
石坂さんの、
- 70代にして「やすらぎの郷」で主演(前妻・浅丘ルリ子と共演)
- 「やすらぎの郷」の続編「やすらぎの刻~道」とは
について、まとめてみました。
80歳を目前に、なお第一線で活躍する石坂さんからは、まだまだ目が離せません!!
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